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大物趣味人・伊藤喜久男の生没年が判明

 伊藤喜久男は旅の趣味会を主宰、戦前から戦後にかけて様々な趣味誌に投稿、自らも『旅の趣味』、『蒐集時代』など様々な趣味誌を編集・発行していた蒐集趣味会の大物として知られている。伊藤の調査は串間努が行って、伊藤の小伝を彼の編集していた雑誌『旅と趣味』第6号(2011年)に発表しているが、串間の調査によれば、伊藤の生没年は不明であるという。松本喜一が編集していた『蒐集趣味雑誌』に伊藤が連載していた「東京蒐集家列伝」があるが、第2巻第4号(1937年)にこの連載の第3回として「自己紹介」という伊藤が自らの半生を振り返った文章が載っている。しかしながら、この「自己紹介」では、伊藤の年齢は文章が書かれた時点で30歳前後ということまでしか分からなかった。

 先日、拙noteをたまたま読んでくださった伊藤のお孫さんの方からお問い合わせいただき、その方に伊藤の生没年をご教示いただくことができた。伊藤は旧本所区で1903年9月に生まれ、大田区で1983年10月に亡くなったという。今まで分からなかった部分が明らかになったのは大きいだろう。

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Theopotamos (Kamikawa)
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