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#454 彼らのサインを見落とすな
さて、今日のテーマは「彼らのサインを見落とすな」です。
管理職をしていて大事なことはスタッフからのサインにどれだけ気がつけるかだと思います。
これは、自分が管理職としてどのようなスタンスであるかも大事だということになるますが、基本的に気がつける方が良いと思います。
見落としてるのか?
見ないふりをしてるのか?
本当に気がついていないのか?
さて、あなたはどれですか?
自己紹介とお知らせ
某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。日々、対象者の生き方と向き合いながら、組織の課題やチーム運営にも取り組んでいます。
このnoteでは、医療の中で様々な人の生き方と出会う作業療法士が、医療者・中堅管理職の目線で、社会での働き方、人間関係の考え方、ストレスマネジメント、医療の問題などのテーマに触れながら、日々感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
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それでは本題に入っていきましょう。
管理職は気が付かない
管理する立場になってよく思うことは、
「管理職は現場のスタッフと必然的に切り離される」ということです。
自分はそんなことはない!
と思っていたとしてもこれを避けることはできないと思います。
特に、組織が大きくなればなるほどこの現象は起こるわけです。
単純にですが、組織が大きくなれば、その分チームは細分化されていきます。
管理として、全体を把握しやすくするためには、細分化し、チームに役割を与えて、全体として物事が機能するようにする必要があるからです。
そのため、管理の立場になると、見る視点が個人からチームにシフトします。
そして、「チームが機能しているか」を評価対象とすることで、チーム自体の機能が成果となります。
チームがうまくいってなければ、中の個人に問題意識を持っていくこともできるんですが、
チームがうまく進んでいれば、その中にいる個人が悩んでいたり躓いていたりしてもそこに視点が向きにくくなるわけです。
また、その状況を把握するためにサブリーダーを設けたりすることもあると思いますが、サブリーダーが機能してないこともあれば、
そのサブリーダーからの伝言ゲームで情報がうまく伝わってない可能性も考えられます。
これらの状況は、管理の立場の人間に対して「わかってない!」と思う現場の意見が出てくることも頷けます。
でも、決して管理をする側の人間が個人を蔑ろにしようとしているわけではないんだと思います。
そこには”管理”という責任を背負った人間の持つ葛藤のようなものが存在するんですね。
気になる言葉を見過ごさない
そうは言っても、管理職の立場によっては現場のスタッフとコミュニケーションをとる機会もあると思います。
この機会をただのコミュニケーションだけで終わらせるのは勿体無いと思ったりします。
「え、コミュニケーションくらい気軽にさせてよ」
もちろん、表面上はそれで良いと思いますし、関係が良いことには何ら問題はありません。
ただ、仕事としてその組織に属している以上は「管理職」という役回りはついて回るわけで、そこで起こった問題や気がついたことを見過ごすのは仕事を全うできてないということになります。
よく「管理やリーダーは孤独だ」という言葉を聞くことがありますが、
これは実際に孤独ではないんだけれども、
「そういう視点で切り離して冷静に見ないといけないよ」
という注意喚起であると思うんですね。
つまり、そのコミュニケーションの意味について改めて考える必要があるということです。
こういう心持ちでいれば、そのコミュニケーションの中で生まれた違和感にも気が付きやすくなると思います。
「何だか元気ないな」
「言っている事が変だぞ」
「どうしてそうなってるんだ」
直接それを聞かないとしても、その状況に違和感を感じたのであれば、何かしら確認をとることは必要なのかもしれません。
「相手が大丈夫そうだから」
「確信がないからな」
そんな理由を述べれば、多くの問題は基本的に見過ごされていることだと思います。
でも、そういった問題は後から波紋のように大きくなっていきます。
こういったスタッフからのサインを見過ごさないことも管理をする人間に必要なスキルなんだと思います。
周りを信じすぎない(1次情報が大事)
また、サブリーダーなどからの情報についても参考にはするけども、最終的な確認は自分で取る方が良いと思います。
サブリーダーからのまた聞きの情報は2次情報になります。
どうしてもその人の視点が入ってしまい、内容が大きく変わってしまっていることもあります。
全ての情報を管理の立場の人間が把握することは難しいと思いますが、サブリーダーの網羅的な情報から、自分なりに解釈して行動することも大事かもしれません。
そのためには1次情報に触れる癖をつけておく必要があると思います。
現場のスタッフはどう思っているのか?
そういう疑問を持ったのであれば、コミュニケーションをとる必要がありますし、こういう時にしっかりと話ができるように普段から関係を築いておくことも大事だと思います。
何かあったときに問題を解決できる剛腕のような力は、こういった普段の関係やコミュニケーションが大事なのかもしれませんね。
管理の立場の人間の悩みは尽きません。
でも、されは現場のスタッフも同様です。
どちらかがではなく、お互いを思いやれる関係になることが組織としても強いチームを作るために必要なのかもしれませんね。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
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