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AI技術により 最期まで心身ともに元気に過ごす人達を増やしたい

Theoria technologies株式会社 データサイエンティスト
蓮尾 高志(はすお たかし)

学生時代には、脳科学やニューラルネットワーク、知能ロボットについての研究に取り組み、2008年3月に博士前期課程修了。その後、電機メーカーの研究所にて人工知能技術の基礎研究、Web開発の受託開発企業にて様々なエンジニアリング業務などを経験。研究所時代の元同僚らが立ち上げたエネルギー関係のスタートアップ企業に加わり、機械学習技術のテックリードとして、創業初期からIPO承認まで在籍。2024年6月よりTheoria technologiesに入社し、データ分析や機械学習技術に関わる業務全般を担当。
好きなペンギンはアデリーペンギン。


自己紹介

はじめまして!2024年6月に、データサイエンティストとして入社した蓮尾です。
各種データ分析やアルゴリズムの研究開発を行う傍らで、データやAIに絡むプロダクト戦略の議論などにも加わっています。
仕事以外のサイドプロジェクトとしては、視覚障害のある方がAI開発やデータ分析を行うときに必要とするような、各種ツールや学習教材などを開発するオープンソースプロジェクトを進めています。

この取り組みを始めた背景など、詳しくは以下をご覧ください

あとは、自宅の3Dプリンタや電子工作で色々とモノづくりするのも好きです。思いついたデバイスなどをサクッとプロトタイピングしてみて、それが次の新規プロジェクトなど(業務にも!)に繋がることもあります。

自宅でのモノづくり

週末は、小学生の息子と色々と出かけたりすることが多く、そのために必要な事前調査や計画をすることが、最近の趣味みたいな感じになっています。

Theoriaとの出会い

テクノロジーを活用して、社会課題の解決に取り組むことをライフワークとしており、その観点で仕事やサイドプロジェクトを選択しています。
以前のスタートアップ企業では、データ分析技術や機械学習技術を活かして、脱炭素社会の実現に向けた取り組みに貢献することができました。

ひとつの目標を達成し、次のチャレンジを模索していた時、以前から興味のあった脳科学、特に認知症領域が重要な転換期を迎えていることを知り、Theoriaと出会いました。

私も今回の転職活動中にはじめて調べたのですが、認知症、特にアルツハイマー型認知症については近年とても研究が進んでおり、40代の頃から進行し始める脳の中の病態がかなり明らかになってきています。

そして、早期の段階であれば、対処の仕方も色々と見出されています。
そういった背景をよく理解すると、データ分析や機械学習といった技術によって、認知症に関わる社会を、より良くする術があるのではないかと考えた次第です。

Theoriaで成し遂げたいこと

Theoriaの理念として「認知症との向き合い方を、テクノロジーで変えていく。」とありますが、「向き合い方を変える」一例として「認知症の状態が見えないことによる不安を解決すること」だと捉えています。この点において、データから規則性やパターンを見出すことを可能とする機械学習技術が活きてくると考えています。

日常生活や医療におけるデータを分析することにより、各個人の脳の状態をある程度見える化したり、将来のライフプランの選択肢についての理解や意思決定をする手助けをしたいと考えております。
そうすることで、人生の最期まで心身ともに元気に過ごせる人達を増やし、少子高齢化などが問題視されないような、希望に溢れた次世代社会へと繋げることが出来ればと願っております。

また個人的な想いとして、来たるべくAI社会においては、各当事者が「AIを作る側」にも関与出来ることが非常に大事だと考えております。

それ故、認知症当事者の方々もデータ分析やAI開発に携わることが出来るよう、(サイドプロジェクトで進めている視覚障害の方向け同様)各種環境整備についても、いつか取り組むことが出来ればと考えています。

Theoriaに入社してみて

Theoriaの初期メンバーには、様々なスタートアップ企業などで成功してきた方々が揃っているように見受けられます。そのため、それぞれのベストプラクティスを持ち寄ることによって、従来のスタートアップ企業にはない適度なバランス感覚があります。

私自身は、スタートアップ企業2社目ですが、単なる「再スタート」というよりも「強くてニューゲーム」のような感覚を抱いております。

また、ヘルスケア業界は未経験で、色々と手探り状態の困難さも想定していたものの、親会社であるエーザイ側の支援も充実しているため、着実に突き進めていける環境も魅力です。

Theoriaの5つのバリューの1つである“ Dive in ”(既成概念にとらわれず、大胆かつ挑戦的な目標を掲げ、無限の可能性を追求します。)は、規制もあるヘルスケア業界においてこのスタンスを取れるという意味で、とても良いバリューだと思っています。

最後に

Theoriaでは、大きな社会問題でもある認知症に対して、既存のアプローチに囚われない方法で挑むことが可能です。

そのためには、単に収集されたデータを色々な角度で分析したり、既存の機械学習モデルの精度改善を地道に進めていくことだけに留まらず、データの生成原理についての理解を深めたり、必要なデータ収集・分析戦略を検討したりと、データサイエンティストとして得難い経験を積むことが可能です。

社会的インパクトの大きい課題に対し、新しい発想で挑戦しようとするマインドのある方は、ぜひ一緒に働きましょう!


Theoria technologiesでは、エンジニア含め、様々な経験を持った方を積極採用しています。日本に限らず、世界的に大きな社会課題である認知症、一緒に様々な解決策を創り、社会的インパクトを創出していきましょう。