見出し画像

「道を極めるー日本人の心の歴史」魚住孝至 著

この本は放送大学の大学院の教科書です。TV放送は見ていませんが、この講義では文学、美術、芸道、武道などの作品や技芸において、その人の心や思想が端的に現れる専門領域で考えた、道を極めるとは何かを語ったものです。
書道を嗜む私にとっては最も重要な本となっていますが、当然、武道、芸道をされる方に関係する内容です。

道に関した膨大な情報量があり、正直なところここではまとめきれませんでした。ここで上がっている参考文献などを読んでいたため、読み終えるまで数ヶ月かかってしまいました。とりあえず目次を上げておきます。

結論として、時の移ろいを深く心に刻めば、日常の生活のそこかしこに情緒ある美が煌いています。それを感じ取ることができるかどうか。その感性を育てるプロセスがとても重要だと感じます。

武芸や芸道といったさまざまな道がありますが、具体的な技芸を徹底して極めれば、心はやがて大きな自然へと導かれます。代表的な道を極めた先人を見ることによって、私たち日本人の心の探求の歴史が垣間見えてきます。そこに日本人とは何かについての発見があります。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?