『酒を断つ』
On the wagon
Charles Bukowski
スティーブンスは酒を飲み終えるたびに
そのボトルを割った
やつはボトルをシンクに叩きつける、
ウイスキーがシンクに流れ
砕けた破片を拾い上げオレに言う、
もういい、これで終わりだ、酒は辞めた!
それからオレたちは1時間かそこら話しをしやつは言う
「ちょっと街角にでも行って新聞でも買ってこよう」
そこまで行くとやつは言う
「ちょっと待ってくれ、タバコも買っていこう」
オレたちは部屋に戻り
やつはソファに身を沈めオレのほうをじっと見つめる
袋からウイスキーのボトルを取り出し、
セロフィンを剥がし、
ボトルの蓋を開け口に持っていく、、、
「あぁぁぁぁあ!オマエも一口どうだ?」
やつはその後シンシナティに越して行った
まあやつは今でも酒を飲んでいるだろう
オレはどうだって?
オレは昨日辞めたばかりだ