『ヘイ、カフカ!』
hey kafka!
Charles Bukowski
今夜
この真っ暗闇の夜に
窓の外に目をやり
港の灯りを見つめる
考えることもやることもあるわけではない
自分の手を見つめ、思わず笑ってしまうー
オレの手は昔から小さかった
だが今になって
日に日に
でかくなっているような気がする
なんか面倒な病気にでもなったのか?
部屋に1人でいて
オレは声を上げて笑う
自分の手がだんだんと大きくなっていき
棺桶にも収まらないようになるという考えに囚われる
なんて愉快で恐ろしい考えだ!
「このクソやろうはいったいどうしたんだ?こいつの手は身体と同じ大きさをしてるじゃねえか!」
それからオレはこんな戯言のすべてを忘れ
窓に外の灯りにもう1度目をやった
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