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Nida
2021年2月20日 02:39
長い間恋を初めていなかったので新しい相手の探し方がわからなくて友人に相談した。友人も彼氏がいなかったので一緒に婚活パーティーに行くことになったがそうなってくるとプロフィールの職業欄が完全に足を引っ張ってくる。28歳趣味なし無職こんな女を嫁にしたい人なんてきっといない。慌てて就職活動を始めた。一生独り身でいることも考慮し長く続けられそうな福利厚生のしっか
2021年2月19日 23:26
1人の私がまず行ったのは就職活動ではなく1人で生きていくための準備だった。長い年月を彼と過ごしていたので、私は1人でご飯を食べに行ったことがなかった。運転もほとんど彼に任せていたので自分で運転して行ける範囲が職場とかスーパーとか生活に必要な最低限の場所しかなく買い物に行きたいのに映画を見に行きたいのに連れて行ってくれる人がいないのはとにかく困った。なんとかしな
2021年2月18日 22:12
両親は2ヶ月弱で出戻った娘を何事もなかったかのように普通に迎え入れてくれた。私の部屋は変わらずにあったし持って行った荷物も少なかったので引っ越しの片付けはすぐに終わりまるで私は少し長めの旅行にでも行っていだぐらいの感じてなんの違和感もなく以前の日常に戻った。年の瀬に祖父が亡くなった。私が帰ってくるのを待ってたんだよと母は言った。葬儀や片付けでバタバタした年末
2021年2月18日 21:31
彼は私が許すとでも思っていたのだろうか。ない。絶対にない。私はタバコを許さない。タバコをやめてくれたことが愛されている証だと思っていた。私は愛されていなかった。彼に別れを告げた彼は泣いていたが最後までタバコをやめるとは言わなかった。いつから彼の優先順位が変わっていたのだろう。全く気が付かなかったけれど、よく考えてみたら8年も一緒にいてプロポーズ
2021年2月17日 22:33
2人共なにも言わずいつもの毎日を装っているはずなのに部屋の中の空気は重たかった。耐えきれず切り出した。「なにか言うことはない?」「タバコのこと?」「そう」「なんでバレたって気付いたのに何も言わないの?」「何も言ってこなかったから」「普通謝ってくるよね?」「ごめん」「いつから吸ってるの?」「ずっと前から」「前から?やめてなかったの?」「うん
2021年2月16日 23:10
彼とは別れる。答えはとっくに出ているのに踏み出す勇気がなかった。私はタバコを吸う人とは絶対に結婚しないと決めていた。彼との同棲は結婚への助走段階であったので結婚する予定のない相手と28歳の私がこれ以上一緒にいる理由は少しもない。私は彼の事が好きではなかった。彼から好きだと言われたら「ありがとう」と返した。彼に好きかと聞かれたら「嫌いじゃないよ」と答え
2021年2月16日 22:46
それからはとにかく最悪だった。彼は絶対に私にタバコが見つかったことに気付いているはずなのにその事について全くなにも言ってこなかった。私も何も言わなかった。ただ、前回の一件以降私は毎日彼の鞄にタバコが入っていないかを確かめずにはいられなくなった。彼が寝たあとにこっそりと鞄の中身をチェックする日々が続き鞄からは何も出てこずこのままなかった事になるのかなと思っ
2021年2月16日 22:21
私の頭の中はどうしようでいっぱいだった。これはきっと彼のもので何本か減っているタバコ本数から見ても彼が非喫煙者ではないことは明らかだった。寝ている彼を起こして聞いてみることも出来たがその勇気が私にはなかった。タバコとライターを彼の鞄からそっと抜き取り自分の鞄に入れた。翌朝なにも知らない彼が家を出るのを見送ったあと私は駅の近くのコンビニのゴミ箱にタバコとライタ
2021年2月16日 00:22
彼は私と付き合う前からタバコを吸っていた。元々友達だったので彼が喫煙者であることは知っていたがもちろん友達だから特に何も言わなかった。彼から付き合って欲しいと言われた時私はいいよと返事を返すと共に条件ではなくあくまでお願いとして実はタバコが苦手だから出来ればやめてほしいと頼んだ。彼は二つ返事で了承してくれた。タバコは依存性があると聞くがそんなに簡単にやめられる
2021年2月15日 21:58
私の父はいわゆる昭和のお父さんで亭主関白な仕事熱心な真面目な人だった。朝は私が起きる頃に家を出て行ったし、夜は私がお風呂から上がった頃に帰ってきてさっさっと夕食を済ませてお風呂に入りすぐに寝に行ってしまう。私たち兄弟が「おかえり」と声をかけても父から「ただいま」と返事があることはほとんどなくて一方通行な「おかえり」に意味があるようには思えなかったので私は父に「おか
2021年2月15日 12:10
その日彼は職場の先輩と呑んで帰ってきた。酔っ払って寝てしまった彼の鞄を何気なくほんとうになんの気なしに見たら鞄の奥底にボロボロのコンドームの箱があった。この箱に私は見覚えがある。私達は1年以上していなかった。彼は何度か求めてきたけれど私はどうしても彼に触れる気持ちになれなくて頑なに拒み続けていたからいつしか彼は諦めて挑んでくることをやめていた。この箱は1
2021年2月15日 00:28
彼と別れたのは同棲を始めてもうすぐ2ヶ月経つ頃だった。同棲をするにあたってアパートを借りる場所は彼の職場の近くにしようとなったので私は引越しを理由に当時嫌で仕方なかった職場を寿退社的なかたちで円満に辞めた。私は28歳で無職だった。彼はお金がなかったので同棲を始めるにあたっての資金は半分以上私が出していた。8年も付き合っていたのでもちろん結婚も意識していて家具や家
2021年2月14日 23:54
彼は私のタイプではなかった。それは付き合った時からずっと。細身な人がタイプなのに彼はどちらかというとガッチリしていたし付き合っている間にさらに太った。その姿は私をげんなりさせて結果、私たちはレスだった。彼のいいところはたくさんあった。彼は運転が上手で、道に詳しかった。私は車は持っていたけれど、とにかく運転に向いていなかったので、助手席に座っていろんなところに連れて行っ
2021年2月14日 23:28
彼の事は好きではなかった。違う。嫌いではなかった。嫌いではないから特に別れる理由もなくて、特に別れる理由がないから結果8年も一緒に過ごすことになった。8年も一緒にいるんだし、このまま結婚するんだろうなと周りも思っていただろうし、もちろん私もそう思っていた。別れは私から告げた。じゃあ何が絶望なのかというと彼と別れる事で私が失ったものが多すぎたから。彼と別れてしまっ