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#459 自分が動かなければ誰も動かない
さて、今日のテーマは「自分が動かなかれば誰も動かない」です。
組織にしろ、チームにしろ、新しい取り組みや仕組みが動き出すことがあります。
時代が変われば働き方も変わりますし、常に新しい視点には目を向けることが必要です。
この時に、どんな取り組みがうまくいくかはそのメンバーの行動によります。
ただ、企画する側と、運営する側ではその取り組み方に差が出ることもあります。
この辺はジレンマですが、
自分がどちらの立場にいたとしても、
自分自身が動かなければ誰も動こうとしない。
と思います。
そのことは理解しておきましょう。
自己紹介とお知らせ
某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。日々、対象者の生き方と向き合いながら、組織の課題やチーム運営にも取り組んでいます。
このnoteでは、医療の中で様々な人の生き方と出会う作業療法士が、医療者・中堅管理職の目線で、社会での働き方、人間関係の考え方、ストレスマネジメント、医療の問題などのテーマに触れながら、日々感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
以下お知らせ。
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久しぶりの湘南OT対面企画です!今回の対面研修会では、関東会場と九州会場を繋いでそれぞれの会場でのディスカッションを行う予定です。対面とオンラインのハイブリットから生まれる新しい交流をぜひ体験してください。
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来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!ホームページが公開されましたのでよかったら!
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「学びたいけどどうしたら・・・」と悩む作業療法士の方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら!
8月11日 21:00〜 zoom勉強会を行いますので、参加される方はよかったら。
今回のテーマは「作業のレンズで社会の仕組みを考える」です
それでは本題に入っていきましょう。
企画と運営の認識の差
ここで言う「企画」というは取り組みを考えた人たちのことです。
基本的には管理職やリーダーという役割の人がここにあたることが多いと思います。
一方、「運営」というのは与えられた取り組みを実践する人たちのことです。
こちらは、その目的を企画側の人間と共有しながら実行する人たちで、メンバーの位置付けにあることが多い人たちです。
この2つのグループの認識の違いはどこでも起こりますし、しばしば問題になることもあります。
企画側は組織全体を見て考えているんですが、スキルがなかったりマンパワーが必要だったりして、運営を任せないと実行できません。
一方、運営側は与えられたはいいものの、その目的が何かが不透明であったり伝わっていないことによって、何をしていいかわからなくなることがあります。
こうなると、どれだけ先駆的な発想であってもその対立は避けられません。
そうなれば、どんな企画を立てたとしても、その取り組みがうまくいくことはないでしょう。
企画側がいくら形を見せたとしても、それはあくまで想像の世界であって、それを実行する人たちが理解できるとは限りません。
目的が伝わるから、
理由がわかるから、
意図が理解できるから。
これらは実際に物事を動かす運営側の人たちにとって、行動するための一番重要な理由づけになると思います。
ただ、ここがうまく共有されないことがほとんどですし、完全に理解してもらうのも難しいです。
だから、「そんなの理想だ」と言ってしまえばそれまでなんですが、そんなこと言っちゃあおしまいよ。です。
自分が行動する
特に企画する側の人間は注意が必要なんです。
先ほどのように、どれだけ口頭で目的や理由を伝えたとしても、それだけでは伝わらないこともたくさんあります。
なぜなら、口頭での説明は、起きてない未来の話なので、理想論になりやすいからです。
そして、具体的な方法論が明確になってないことがほとんどです。
例え、具体的になっていたとしても、そこには不確定の要因が多く存在します。
もし、何もなくスムーズに物事が進められるならばそれが良いですが、そらなら企画側の人がやればいいだけです。
つまり、運営側に求められるのは不確定なことに対する臨機応変な対応です。
この対応が可能だからこそ運営側が必要なのであって、企画側の人間だけでは、物事が実現しない理由はここにあります。
不確定な要素をいかに乗り越えるか?
物事を進めるときに必要なのはこの視点になります。
では、企画側はただ見ているだけ?
説明してるだけ?
それでいいんでしょうか?
「自分達にはできないから」と、
「あとお願い!」と丸投げするだけでいいんでしょうか?
それはあまり無責任です。
企画側には実行力がありません。
でも、責任を持つことは必要です。
そうなれば、自分も中に入って、できないなりに一緒に悩んで考えることが必要になりますし、自分は率先して、首を突っ込む立場にいることが必要なんだと思います。
責任を取るとは、問題が起こった時から登場することではなく、
「自分も一緒に動いて、その場の物事の判断に係る」ということだと思います。
そのためには自分が行動することが必要ですし、メンバーはその姿を見ています。
いつまでも参加してたらメンバーの自立心が育たない!
という声が聞こえてきそうですが、与えられた仕事から自立心が育つことはありません。
自立心は「自分でやってみたい!」と言えるようになって、初めて芽生えるものです。
大事なのは、様々な視点を見せること、視野を広げること、考え方を知ることです。
そのためのチームです。
なので、物事の成功を一緒に考えて達成する過程を経験することが大事で、その環境は企画側が作るものだと思います。
長い目で見ても、良いも悪いも含めて奮闘するその姿を見せてあげましょう。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
◾️質問箱
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