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カフェラテについて〜東京牛乳編〜 再投稿とあとがき
マシン、コーヒー豆ときたので、最後は牛乳です。
当店が何かメディアに出る時に、必ず言うのが「東京牛乳を使ってます」。
もちろん提供してもらっている訳ではありません。
どこの牛乳を使ってるかなんて、他のコーヒー屋さんではなかなか聞けないと思います。
ほとんどのお店が話す事は、コーヒー豆のこだわりで、お店によってはラテアートとか、可愛いボトルドリンクだったりとか。
でも、当店はカフェラテのお店なので、牛乳にこだわっています。
カップの中身の8割を占める牛乳が美味しくなかったら、美味しいカフェラテは作れません。
これは過去の経験上間違いないです。
この話は、また後日。
僕が求めた牛乳の特徴は4つ。
・甘みが強い
・ミルク臭さがない
・後味がスッキリしている
・現実的な価格である
この特徴を満たしてくれたのが「東京牛乳」でした。
東京牛乳は、文字通り東京産の牛乳です。
酪農家さんも東京で、製造工場も東京にあります。
なので、鮮度が違うのです。
実は、昨日紹介したコーヒー豆は、東京牛乳に合わせて作ってもらいました。
まず、東京牛乳があって、これに合うコーヒー豆はどうしようか?
という所から、出発したのです。
東京牛乳の特徴の一つである、甘みに負けない深いコク、ミルク臭さがなく後味がスッキリしている所から、強いローストの風味をださないなど。
思い入れのあるマシン、わがままを聞いてもらい作ってもらったコーヒー豆、そして理想の味の東京牛乳。
これらを使い、完成したのが当店のカフェラテです。
『コクが深くて酸味が少ない』
僕の理想のカフェラテは、この一言で収まります。
でも、この一言の中には、思い入れやこだわりが、沢山詰まっているという話でした。
〜あとがき〜
ようやく出てきたか、東京牛乳が。
カフェラテのお店にしようと思った時、どの牛乳にしようかと悩み、行き着いたのが東京牛乳でした。
多分、この話は後に出てくるので、その時に任せましょう。
今でも東京牛乳を選んだ事に後悔は無く。
高いし、あまり売ってないし、お盆に納品は無いし、色々と思う所はあるけれど、これを見つけた自分を褒めてあげたいぐらいです。
ただ、
カフェラテのお店→牛乳にこだわる→差別化に繋がる
こんな考えでいたんですが、甘かったですね。
そこまでの効果はありませんでした。
うちのお店に来てくれた人の中で、うちが東京牛乳を使っているという事を知ってる人は少なく、東京牛乳だから行ってみようという人はもっと少ないと思います。
というのは、文字を読まない人が殆どで、深く知ろうと思ってくれる人は、極少数なので。
だから、結局使い続けてるのは自分の為なのかなと。
だって、未だに美味しいと思いますからね。
他のお店に行くと、まず牛乳の味が気になりますし。
カフェで加工乳を見つけると、頭に血が上るほどで、僕は少しおかしいのです。
でも、うちに長く通ってくれてる人は、やはり少しおかしいのか、僕と同じような事を言い出す人もいて。
「あそこのコーヒー屋はさ、牛乳が美味しくないんだよね」とか。
「そんな事を気にしてるのは、あなただけですよ」と、言ってあげたくて。
でも、すっかりうちのお店に毒されてる所を見ると、ちょっと愉快でもあるのです。
こんな極少数の人が集まって、通い続けてくれたら、いいなと。
そんな人の為なら、お店を続けたいと思うのです。
他に行く所もないでしょうしね。