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#36 僕たちが失った純粋な視点

さて、今日のテーマは「僕たちが失った純粋な疑問」です。

僕たちは社会人として長く生活することで ”あるもの” を失っています。

”あるもの” とは ”純粋な視点”。

それは僕たちが日々頭を悩ませていることの答えだったりします。

そんな気づきがあったので、興味ある方はお付き合いください。



自己紹介です


お題の話の前に、自己紹介します。

僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

日々の実践はもちろんですが、中堅管理職として、
管理の視点や現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。


このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・組織での働き方
・健康の考え方
・自分を大切にする生き方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えこと
・日々、感じたこと など



それでは本題に入っていきましょう。


新人さんから学ぶこと


先日、新人さんの向けの研修会を行いました。

今回の研修会のテーマは「目標設定」で、僕たち作業療法士が患者さんの希望を聞いて、それを実践に活かしていくために重要なテーマでした。

実際の目標設定場面を設定し、お互いに相手の目標を聞いていきます。

みんな真剣に取り組んでくれており、とても楽しい研修会になりました。


そんな中で、新人さんからいくつかの質問がありました。


「どんなふうに希望を聞いたらいいですか」
「患者さんはどんな気持ちなんですか」
「この目標が正解なんでしょうか」
「患者さんと医療者の思いの擦り合わせが難しい」


など、的を得た質問が多く関心した次第です。


面白いのは、この質問の内容が、まさに今のリハビリテーション業界で問題となっていることで、現場のスタッフが頭を悩ませている内容だったことです。

リハビリテーションは一方的に提供されるものではなく、患者さんの希望に向けて一緒に進めていくものである

理想的ではありますが、実際は難しい課題です。

まだ十分に患者さんを担当していない新人さんから、このような具体的な質問が出るのは少し不思議な感覚になりました。


それと同時に彼らの持つ「純粋な視点」がとても貴重なものであると感じました。



僕たちが失っているもの


僕たちは社会人となって、日々、目の前の仕事に奮闘しています。

そんな生活を行っていると、「難しい問題」にも数多く出会います。

最初は「難しい問題」に対して頭を悩ませて過ごしていましたが、だんだんうまくこなせるようになってきます。

そこで感じた、悔しさ、苦しみ、喜び など、いろんな感情も、徐々に慣れてきてフラットに考えることにできるようになりますよね。

これが社会人にとっての成長でもあると思います。


ただ、ここで考えてもらいたいのは、

最初にあった「難しい問題」は解決できるようになっているのか

ということです。


今の状況に「慣れてきているだけ」になってないでしょうか。

これは、自分自身や周囲のスタッフを見ていても感じることがあります。


繰り返される毎日と、日々忙しく働いていると、

目の前のことをこなす事に必死になります。


最初に感じていた疑問もいつの間にか置いてけぼりになり、繰り返すことでなんとなくこなせるようになってしまうんですね。

もちろんそれがダメだとかは思わないんですが。


ただ、今回の研修会に対する新人さんの疑問というのは、現在のリハビリテーション業界でも課題となっていることであり、

その課題を解決していくためにも考えないといけないことでもあったんです。


今回の新人さんの質問を聞きながら、彼らだから見える「純粋な視点」というものを感じました。

まだ、社会で生きていくための泥臭い部分を彼らは知らない。

だからこそ見えてる世界があって、それはまだその業界のことを知らない人間だからこそ感じれることです。


でも、どんな業界においても他者の視点というのは重要です。

結局、自分たちだけではなく、他者から見た状況というのが自分たちの状況を明確に表しているんだと思います。


僕たちが失っているもの、それは日々の業務の中で見過ごしているかもしれない「純粋な視点」です。

この視点に気がつき、振り返ることで、もしかしたら今悩んでいることの解決策が見えてくるかもしれません。


新人さんたちの疑問などにも少し注目して話をしてみると面白いかもしれませんね。



頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

よろしかったらスキ&フォローよろしくお願いします。


ではまた。


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