宮本常一の雑誌『口承文学』で紹介されている和泉の郷土研究者・南要の経歴
以前、以下の記事で宮本常一の発行してた雑誌『口承文学』に関して、以下の記事で紹介したが、この雑誌には大阪で発行された民俗学・郷土研究雑誌『田舎』、『郷土と趣味』にも投稿していた南要という大阪の和泉地域の郷土研究者も投稿している。
南に関しては、以下の記事で紹介したように国民学校の職員であったこと以外は分からないと述べたが、『口承文学』第3号の「編集余事」に南の経歴が少しだけ紹介されている。引用してみると、「南さんは阿波の人。池田師範を出られて目下和泉町郷荘の小学校につとめれいられる。」とある。南は徳島県の出身で池田師範学校を卒業したことが分かる。宮本の紹介には明言されていないが、師範学校を卒業しているので小学校で教員をしていたのだろう。南は『口承文学』に関しても度々支援していたようで、第5号の編集後記にあたる「彼此録」では「一方ならぬ御尽力をたまわった」の述べられている。南は宮本と大阪時代に深い交流があったように思われる。
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