コーヒー豆 片手鍋 自家焙煎の記録 Vol.249
欠点豆ブレンド
今回の焙煎記録は「欠点豆」のブレンドです。その名前からすると、「ちゃんとしていない豆を使ったブレンドじゃ、おいしいはずないでしょ?」と思いますよね。
ネット上で検索してみても、ネガティブなことが書かれています。従ってその考えは間違っていないのだと思います。しかし、ぼくは自分で試して自分で実感してみないと学べない人間です。
今までも欠点豆は捨てずにまとめておいて、欠点豆での焙煎をしてきました。それが今だに続いているということはどういうことでしょうか。
実は、今までのところぼくには欠点豆の味が不味くて飲めないレベルになっていないのです。それよりかむしろ場合によってはおいしく感じることもあるという。
と、そういう風に書くとぼくの味覚がおかしいのでは、と疑われても仕方ありません(その可能性もなきにしもあらずか、、)。
そこでちょっと補足説明。
ぼくが欠点豆と判断している豆についてお話ししておきます。
ぼくにとっての欠点豆の判断基準は単純明快です。
ぼくがその豆が焙煎された状態で売られていたときに、きれいな豆だなって思えるかどうか。
その判断基準なので、生豆の段階で形の悪いもの(貝殻豆等も含む)はハジいています。このあたり、人によっては欠点豆に含まないものもあると思います。
現にぼくがおみやげでいただいたり、ネット上で購入する豆の中には、ぼくの基準では欠点豆と判断するものも入っていたりします。
おそらくですが、ぼくが欠点豆と判断している豆が致命的な欠点豆(カビていたりするもの)は極めて少なく、形上での欠点豆が多いので風味が不味いというまでに至っていないのかもしれません。
購入する豆も量が少なめなので、購入店で最低限の品質チェックは入っています。
ただ、やっぱり浅い焙煎は避けるようにしています。主観的イメージなのですが、浅い焙煎だと豆の悪い部分も表出しやすい(これは料理において調理するの素材のおいしさと同じ感覚です)ので、焙煎度は深めにしています。
言葉は悪いのですが、焙煎度が深いと苦味でごまかせる部分が出てくる。苦味の中のおいしさを感じ取れる方もいるのでしょうが、ぼくの感覚だとその方々は味に深く向き合ってきて舌の肥えた少数派な気がしています。
今回の欠点豆ブレンド。普段の焙煎度はシティあたりが多いのですが、フレンチ手前な感じまで焙煎を続けました。
これをエスプレッソにして、アイスカフェラテにしたところ、おいしい!
欠点豆を使っているかなんて、このアイスカフェラテを飲んでわかる人はいないと思います。
普通にカフェで飲めるおいしさです。
とはいってももしぼくがカフェの経営者だったとすれば、欠点豆で淹れることはしません。あくまで味の比較や、個人で楽しむ程度におさえておきます。
ふと缶コーヒーなどで使われている豆のクオリティーはどんなものなのか考えてしまいました。どんな豆でも深煎りにして甘さをつけて、場合によっては香料まで入れる。そして、それを好む人がいるから商品として成り立つ。
欠点豆に向き合うことは、味覚のことを考えるきっかけになっているので、ぼくにとっては有意義なものとなっています。
さて、今日もアイスカフェラテつくろうか。
日曜日。台風一過となり、夏な天気になりました。
皆さん、良い1日を。
<今日の誕生日> 8月14日 デヴィッド・クロスビー(1941 - )この日生まれたアメリカ合衆国出身のミュージシャン、シンガーソングライター。