#382 「うまくいかないこと」にこだわらない
さて、今日のテーマは「うまくいかないことにこだわらない」です。
僕たちは良くも悪くも目の前にある問題にこだわります。
それが、目指した目標であっても、うまくいかないプロジェクトであっても。
何かに一生懸命になることは悪いことではありません。
でも、それ自体が視野を狭めている可能性もあります。
もう一度、自分を俯瞰的に見てみましょう。
自己紹介とお知らせ
僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。
このnoteでは、仕事の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
以下お知らせ。
◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!これから1年間準備行っていきます。noteでも「学会長の奮闘記」を定期的に書いていこうと思います。マガジンでまとめてますので、よかったらスキを押して応援よろしくお願いします!
◾️湘南OT Interaction
作業療法士向けの研修会を行なっている湘南OT交流会の支援の元、「新しい学び場を作る」ことを目的として立ち上がりました。「学びたいけどどうしたら・・・」と悩むOTの方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。
それでは本題に入っていきましょう。
”こだわる”という行為を考える
何かに”こだわる”ということは、どういう状態を指すんでしょうか?
目の前のことに一生懸命に取り組む。
良いも悪いも含めて、目の前で起こる事象を解釈し、
より良い方向に進むためにどうしたらいいかを考える。
そこでは課題があって、
その課題をなんとか動かせないかと考える。
押しても、引いてもうまく動かない。
手を替え、品を替え、
近道したり、遠回りしたり、
どうにかハードルを越えれないか試みるけれど、
でもその課題が解決することはない。
「諦めたら試合終了ですよ」
そんな言葉が聞こえる気がして、また違う方法を模索する。
でもその結果は・・・
まさにこの状態が”こだわる”にはまっている状態ですね。
何かに懸命に取り組むことは大事なんですが、上記のような状態になればなるほど視野は狭くなっていきます。
広くみているようで、実は狭い世界に自分を閉じ込めている。
見つめる点が1点を見つめているからこそ、そこに向かうルートも徐々に狭まっている。
「もっと別の視点がないか」
「見落としてる問題がないか」
そうやって、気がつけば自分の足元にある影の中だけしか見えてなくて、
足元を見て歩いている。
そう、実は顔を上げれば世界はもっと広いのに。
でも、残念ながら、この状態に自分一人で気がつくことはほぼ不可能です。
そう一人ではね。
視野を広げるために
足元の影の中を見えているときは気がつけません。
影自体が形を変えているように、自分はその形の変化を捉えようともがいているので、まるで変化する問題を捉えることができるような感覚になっている。
でもですね。
そうやって「自分は問題を捉えている」と考える気持ちが視野を狭めています。
自分が見ている世界は影の世界なのに、それ以上の世界が存在することに気がつけない。
それは「これが今の世界で、自分はそれを捉えている」と思い込んでいるからこそです。
では、どうするか。
自分だけでは自分の影からは逃れられません。
だから、外から誰かが肩を叩いてくれる必要があります。
隣の影を見つけて、そこから見上げると、別の人がいて、そしてその先に別の世界がある。
そうやって、自分の視野以外のところを見る。
何を抽象的な話ばかりをしているのか?
と思いますよね。
でも、実際はこういった世界観なんだと思います。
自分一人では俯いてばかりですし、それには気がつけません。
だから顔を上げるきっかけが必要です。
人と話して、その意見を聞く
いつもとは違う環境に向かう
何か違う行動をとってみる
そこに意味はないかもしれません。
でも、まずは自分の足元の影から目を離すことが必要なんだと思います。
何が言いたいかというと、
「誰かに相談しましょうね」
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
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