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詩集

19
詩をまとめました。
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記事一覧

(詩)何を話そう

(詩)何を話そう

わたしのことでもなく、

あなたのことでもなく、

わたしとあなたのあいだにあるもの

一緒に見ているもの、こと、ひと

そのことを会って話そう

(詩)笑いあうことで生まれるもの

(詩)笑いあうことで生まれるもの

同じものを見て

同じ時間を過ごして

ただ笑いあっていたいだけ

その中で何か生まれるものがあったり

深まったりするものがあったりしたら

嬉しいことこの上ないよね

それが何もなかったとしても

これから先のどこかで

その時に見たり感じたりしたものが

きっと
新しい何かに出会わせてくれるって

そう信じて
いつも楽しく過ごしていよう

(詩)現在進行形

(詩)現在進行形

懐かしいというには

早すぎる気がするから

まだ現在進行形でいいよね

(詩)雨の涙

(詩)雨の涙

無音の中に降り始め

私の頬をつたう雨粒は

そのまま、すっと滑り落ち

衣服に沁み渡り、水玉に変わる

雫を振り払うかのように広げた傘から

そっと、空を見上げれば

雨はもう瞬く間に

たくさんの涙を流して泣いていた

(詩)理想の箱

(詩)理想の箱

現実はそうじゃないから

現実はこうじゃないから

諦めてしまう

でも、私たちは心のどこかで

その諦めた理想を

心の見えない箱に仕舞い込んで

初めからなかったかのように

だけど、ずっと抱えている

理想の箱を開けるときを

ずっと待っている

そうじゃない、こうじゃないと思った理想を

そろそろ叶えるときかもしれない

(詩)海色から山色へ

(詩)海色から山色へ

きらきらと
夏らしい海色が透き通る
ブルーハワイ

しゅわしゅわと
炭酸の泡の中に溶け込んでいく
クリーム

ストローでくるくるとかき混ぜると

それはしだいに二層になっていき

まるで海からあがり
山を見上げたときの色そのもの

(詩)つよい風

(詩)つよい風

つよい風に

ふわっと、軽く

せなかを押される

(詩)炎の中

(詩)炎の中

燃え上がる炎の中に足を踏み入れても

燃えるわけでもなく

溶けるわけでもなく

爆発するわけでもなく

ただその灼熱の中で一体化するだけ

(詩)ココロのドアを開けるには

(詩)ココロのドアを開けるには

コンコン、ドアをノックする

ココロのドアをノックする

どう思っているのか分からないから

分かろうと思って相手に質問してみるけど

それは時として探られたくない部分に

むやみに踏み込んでしまうような
土足で上がるような思いにさせてしまう

かえって心を開いてはもらえない

相手の本音を聞きたいと思うのであれば

心に寄り添う言葉

相手が欲しい言葉、嬉しい言葉を
かけるのが大切だったりするの

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(詩) 誰かにかける言葉

(詩) 誰かにかける言葉

頑張っていてすごいね

誰かを褒める言葉

でも、頑張りすぎないでね

誰かを心配する言葉

その言葉、
自分にはかけていますか??

(詩)優しさと厳しさ

(詩)優しさと厳しさ

優しさに涙を流すのは

嬉しいから

厳しさに声を荒げるのは

悲しいから

相手の心が求めるものに寄り添えるかどうか

それで感情や態度が変わる

(詩)小さな水中の新しい世界

(詩)小さな水中の新しい世界

コップの中の

小さな水の中にダイブして

そこにぷかぷかと浮かんでいる私は

その海を眺めて、空を見つめて

ほら、気付けばもう新しい世界

(詩)スムースにする!

(詩)スムースにする!

スムーズにいかないことは

ぐるぐる、ぐるぐるかき混ぜて

ムースにしてどこかへ飛ばしちゃえ!

(詩)失ってもいい

(詩)失ってもいい

失ってもいい

また手に入れれば

辞めてもいい

また始めれば