読書が苦手で嫌いな人に伝えたい、アメリカと日本の違い


 はーい、テツガク肯定です。

 昔から私は読書が苦手で。
 自分は読書が嫌いだと思っていました。

 でも、今なら言えます。

 日本の物語を読むのが苦手で嫌い。

 だったのかもしれない、と。
 本当は、読書が苦手でもなければ、嫌いでもない。


 一応、大河内一楼先生の『機動戦艦ナデシコ』シリーズは読めました。
 博識な友達から借りた、『陽気なギャングが地球を回す』も読みました。(タイトルやあらすじは最高に面白そうでした)
 挫折中の『古典部』シリーズは――全く面白いとは言い難いものです。


 現在、休止中の『トム・ゴードンに恋した少女』は最高です。
 それから、『ミスト(短編傑作選)』の中の「ほら、虎がいる」は読書が苦手な人こそ挑戦していただきたいです。
 なぜって……たった10ページほどの話なんです。
 プロは10ページでも物語にしてしまうのですから――。
 日出ずる世界、アメリカが誇る、ホラーの帝王ことスティーヴン・キングさん恐るべし。

 それと10ページほどの話で、私が驚いたのは『串刺し教授』という本の中の。
 『シナリオ・時をかける少女 』も驚きました。
 私が驚く、という事がどういう事なのか、それはこの話の後半で。



 まず、自称民度が高く、自分達を賢い。
 そう思っているレイシスト気質の日本人。

 実際、賢いですよ。自分達が思っている以上に賢いです。
 だから、つまらない話を描いてしまうんです。

 小説という形、表現方法に伝え方以前に物語として考えた時。
 この国と世界とでは大きな隔たりがあります。
 わかりやすさにおいて、世界の作品の方がわかりやすいです。
 そして、わかりやすいという事は、驚きに直結します。

 ああ、なるほど!

 これです。言いたい事が伝わるように物語が作られています。



 それで、この国の人は本当に賢いです。
 よく映画の話とかになると。

 あの映画の台詞、全部言えるんだ~

 と言える人がどこにでもいるでしょう。
 きっと、彼らは本当に映画の台詞、展開、全てを覚えているのでしょう。

 私も昔、映画を始まりと終わり、この二つでしか捉えていませんでした。
 ある程度して、起承転結、四つに分割して捉えるようになりました。
 でも、そんな事しなくても、本当に始まりと終わりで、多くは捉えられていたんです。


 ところが――最近、気づいたんです。
 洋画ってバカみたいにチャプターを分けてるな、と。

 『ショーシャンクの空に』、『ダークナイト』。
 『アラジン』、『ヘラクレス』。

 アニメでも実写でもです。
 近年(2000年~2020年)は減った気がしますが。
 90年代は細かくチャプター分けされた作品もあります。

 おそらくですが、日本人は物語を始まりから終わり。
 よくて起承転結でしか考えていないんだと思います。
 一方で世界では物語というよりは場面を詰め込んでいる。

 いいと思う場面を物語に詰め込んでいる。
 あるいは、見せたい場面を見せるために。
 あらゆる場面で飾り立てて、物語にしている。

 ですから、『パルプ・フィクション』や『メメント』みたいな映画が生まれたんだと思います。
 他にも『不思議の国のアリス』とか『思い出のマーニー』が生まれた。
 物語というよりこういう場面、結末を見せたいから。
 そのために場面、展開づくりをしておこう、と。



 これは本でも言えます。
 スティーヴン・キングさんの『霧』という作品。
 約200ページの話に章が11あります。

 『トム・ゴードンに恋した少女』は。
 約260ページの話に章が15あります。

 『大どろぼうホッツェンプロッツ』というドイツの童話。
 約170ページの話には章が21もあります。

 この先はこの国の作品です。

 古典部シリーズ、『クドリャフカの順番』。
 約390ページの話にある章は6。

 『バッカーノ! The Rolling Bootlegs』
 約300ページの話にある章は6。

 『機動戦艦ナデシコ ルリの航海日誌(上)』
 約260ページの話にある章は9。

 『機動戦艦ナデシコ ルリの航海日誌(下)』
 約250ページの話にある章は9。

 『機動戦艦ナデシコ ルリAからBへの物語』
 約250ページの話にある章は6。
 (個人的にはホンモノの新作で話は好きですが、上下より読み難かった印象。気のせいかもしれませんが)


 小学生の時に母に読んでもらったホッツェンプロッツ。
 名前とか独特な挿絵に気を取られて気づきませんでしたが。
 とても細かく章分けされていて、次はどうなるか、と楽しみでした。
 (両親の本好きになってほしい、という願望は裏切ってしまいましたが、その理由なら今はわかります)

 と、世界の物語と日本の物語は目次からこうも違います。
 確か、博識の友達から借りた、『陽気なギャングが地球を回す』も章が少なく。
 ここには書いていませんが、モンスターハンターシリーズも少ない気がします。(だいたい4章くらい。でも、あれは読みやすい)



 では、章が少ないとはどういう事か?
 愚者の私が即興で描いてみます。(起承転結の起、1章の要約を)


 1章

 少年は田舎を飛び出し街を目指す。
 昨夜の幼なじみとの別れが過り涙。
 それが風と共に消え、その行方を探すと空に竜。
 だが、竜は少年など見向きもせず、少年が進む先へ。
 竜を追うように少年も進むと街が待っていた。

 少年は街を認識したが、街は少年など認識していない。
 誰も少年が入ってきた事に気づきもせず、心臓が血を運ぶように脈打っていた。
 が、1人、異物に気づいた女がいた。
 田舎の女しか知らない少年には目の毒になりそうな乳デカ娘が気づいていた。

 乳デカ娘に捕まり、拒否権なく彼女の手伝いをする事になった少年。
 だが、田舎から持ってきた物はなんの役にも立たないものだと知り。
 少年は恥を覚えた、が……乳デカ娘の計らいで、一人前の男に早変わり。
 さっきまでは誰も気にも留めなかった少年。
 だが、今では歩く度、声をかけられる、「あれはいらんか」、「これ買わんか」、「どれを狩るんだ」。
 まだモンスターの一匹も倒していない少年が一人前の戦士……集団の盲目さとおそろしさも学んだ少年は。
 自分の意志で謎の乳デカ娘を信じる事にした。この人についていこう、いつか恩を返せるように、と。

 すると、その時が来た、「卵、運び手伝ってくれる?」と。


 これが日本式の流れだとしたら。
 おそらく、世界では――。


 1章
 少年は街に憧れていた。
 きっと、田舎よりも人がいて。
 いろんな事を知れるだろうから。
 少年は街に憧れていた。
 きっと、田舎よりも人がいて。
 憧れの乳デカ娘もいるだろうから。

 2章
 ついにその日が来た。
 幼なじみの事が心配で別れ際、涙が零れた。
 今も思い出しただけで涙が――風と共に消え、空に竜。

 3章
 竜なんて初めて見た少年。
 だけど竜は少年を珍しい餌とも思わず街へ消えた。
 かなり遅れて少年も街へ立ったが、誰にも気づかれない。
 幽霊のような少年の手を掴む感触、それは勘違いじゃない。
 確かに何かに掴まれた、その手の主は――。

 4章
 田舎にはいない、憧れの乳デカ娘だった。
 それも、もの凄くかっこいい服を着たお姉さん。アメリカ娘だ。
 いろいろ聞かれたが、イエスと答えるしか少年にはできなかった。
 だが、少年の持ち物が乳デカ娘にノーを突きつけた。

 5章
 貧弱な持ち物。これではトウモロコシすら収穫できない。
 そう知った少年は恥を覚えた。
 そんな少年に気づいた、気立てのいいデカ乳は計画を思いついた。
 マイ・ジェントルメン計画――。

 6章
 外見だけは街も無視できない一人前の男になった少年。
 まだ何も成し遂げていないのに、立派な戦士として見られ。
 少年ながら集団の盲目さとおそろしさを学び、そろそろ恩に応えたい。
 そう強く思った時、それが来た、自分を試す時が。

 まずは――卵、運びから。



 すみません、話が絶望的に微妙なのは置いておいても。
 一度にあれもこれもそれもどれも、とやるより。
 細かくした方が伝わりやすい。

 これは1章ですが、もし仮に日本式で4章の物語だったとして。
 少年が一人前の格好になるのってどこ? と振り返る時。
 1章だろう、とは気づきますが、探すのが大変。

 でも、細かく章分けされていれば。
 かく章の頭を読めば、だいたいの状況が掴めて。
 5章で恥を覚え、6章で盲目さとおそろしさを学んだ。
 そう振り返れるんです。


 この細かい章分けと面白さって何か重要?
 そう感じたのなら、今の私は関係あります、と答えます。

 即興で描いたテキトウな話ですが。
 今の私には自分で描きながら日本式が退屈でした。

 えっと、1章で何をどう伝えようか。

 それが自分で描きながら、よくわからなくなりました。
 ところが、章を多くしたら、伝えたい事に集中できました。


 私が描いた日本式の1章は起承転結でいう起だと思います。
 それで、起にふさわしいものを、というぼんやりとした認識で描いていたんです。
 ですが、それを細かく章に分けると、描くのも目的を持って描けます。

 ところがです。
 最初にも言いましたが、まあ、日本人は賢過ぎる。
 自分は賢いと思っていますし、事実、賢いわけです。
 それが、困りものなんです。

 正直に言いますが――基本的にアメリカの方は賢くはないのかもしれません。
 1章にあれもこれもそれもどれも、なんてやったら。
 飽きてしまって誰も読まない。

 事実、ゲームを遊んでみてください。
 洋ゲー、アサシンクリードなどは前半(1~4章くらい)がチュートリアルになっています。
 ところが、日本のゲームは――受験みたいに1章で全部伝えようとします。

 モンスターハンター、君の事だよ。
 特にライズ、あんなの、覚えられるか!!
 ましてや、使いこなせるか!

 博識の友達も私にやりましたね、遊びに来た時に初めて遊ばせるゲーム。
 それを自分が遊ぶように私にプレイさせようとする。あれもこれもそれもどれも。覚えられるか!
 遊ばせたい、その気持ちは嬉しいけど。覚えられるか!
 凄くいいゲームなのはわかったけど、覚えられるか!

 私は愚者だぞ?
 学問を破門になった愚者に覚えられるはずがない。
 それが賢過ぎる賢者には伝わらない。


 ワールドでは短く簡単に伝えてくれたので助かりましたが。
 ライズでは、学校の授業かよ、ってくらい永く丁寧かつ強制的に説明されて。
 正直、うんざりでした。(ライズは大好きですよ。フルフルさんもいますし、登れる、飛べる。新要素、全て最高です)

 ただ――授業みたいに説明しないと伝わらないシステムを積む前に。
 もっと、誰でも簡単に遊べるゲームにしよう、と考えなかったんですか!?
 考えないよな、みんな自分と同じくらい賢いはずだと潜在的に思ってしまうから、まさに人類を滅ぼすターミネーター。

 駆逐してやる、人類を!
 邪神天照の名にかけて。

 正直に言います。
 ゲームを楽しみたいわけで。
 ゲームに労力を使って、疲れたいわけではないんです。

 虫の新技、大いに結構。
 ですが、オールドプレイ。(虫や見切りを使わないプレイ)
 何も取らず使わず、モンスターに直行して、誰もが1狩り10分以内になる調整でないとしんどいです。
 秘薬を飲む代わりに鳥を集めながら戦い、虫技を使いこなしたら、10分以内かもじゃなくて。
 誰がやっても(一番古典的なプレイでも)10分以内。
 理想は5分。繰り返し前提のゲームだからこそ。

 どうせ、お化けみたいな体力の個体をイベントとかで配信するのですから。
 村クエ、ストーリーの集会所くらいは――。
 (スタートラインの装備作成くらいは簡単にできるように。鉱夫プレイ、ハクスラ系の時だけお化け体力で)


 すみません、話が逸れているようで、逸れていません。
 つまり、まあ、賢さは基本伝わり難いって事です。

 歌を考えてみてください。
 世界中でビートルズの『Ob-La-Di Ob-La-Da』は歌われます。
 『The Loco-Motion 』とか『Top of the World』も歌われます。

 英語がダメな私ですら。
 オブラディ・オブラダって呪文は知ってます。
 A、B、Cも知ってますし、トップ・オブ・ザ・ワールドだって言えます。

 ユーロビートに洋楽を聴いていると。
 よく聴く単語は――。

 ラブ、オール、ダンス、パワー、ゲット、マネー。
 ワールド、スピード、フォーエバー、キング、クイーン。
 ステイ、ゴー、クレイジー、チャンス、ラッキー、スター。
 ベイビー、バック、ハート、ビート、ファイア、バーニング。
 ストップ、コントロール、スーパー、ライダー、ショック。

 これらの単語が様々な歌で使われています。
 ほぼ、これらだけで歌が作られているわけです。
 それって凄いです。

 一方、日本の歌は――私でも意味がわからない単語が多いです。
 個性と言えば聞こえはいいですが。
 誰もが使う単語で、全く違う歌をつくってしまう。
 そういう世界の凄さに圧倒されますし、何よりその方が伝わると。

 物語に限らず、何事も伝わらなければ意味がない。


 だけど、賢過ぎて。
 特別、伝えようとせずとも相手が察してくれるだろう。
 それが普通だろう、と外側の設定ばかり固めて。
 肝心の伝えたい中身が空っぽな事は――まあ、この国では多いです。


 『陽気なギャングが地球を回す』って話。
 珍しく、辞書を片手になんとか読み切りましたが。
 まあ、ああなって、こうなって、こうだった、くらいには覚えていますが。
 それを伝えるのに100ページ以上もいるかな?

 というか、それだけ読んで。
 ハッキリと残っているのが――。

 ロックが好きな奴らって不思議な生き物だよな。
 あいつら、世の中に反抗したくて不良してるのに。
 上下関係とかあって、ちゃんとライブでも列に並ぶんだぜ。

 みたいな作者さんの考えくらいしか覚えていません。

 私、ロック大好きです。
 BHC(ブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズ)にMRB(ミッシェル、ロッソ、バースデー)。
 東京60WATTS、ポルノグラフィティ、サンボマスター......まだまだありますし、洋楽も聴きますが。

 まず、ライブに参加したのは1度だけ。(今のところ)
 やっぱり家で聴くのが1番です。
 だから、覚えていたのかも、そうなんだ、と。

 でも、肝心の話の内容が――驚きもなく。
 はい、そうですか、と。


 誤解がないように、これでもバカみたいに単純な人です。

 絢辻さんは裏表のない素敵な人です。

 この呪文に驚き、盗んでしまうくらい単純な人です。
 他にも――。

 生きとし生けるものは信じた未知へ進む。
 信じて愚かに忘れるか、信じて賢く諦めるか。
 君の髪は冬の炎、1月の残り火、僕のハートも燃える。
 またな、と言えよ。
 人生は帰り道、目覚めは最高。
 ハイヨー、シルバー! ウェーイ!

 とか簡単に出てくるのに――全く出てこない。
 古典部シリーズに関しては、読んでも読んでも話が進まない魔法の本。


 そうです、これについては、言わねばなりません。
 基本、日本人には大いなる呪いがかかっていると思います。
 それは――読書感想文の呪い。

 遠い昔、私がそれを描かされた時。
 私にとって、それは苦行でした。

 漫画はダメで、映画もダメ、当然ゲームの感想もダメ。
 本だけ、全く関心のない本を読んで描かねばなりませんでした。

 昔は課題図書だったらしいのですが。
 私の時は自由――だから辛かったです。
 なぜって、読めそうな本、描けそうな本を探せねばならないからです。

 大変でしたね。
 そして、こういう悪い癖を覚える――水増し構文。
 あらすじで字数を稼ぐ、という賢過ぎる作戦を。

 今なら声を大にして言えますが。
 むしろ、紙1枚。
 もっと言えば、50文字にした方がいいと思います。
 逆に大変です。50文字以内に収める方が。
 それに先生方もろくに読んでいないはず――読まないで欲しいです。
 なぜって、あんな水増し構文。

 洋画とか漫画(今は漫画は無理ですね)、ゲームの感想なら。
 リッチー無駄口君にも負けないくらい饒舌になれるのに。

 あれで、変な癖がつくんです。
 伝えたい事を伝えるより、字数を稼ぐ事を意識してしまう。
 多くの人が要点だけを話すのが苦手になるのは――この読書感想文の呪いと国会答弁のお蔭だと思います。


 やりますか?

 えー、迅速かつ慎重な協議を成熟させて。
 十分に検討に検討を重ねてから、迅速かつ粛々と関係各省庁と協力して。
 共に駆けて、駆けて、駆けて、切り拓けるよう、協議検討を十分に煮詰めて――。

 こんなの聞いたら日常会話でもそうなります。
 というより、昔の校長先生の話もこんな具合――。
 すみません、今の私もですね。

 やりますか?

 やりません。

 と中指を立てて、舌を永く出すくらいが物語ではちょうどいいようです。



 それで――ココまでこの永い文、駄文を呼んでしまったわけです。
 これだって、一つの読書。

 くだらないざれ言たわ言とか。
 ネットのニュース(主に誰かのゴシップ、何かの最新情報)とか、何かの説明書とか。
 多くの人は簡単に読めるんです。

 なぜなら、そこには伝えたい事がハッキリと描かれているからです。

 ああ、なるほど!

 と自分にそれが伝わるのは誰だって嬉しい事です。
 ああ、私にもこの話がわかった、と思える事は。

 それを伝える事に徹すればいいのに――。
 賢過ぎる日本人はそれを隠す事を頑張ってしまう。

 でも、ハッキリと言います。

 伝えようと頑張っても伝わらない事は多くありますが。(パガン・ミンさんの悲劇)
 隠そうとすればするほど、本当に肝心な事は伝わりません。
 どうでもいいゴシップ的な部分だけは暴かれますが。
 隠しても伝えたい事は伝わりません。


 ど真ん中、直球勝負。

 案外、これが一番、人が見落とす死角です。
 スティーヴン・キングさんの作品とか日出ずる世界のハリウッド映画を観ていると。
 本当にそれを痛感します。

 なんで、ど真ん中に真っすぐと答えがあったのに。
 全く気づけなかったのだろうか、と。

 答えは簡単。
 初めて通る未知、知る物語は。
 全体図を理解しようとするのに精一杯で。
 まさか、序盤に答えがあるだなんて、思い出せないものです。

 そうです、読書が苦手で嫌いな人なんかいない。
 他人が苦手で嫌いな人もいない。

 たまたま、同じ日本人が苦手なだけ。
 でも、ココから東の海、東洋に広がる日出ずる世界。
 ライジング・サンが似合う、アメリカの物語なら夢中で読んじゃうかも。

 景品のウォーターレス・クックウェア(無水鍋)を前にして。
 おっしこを漏らしそうなほど興奮してしまう、クイズ番組の出演者のように。
 結果は? 結果は? それで結末は?

 と、私が読みかけの『トム・ゴードンに恋した少女』読破するのは。
 まだまだ先のようですが――この本を読めてよかったと心から思います。

 ありがとうございます、日出ずる世界に住む、ホラーの帝王さん。

 学問では破門。国語もそこそこな私でも、いろいろ伝わります。 
 どうも、文部科学省、賢過ぎる日本人の基準でははかれない。
 そういう愚かさの血が私には流れているようです。
 明後日の方から曲がってくるスローカーブ、その軌道が見える血が。
 イエスタデイがトゥモローだって覚えている愚者の血が。



 それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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