わたしが見てきた学校現場④【番外編】スクールカウンセラーの「雇止め」について今わたしが思うこと🤔
先日、noteの記事を拝読していたら
このような記事を見つけました。
これです。 ⇓
こちらの記事に書かれているように
海外ではカウンセリングは
風邪を引いたときにお医者さんに
診てもらうの同様に
日常的に利用されています。
海外の多くの先進国では
自分のメンターをもつことは
ごくごく当たり前のことと
捉えられているということを
数年前に知りました。
こちらがこの記事を書かれた
「心理士おくけん」さんの
noteのアカウントです。 ⇓
お伝えした記事に
コメントを残させていただきました。
というのも、学校現場も含め
心理士さんの仕事事情について
思うところがありますので
非常に雑駁な知識ではありますが
学校現場に限らず
わたしが考える心理士さんについて
述べさせていただけたらと思います。
かくいうわたしも心理士です。
わたしのもつ資格は
「公認心理師」という心理資格。
「国家資格」です。
わたしはこの資格を「現任者」
つまり「教育相談」を行ってきた
「現職者」として所属団体である
市教委から推薦をいただき
4日間の「講習会」に参加することで
受験資格を得て試験に臨みました。
「教員」としてフルタイムいや
休日も返上して激務をこなしながら
通勤時間にまた睡眠時間を削って
試験勉強を重ね、3回目の試験で
ようやく基準点を上回ることができました。
これを聴くとさぞかし大変だったと
思われるかもしれませんが
実はわたしのように現任者として
試験を受けられた者は大変幸運です。
わたしは教員免許を取得するために
国立の4年制大学を出ていますが
大学院は出ていません。
一方で民間資格ではありますが
「臨床心理士」資格をおもちの方たちは
みなさん、大学院を卒業され
大学院では専門分野の研究をしたり
論文を読まれたり書かれたりして
わたしよりもっとたくさん
勉強されていますし
なかには多くの臨床経験を
おもちの方もおありかと思います。
わたしはといったら
教育の分野での相談にでは
数多くの経験を積んできておりますので
専門分野では人様のお役に立てる
といったわたしなりの自負はありますが
経験や知識で言ったらやはり
「臨床心理士」資格をもったかたには
かなわないな、と感じている
というのが正直なところです。
今後は、
民間資格である「臨床心理士」よりも
国家資格である「公認心理師」を目指す
学生さんが増えるのではないかと
わたしなりに予想しております。
しかし、先に述べたように
臨床心理士は大変歴史ある
立派な資格です。
現時点ではわたしのような、
言い方はちょっと良くないですが
「紛い物」もいますが
5年間という、現任者の特例を
認めていた時期も終了し
これからはほとんどの公認心理師が
大学院を卒業して研究や論文執筆を
経験した方に移行していきます。
前置きが長くなりましたが
そうした中で問題になるのが
これら立派な経験をおもちの
現臨床心理士さん方つまり
スクールカウンセラーの皆さまが
東京都から雇止めに遭っているという
いわば「カウンセラーいじめ」
とも取れるようなことが
起こっているということです。
これは現在訴訟に発展しつつある模様です。
特に、働き盛りの皆さま
お子さんに教育費がかかったり
また住宅の購入など誰しも差し掛かる
家庭の大事な時期にこのような
目に遭ったらと考えると
本当にぞっとします…。
元教員だった当時の自分から言わせると
年度替わりに突然解雇を言い渡されるなど
全く考えられないことです。
しかも、エッセンシャルワーカーを目指して
大学院でまで勉学に励んでこられた
臨床心理士の皆さま方にとっては
耐えがたいこと到底納得できない
そんな出来事だと拝察します。
実はわたしも昨年度
東京都とさいたま市、二つの自治体の
スクールカウンセラーの採用に
応募しましたがどちらも不採用でした。
新しくスクールカウンセラーに
なろうとする方の中には
「経験がないから」と
落とされた方もいらっしゃる一方で
10年以上勤務してこられて
実績もある方が
はっきりした基準も示されずに
突然申請を却下されたケースも
例年になく多くあったようです。
経験がないからと落とされるとしたら
どうやって経験を積んだらいいのでしょうか?
また、10年以上も
経験を積んできているにもかかわらず
突然首を切られたら
どのように生計を立てていったら
よいのでしょうか?
しかし、問題をさらに深堀りすると
東京都や東京近郊の自治体の
スクールカウンセラーは勤務日も多く
また、働ける場も多いのですが
関東であっても東京から離れるほど
スクールカウンセラーと面談できる機会は
少なくなっていく様子です。
地元栃木のスクールカウンセラー採用
について問い合わせを入れたところ
東京都では小学校でも週に1回は
スクールカウンセラーが
勤務しているのに対して
栃木県では小学校へは
月に1回、良くても2週間に1回
程度の勤務日だとのことでした。
関東圏でもこれだけの差があります。
たしかにスクールカウンセラーの
時給は高く、東京都では5000円以上
さいたま市でも4000円程度でした。
栃木県だとやや下がるものの
他の職種と比べたら確かに
かなり恵まれているとは思います。
週3日〜4日程度の勤務日を
確保できるならば
少なくとも教員の給料よりは
断然いいと思われます。
しかし、こうした雇止めの現実を
突きつけられると
大学院まで出て研究論文まで書いて
こんなに仕事事情が不安定なのかと
ちょっと考えてしまうなと思うのは
わたしだけでしょうか??
学校では様々な教育問題が
日々生じています。
これに疲弊している先生方も
かなり大勢います。
子どもの発達や
コミュニケーションの問題
行き渋りや不登校、また
親の子育ての悩みなど
先生方の大きな
負担になっている教育相談は
専門家である
スクールカウンセラーの手に
また、スクールソーシャルワーカーに
ゆだねることはできないのでしょうか?
スクールカウンセラーを
週1回などではなく
学校に常駐させることは
本当に無理なのでしょうか?
予算をしっかり取って
スクールカウンセラーを常駐させ
スクールソーシャルワーカーとも
今以上に連携を図ることで
先生方の働き方の問題にも
スクールカウンセラーの
雇止めの問題にも
対処できるのではないかと
わたしは考えます。
週1回では見守ることが
精一杯だった不登校支援も
スクールカウンセラーが
常駐できるようになることで
もっと積極的な対策が望めるように
なるかもしれません。
そしてこれらは予算が付けば
すぐにでも始められるのではないか
ともわたしは思うのです。
心理士おくけんさんが
データを示してくださっているように
海外の先進国と同様、自然な流れで
カウンセリングを利用することが
ここ日本でも常態化していけると
よいのではとわたしは感じます。
風邪を引いたらお医者さんにかかるように
「心の状態が良くないな」と感じたら
気軽に、当たり前に、カウンセリングが
受けられるようになることも
とても良いことだと感じます。
日本人の国民性から考えても
大人も子どももついつい
頑張ってしまいがち
我慢してしまいがちです。
鬱の割合も海外と比較して多いようです。
友達に相談するのも時にはいいですが
やはりメンターをもつことは
大事なのではないでしょうか??
ちょっと余談ですが
「おくけん」さんが講師を務める
こちらのセミナーに申し込みを
させていただきました。 ⇓
録画動画視聴の参加ではありますが
新たな学びの機会もいただきました。
「おくけん」さんの記事も
引き続き読ませていただき
今後も心理について
学ばせていただきたいと考えております。
ここまでお読みいただき
ありがとうございました✨
現在、個別相談も若干ですが
受けさせていただいています。
まだまだ手探りではありますが
皆さまのお役に立てるなら
これ以上の幸せはありません。
毎回、自分の問題とも重ね合わせて
「自分ごと」と感じてお話しを
聴かせていただいています。
もしまさに今お子様のことや
目の前の子どもたちの支援に
お悩みの方がいらっしゃいましたら
LINE公式アカウントまたはインスタのDM
いずれも使いやすい方から
気軽にお声掛けください。
いまのわたしの
精一杯でにはなりますが
一緒に考えたいと思います。
★パパ・ママ用★ ⇓
★支援者の方や先生方用★ ⇓
インスタはこちらから ⇓
ここまでお読みいただき
本当にありがとうございました💗
未来を生きる子どもたちの笑顔をパワーに
今後もわたしなりの歩みを進めていきます🍀