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佐渡の郷土史家・青柳秀雄の評伝と現在の古本ネットワーク
以下の記事で紹介した北見継仁さん『知られざる佐渡の郷土史家・蒐集家―青柳秀雄の生涯とその業績』(皓星社、2023年)の成立過程が日本の古本屋のメルマガで配信された。
この記事では私のことも取り上げていただいた。ありがとうございます。ここで興味深いのはこの本の成立に現在の古本愛好家のネットワークが貢献している点である。以下に引用してみたい。
この青柳に関する調査研究の成果は、自費出版で少部数の刊行を予定していた。ところがインターネット上で青柳のことに触れられていることに気づき、さらに重厚な書籍が並ぶ書架を背景に撮影された、青柳の絵葉書写真を見つけたのである。これを何とか転載させて頂けないものかと掲載者である書物蔵さんに連絡を取ったところ、快く許可を頂き、併せて皓星社を紹介してくださった。その縁から小林昌樹さん、河原努さん(皓星社・近代出版研究所)、神保町のオタさん、神川隆さん(草の根研究会)等のご援助ご協力を得ることになり、次々と課題が氷解していったのである。
青柳が戦前の古本ネットワークにつながっていたことは上記の記事で紹介したが、この本も現在の古本ネットワークにつながっており、このネットワークの「横」の面だけでなく時代を超えて連続している「縦」の面も考えさせられるのがおもしろい。
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