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本山桂川が編集していた幻の雑誌?『談叢』

 民俗学研究者・本山桂川は、民俗学関連の雑誌に限らず様々な雑誌に投稿したり、『土の鈴』、『民俗研究』、『史談と民俗』、『金石文化』など様々な雑誌を編集したりしたことで知られているが、最近本山の編集していた雑誌のひとつに『談叢』という雑誌があるらしいということを知った。この雑誌は、復刻版『土の鈴』(村田書店、1979年)の別冊に付属している本山の略年譜や著作目録にも出ていない。調べてみると、1934年に談叢發行所より発行、本山により編集された『談叢』という雑誌をみつけたので、おそらくこの雑誌のことであろう。以下にWeb上で確認できた書誌データを紹介しておきたい。

この雑誌は宮城県図書館にしか所蔵がないようで、非常に貴重なものであるようだ。宮城県図書館の所蔵は『談叢』は第1巻第1号のみであるので、どれくらい継続した雑誌なのかも不明である。本山は、『土の鈴』、『民俗研究』を比較的長期間にわたって発行していたが、『談叢』は短命に終わったのだろうか。この雑誌には、どのような人物が投稿してどのような記事がのっていたのだろうか。興味はつきないので、いつか現物を確認してみたいものである。

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