コーヒーと映画 Vol.06 - STRANGER THAN PARADISE
STRANGER THAN PARADISE
ずーっと観たかったJim Jarmusch監督のSTRANGER THAN PARADISEをやっと観ることができました。
結論から言うと、ものすごく良かった。ぼくはこういう映画が好きだ。ホッとする。やっぱりJim Jarmuschの世界観は好き。
こういう映画を観ると自分でも映画をつくりたくなります。
それにしても主演のジョン・ルーリーかっこいいな。ファッションも佇まいも。着崩して、足元はオールスターのハイカット。いい。
映画の中ではScreaming Jay Hawkinsの曲がまた際立っている。
↓この曲をエヴァ(主人公のいとこ)がカセットプレーヤーでかけて歩く姿がまたいいんです。
主演のジョン・ルーリーがサントラも担当。本当に才能ある人。
ジョン・ルーリーが演じる主人公ウィリーの友人エディはリチャード・エドソンが演じています。彼はSonic Youthの初代ドラマー(確か)。
この手の映画は観客を選びます。観客が映画を選ぶように。
そしてこの手の映画を好きな人は、おそらく趣味が合う人。
久々に旧友にこの映画のことを話したら、やっぱり大好きだって言ってました。そうだよね。
そんな映画。
この映画が素敵なところは日常の退屈さをそのままに描き切ったところ。退屈さを描くってすごく勇気がいること。多くの人は映画に非日常性のある刺激を求めている。日常は退屈の連続だから。
この映画はそんな要望に迎合していない。
それにしても、その日暮らしながらウィリーもエディーもエヴァも思いついたらすぐに行動する身軽さがあって羨ましくなってしまった。
お金があっても動けないのなら、お金がなくても動けるほうがいいなぁと漠然と考えた。一番はお金があって動けることだけれど。
かっこいい退屈さをありがとうジム・ジャームッシュ。
<今日の誕生日> 8月27日 レスター・ヤング(1909 - 1959)この日生まれたアメリカのテナーサックス奏者であり、クラリネット奏者。