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認知症というテーマに浸かり、未知の価値を見つける

Theoria technologies株式会社 UXデザイナー
若葉 伸一郎(わかば しんいちろう)
制作会社のWEBデザイナーとしてキャリアをスタート。その後、モバイルコンテンツ配信の事業会社でエンタメ、ライフ・ヘルスケア分野等のサービスのデザインディレクション、チームマネジメントに従事。2019年にジャパンタクシー(現GO)へ入社し、toCアプリの全面改修やBtoBtoC事業の立ち上げに携わる。その後、ソフトバンクでDX事業のデザインリサーチ、プロダクト企画、パイオニアでUXDプロセスの導入推進やプロダクトマネジメントに従事。2024年9月よりTheoria technologies入社。好きなブキは.52ガロン。


自己紹介

こんにちは、9月に入社した若葉と申します。何かと不要論の標的になりがちなUXデザイナーをそわそわしながらやらせてもらってます。

休日は天気の良い日は早朝家族が寝てるうちにバイクで関東近郊をツーリング、午前中に帰宅してその後車で家族とピクニックに出かける、という過ごし方をよくしています。

家では最近は音楽生成AIで曲を量産して遊んでいます。ほんとえらい時代になりましたね。

これまで色々なWEBやアプリの開発の現場に関わってきました。デザイナーというよりは、情報アーキテクチャだったり、人間中心設計専門家としてHCD(※)に基づいたデザインプロセスやアプローチを「ちょっと何言ってるか分からない」と散々言われながら(今もかもしれない)組織へ導入、推進したりといったことを長いことやっていました。

スクリーンの中のUIやUX、デザインプロセスの再現性といったことも大事なのですが、それ以上に自分としてはもっと特定の事業ドメインにどっぷり浸かって、社会やビジネスに目に見える形でインパクトを与える新しい体験価値を作りたいという思いがあり、ここ何年かは関心の高かったモビリティや産業DXといったテーマを軸に事業会社を数社経験してきました。

※HCD=Human Centered Design

Theoriaに入社を決めた理由

Theoriaに入社する前は、車載機器を扱うメーカーでバイク用ナビゲーションアプリ開発のプロダクトマネジメントをメインに携わっていました。レガシー大企業の変革に直接関与しながら、趣味と実益を兼ねたようなプロダクト開発に関わることができ、自分にとって魅力ある環境でした。

最初の頃は「あんた何屋?」みたいな状況でなかなかきつかったのですが、少しずつ周囲と信頼関係を構築し、プロダクト開発もようやく軌道に乗り始めていました。ただそれと同時に、居心地が良くなってきたことで自身のキャリアとしての今後の身の振り方について悩み始めてもいました。

そんな時にCTOの岩田からTheoriaについて話を聞く機会がありました。

製薬会社のエーザイを母体とする認知症課題に取り組むデジタル事業会社というところに、過去に自身がヘルスケアアプリや介護領域のDX案件に携わっていたことを思い起こしましたが、最初は事業ドメインに浸かるという意味での関心のベクトルは向いていませんでした。

しかし、よくよく話を聞いていくと、Theoriaやエーザイの目指すものは薬品の販売やアプリ開発といった話を遥かに超えた大きなビジョンでした。認知症を取り巻く社会のあり方をも変えていくという考えがそこにはあり、自分の親や子ども、妻、兄弟、そして自身にも深く関わる、非常に身近で切実なテーマであると気づきました。

誰もが明るく幸せな人生を送れる社会づくりという見方をすれば、世の中のあらゆることが無関係ではない、と。「バイクも認知機能に良いとか何とか聞くしな・・・」とよく分からないことも考えつつ、気持ちが高まっていきました。また、会社のフェーズとしてもなかなか巡り会えない貴重なタイミングであり、「これはどっぷり浸かるべきテーマだ」と思い入社を決めました。

Theoriaではどんな仕事をしているか

Theoriaでは、認知症に関わる様々な課題に取り組むため、複数の事業領域を設定しています。UXデザイナーとしてプロジェクト単位でユーザーリサーチや体験設計に取り組む一方、各事業領域のサービスをプラットフォーム全体の一貫した体験として結びつける全体設計図を描いたりしています。

ディスカッションをしながら顧客体験を可視化

BizDev、PdM、デザイナー、エンジニアが境界なく交わり、それぞれの視点を持ち寄ってフラットに議論を重ねながらサービスの具現化に向けて試行錯誤しています。

Theoriaに入ってみて

Theoriaには、様々なバックグラウンドを持つ強力なメンバーが集まっています。それぞれが認知症を取り巻く生きた情報を自身の足でキャッチしにいき、課題を捉え、新たな価値を定義し、形にしようとアクティブに動いていて日々刺激を受けています。

また、皆が穏やかで落ち着いた大人としての佇まいを持ち、互いに尊重し合いながら仕事を進める環境は、とても働きやすいと感じています。

私は入社するまでは認知症について特に意識して暮らしてきたわけではありません。しかし、Theoriaのメンバーと共に学会に参加したり、地域の集まり等に参加し、当事者やご家族のお話を伺う中で、認知症というテーマの奥深さや多様な課題を実感し、短期間で大きく理解が深まりました。まだまだ知らないことも多いですが、一生活者としても視野や価値観が広がっていると感じています。

Theoriaで取り組みたいこと

認知症は、多面的で複雑な社会課題です。持続可能なケアの仕組みを作り、安心して暮らせる環境を整え、新しい技術や支援方法を生み出すことは、一筋縄ではいきません。半ば無謀とも思える挑戦かも知れません。それでも一歩一歩、具体的な課題に向き合いながら、ソリューションを着実にリリースしていくことで可能性を切り拓いていきたいです。

また、社会の認知症に対するイメージを一変させるような革新的なコンセプトを見つけ出し、新しい価値提案に繋げたい思いもあります。

最後に

これまでの内容からもイメージいただけるかと思いますが、Theoriaでは全員が広義のデザインに深く関わっています。

こうした環境の中で、デザイナーという肩書きを持ちながら価値を発揮していくことは、挑戦的でありつつもやりがいを感じられるものだと思いますし、職種の枠を越えて、一個人としてあらゆる方向に可能性が広げられる場でもあります。

興味を持たれた方は、ぜひ一緒に未来を描いてみませんか?ご応募をお待ちしています。



Theoria technologiesでは、UXデザイナー含め、様々な経験を持った方を積極採用しています。日本に限らず、世界的に大きな社会課題である認知症、一緒に様々な解決策を創り、社会的インパクトを創出していきましょう。