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自分と家族と社会の未来のために、認知症の不安をなくしたい
Theoria technologies株式会社 バックエンドエンジニア
百合 浩(ゆり ひろし)
大学卒業後、大手SIerでコンビニエンスストア本部系システム開発からキャリアをスタート。
2011年、モバイルコンテンツを提供するモバイルファクトリーに入社し、プレイングマネージャーのバックエンドエンジニアとしてソーシャルゲーム開発に従事。 その後、学習管理アプリのスタディプラス、地域SNSのPIAZZA、学研グループのGakken LEAPなど、0→1、1→10フェーズのスタートアップでサービスのローンチや改善、新規事業の立ち上げなどを経験。
2024年9月より、Theoria technologiesに入社。
自己紹介
はじめまして。バックエンドエンジニアの百合です。
9月に入社して、もうすぐ3ヶ月です。早い。
Webシステムのバックエンドを主軸として、人手の足りないことはやるというスタンスで、初期フェーズの会社数社でフロントエンドからインフラまでいろいろ経験してきました。
週末は健康のためにランニングをしています。
この時期、晴れた日に朝方の荒川の土手を走るのは気分が澄み渡って非常に気持ちがいいですね。山奥で育ったせいか、自然があると落ち着きます。身体の方も40代後半に差し掛かってこんなに成長を実感できるとはという感じで、健康とはありがたいものです。
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Theoriaに入社を決めた理由
課題を解決することがサービスの根幹であるなら、サービスを利用してもらうというのは誰かを幸せにすること。では、自分は誰を幸せにしたいのだろうか。
なんてことを、10年ぐらい前の自分は考えて転職したことがありまして、
狭量ではありますが、その答えは私にとっては自分の家族でした。
私には子どもが3人おり、その観点から教育系のサービスなどにも取り組んできたのですが、その後40歳も半ばを過ぎて子どもが成長した今、自分の老後を考えると「認知症」と「がん」が大きな不安要素となっていました。
特に認知症については、小学生時代に祖母が発症し、本人や家族の大変さを見てきた経験から、自分がかかったら…という不安を常に持ち続けて生きてきました。
そんな中で偶然Theoriaのことを知り、エーザイが認知症とがんを重点分野として解決に取り組んでいること、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ(販売名レケンビ)」を開発したことを知りました。
この薬はMCI(軽度認知障害)、早期アルツハイマー病が対象であるがゆえに早期発見が必須。
だからこそTheoriaでそのための仕組みを作る必要がある。
早期発見をより多くの人に提供するために、認知症のためのプラットフォームを作り幅広い人達にリーチできるようにする。
そんな話をカジュアル面談で聞き、ただの理想ではなく、
最前線にいる会社であるがゆえの現実感、説得力を感じました。
結果、Theoria 1社だけの転職活動をし、入社に至りました。
Theoriaではどんな仕事をしているか
認知症の進行状況に応じた個々の分野をまたがる「横断領域」と呼んでいる領域を担当しています。
具体的には、プラットフォーム化のための会員基盤の整備です。
最近リリースした新サービスのため、今後の運用や将来の展開を見据えた課題を整理し、より幅広いサービスから安定して利用できるように現在改善を行っているところです。
Theoriaの文化をひとことでいうと?
非常に課題にフォーカスした文化だと思います。
分野としてまだ明確なソリューションがないという状況でもありますし、現実的で具体的な問題としての認知症が対象という特性もあると思いますが、こうあるべきという理想から入るのではなく、現実的に何が必要とされているのかという視点を大切にしている気がします。
それを検証するためのPoCも並行で動いていて、大企業のグループ会社というポジションとは全く異なり、まさにスタートアップという感じの印象です。
また、エーザイには認知症の当事者様と共に時間を過ごし、共に体験をする「共同化」という考え方があるのですが、その影響もあってか、会社全体として認知症というドメイン(問題領域)への理解に対して非常に積極的で、個人としても行動力のある人が多いです。
その一環としてエーザイの担当者を招いての勉強会などもあるのですが、その中で話を聞いていると、認知症という課題に向き合って闘ってきた歴史のようなものを感じ、自分もその大きな流れに参加したのだと改めて意識させられます。
これからTheoriaで実現したいこと
認知症への不安は、金銭面や物理的な負担ももちろんあるのですが、やはり積み重ねてきた周囲との関係性が断ち切られてしまうということにあるのかなと思っています。
認知症の当事者様が関係性を忘れてしまうというだけではなく、症状による負担によってご家族などからの感情も変わってきてしまう。自分の意思とは無関係のところで。これは非常に悲しいことです。
だからこそ、少しでも早い段階での発見を可能にし、ソフトランディングできるようにしたい。
薬以外でのアプローチでも、効果があると判断できるものはエンジニアリングの力で実現したい。
認知症のイメージを変え、自分が認知症であるとわかってしまうことの恐怖やハードルを下げ、早期発見を促したい。
Theoriaが先陣を切って道を切り広げ、プラットフォームとして他社を含めてより良いソリューションを多く提供したい。
私が年老いたとき、家族に不安や負担を感じさせる必要のない世の中であるために、ソフトウェアエンジニアとしてできることはどんどんやっていきたいなと思います。
最後に
やりたいことは山程ある、というのはどの会社でもそうだと思うのですが、迫りくる少子高齢化のために、今やらなければいけないことがあるというのがTheoriaの事業であるのかなと思います。
個人の観点だけではなく、社会としても早期発見は非常に重要で、いつ対処したのかというタイミングで未来は変わってくるはずです。
認知症との闘いの歴史の先に、自分の知見やスキルが未来を作るというのは、ソフトウェアエンジニアとして非常にやりがいのある世界なのではないかなと思います。
自分の経験を社会のために活かしたい、そう感じていらっしゃる方々に少しでも興味を持っていただけたなら幸いです。
ご応募お待ちしております。
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Theoria technologiesでは、エンジニア含め、様々な経験を持った方を積極採用しています。日本に限らず、世界的に大きな社会課題である認知症、一緒に様々な解決策を創り、社会的インパクトを創出していきましょう。