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プレコ・パリ(生地合同展示会フランス開催) 出展レポート
先日、フランス・パリで開催される素材合同展「PRECO PARIS(プレコ・パリ) 2024年春夏プレコレクションショールーム」に出展いたしました。
今回、ジェトロ(日本貿易振興機構)様と福井市様のサポートを受け、福井産地のテキスタイルのプレゼンテーションを展示会場ブースで行い、日本の生地の魅力をファッションの本場パリのメゾン、ファッションブランドのバイヤーへ向けて提案してきました。
今回はその展示会での様子をレポートします。
PRECO PARIS(プレコ・パリ)
PRECO PARIS(プレコ・パリ)とは
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プレコ・パリは、パリの中心部にあるショールーム「ギャラリー ジョセフ」にて開催されるテキスタイルに特化した素材合同展です。
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プレコ・パリは、エージェントが数社集まって開催したところから始まった比較的、小規模な展示会です。コロナ禍でリアルなフィジカル展が次々と中止になるなか、規模が小さいため、継続開催していたところ、注目度が高くなってきたようです。
プレコ・パリの出展企業はイタリアとフランスのエージェントが多く、彼らが付き合いのあるクライアントに声をかけているため、日本でも有名なメゾンやラグジュアリーブランドなども多数、来場がありました。
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なぜ プレコ・パリに出展したのか
海外のテキスタイルの展示会といえば、アメリカ西海岸のマジックやフランスのプルミエールビジョンなどが有名です。
(参考:世界の生地展示会、三大ファッション素材見本市とは?)
今回は小規模かつ日本のテキスタイルが使える可能性がある高価格帯なブランドの集客が期待できる展示会として、プレコ・パリをジェトロ様から紹介いただき、出展を決めました。
ブースの反応
展示会といえば、会場内での場所によっても客足が大きくされます。
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福井のサプライヤーのテキスタイルを中心にブースに展示し、福井産地の特徴通り、化合繊生地中心のラインナップとなりました。
丸仁様の特殊な再帰性反射材の糸を使用し、オーロラのように反射するテキスタイルやハイカウントなキュプラにフィブリル加工を施したもの、マイクロファイバー使いのポリエステルで風合いを出したものなど参加企業が自信をもって提案した生地はやはりピックアップが多かったです。イタリアのニットメーカーから再帰性反射材を糸で提供できないかなど具体的な問い合わせもあり、今後の可能性を感じる商談も複数ありました。
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日本製生地へのイメージはいいらしく、ブースでもタペストリーに大きくJAPANと表記していたので、それを見て、立ち寄ってくれるバイヤーも多かったように思います。
ほかの出展ブースが、天然素材の取り扱いが多かったせいか、天然素材の引き合いも多かったです。展示会場に持って行かなかった尾州産地のウール素材などもタブレットで見せるとかなり興味を持ってもらいました。
感想と今後の展示会出展の際の注意点
事前のリサーチでも聞いていた通り、日本以上に、SDGsへの関心が高かかったとように思います。「GOTS認証を取得しているか」という質問を何回か受けました。
(参考:テキスタイルの国際認証やプログラムってどんなものがあるの?)
また、「(在庫を持っていて即納できる)ストックサービスかどうか」という質問も多かったです。探している生地スワッチを持ってきて、即納可能な在庫がある生地を探しまわっているバイヤーの姿もありました。(この辺りは日本と変わらないですね。)
日本のテキスタイルコンバーターは、ストックサービスを強みとしているところも多く、すでにヨーロッパへの販売も開始しているところが多いですが、やはりニーズがあるのだと感じました。
為替的には、日本生地の輸出に追い風ではあるのですが、運賃が高騰しており、トータルで見ると合わなくなり、取り扱いを辞めたというバイヤーもいました。
日本に比べると名刺交換をするという習慣があまりないので、バイヤーとつながるために、Linkedinのアカウントを活用するなどの対策が必要だと感じました。
今後の海外展開にとって大変学びが多いものとなりました。あらためて、サポートいただきましたジェトロ(日本貿易振興機構)様と福井市様にお礼申し上げます。ありがとうございました!!
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