お茶の町、入間
ようこそ、入間へ
入間(いるま)市っていうよ。人間(にんげん)市
て言わないでね。
こんにちわ、今日はあたしがお茶の産地である入間と狭山丘陵を紹介するね。
日本三大茶の狭山茶
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす♪」
埼玉の西武、狭山丘陵から多摩へつながる一帯の斜面が広がる台地。
狭山市(西武新宿線の川越方面)に行かないでね。狭山市には狭山丘陵はないし、狭山茶も入間市(西武池袋線の飯能・秩父方面)が6割を生産しているよ。狭山茶も入間茶に改称すればいいのに。いや、みんな「人間茶」と間違えるか…。
入間市博物館「ALIT」。今日はここで入間、特にお茶の産地のあたりの昔を案内しながら、茶畑を歩いてみて、最後にあたしのうちに連れてってあげるね。まあ、お茶でも飲んでいって!
その前に紹介するのが、あたしの親戚の家がある入間市の飯能側。ここにはもともと武蔵武士団の丹党の加治氏が支配していた。
ん?おまえさんは、誰だべ?
「こんにちは。突然ですが、筆者の「てつを」です。今回はうちの地元の話になります。うちの近く(っていってもけっこう歩くが)に、実は加治氏の屋敷あとがあり、もとは第28代の宣化天皇の子孫らしく、このあたりを治めていた武家で、菩提寺の円照寺はよく桜がきれいで花見にいきますね。
まあたまたま住んだこのあたりですが、飯能とくらべ地味と思いきや、実は支配者の屋敷がこの辺りにあり、驚きです。
昔はよく入間駅の近くの「いるまの湯」と、ギガ盛り(ものすごい!大食いの人も驚くレベルです!ここのカツカレーやカツ定食、スタミナ定食も人気ですが、そうめんを無限に食べれる僕は「五目そうめん」が大好物です!)の食堂「古都」へ行ってました。最近はご無沙汰ですが、YOUTUBEで今でも有名ですね。驚くレベルのギガ盛りぶり、ぜひ動画でどうぞ。
その通り道の富岡入間線(195号、入間市と所沢~池袋方面)は山を切り開いた感じが強い、西武池袋線にそった狭い道路です。調べたらこのあたりは仏子層という山を切り開いた「切り通し」などが多いらしいですね。
さらに飯能方面の阿須あたりも良いし、仏子駅あたりから武蔵野音大を通る坂道から「いちょう通り」もなかなか良い景色です。
さあ、僕の近所から、いちょう通りを抜けると、「入間市博物館ALIT」です。
しかし今日は入間市駅からバスで三井アウトレットパーク行きにのり、アウトレットパークから歩いて行くことにしました。たぶんすぐ近くと思いきや、歩いて25分もかかりました…」
なんだ? 天から声が聞こえてきたべ。
したっけ、オラんち、もとい…。そしたら、入間市博物館からあたしのうちまでご案内するね。
入間市博物館「ALIT」へ。
世界のお茶のようすと、日本のお茶、そして狭山丘陵周辺で生産されていた狭山茶のようすが見えてくるね。
入間の様々な展示のあと、お茶の展示。日本や世界のお茶について学べます。
外にはカフェも。料理だけでなくお茶やコーヒー、ケーキも。
お茶の葉の佃煮、狭山紅茶と抹茶ケーキ。太るよ!!
瑞穂町へ向かいましょう!
さあ、狭山丘陵の、オラ…あたしのうちへ案内するね。入間市博物館の自動販売機はペットボトルの狭山茶ばかりだけど、買ったかな?
狭山茶を飲みながら眺める茶畑は格別だよ。
はあ。昔も今も、美しい景色。
今の道路も舗装されているとはいえ、家も今風に建て直されているとはいけ、昔の面影が残る町。
てつを「歴史を感じる風情、延々と歩いて行けますね」 …天から変な声が鳴り響く。あんだってか、うざってぇ!!
もとい。失礼しました。そろそろ、埼玉を超えて東京さ入るべ!!
東京は瑞穂町。多摩だねぇ。ここの郷土資料館「けやき館」に入ると、狭山丘陵の雑木林の動植物が再現されてます。
狭山丘陵や瑞穂町のでき方も映像で観れて、狭山丘陵が関東山地から切り離された「島」みたいなものというのがわかります。今でも市街地に「浮かぶ緑の島」。周辺を歩くとまわりに山々が臨めるのどかな道路。
あたしの実家(オラは茶畑で働いているが)で作られている村山大島紬や、近所の勝楽寺村で発明された「多摩だるま」も展示しています。
さらに、最寄り駅の「箱根ヶ崎駅(八高線、南から拝島~東福生の隣、北から東飯能~金子の隣)」の昔のようす、青梅街道と日光街道がぶつかるここの宿場「箱根宿」のようす、古代より鎮守の「阿豆佐味天神社」、武田氏滅亡後この地に落ち延びたがこの地にて滅ぼされた加藤景忠の加藤神社、この地を統べていた武蔵武士団村山党の村山土佐守の墓がある「福生寺」。
そして目を見張る展示の1つ、昔の囲炉裏部屋の再現。
この地の歴史が偲ばれますね。
この地でつくられた狭山茶、そして昔から行われていた養蚕による生糸。これらが横浜に運ばれ、明治時代は世界へ輸出されてました。
オラ、あたしもお茶の栽培に携わる人間として、あたしの摘んだお茶が世界の誰かに届くし、日本の産業を支えていたと思うと仕事に精が出ますね。
人が住む前には、ここには象がいたんですね!!
狭山市博物館(入間市駅の隣の稲荷山公園駅)にもアケボノゾウの展示があります。
狭山丘陵、あたしの家に向かいましょう!
さて、歩きますか。「けやき館」を出て、しばし歩くと、青梅街道にぶつかります。そこから左(東)へ進んでいきます。
右手(西)には箱根ヶ崎駅がすぐ近く。いやいや、そっちに逃げないで!歩きますよ~。
ほら、前方(南)には瑞穂町の南部を占めていた米軍の横田基地があるから、飛行機(戦闘機!?)が降りていくのが見えますよ♪
青梅街道もなかなか昔の名残のある道。楽しいでしょ。
てつを「入間市の三井アウトレットパークから、もう11KMも歩いた。疲れた。あと10分でバスだから、バスに乗っていきます…」
ちょ、がめる(疲れる)かもしんねぇが、もうちっとんべ、歩ってくべぇよ!
てつを「もう足、棒。お先にぃ~」
ち、んだから現代人は、歩ってくの七面倒くさがんべ。まっと歩ってけば、温泉あんべがね。
さて、青梅街道を歩いていくと「武蔵村山市歴史博物館」。そしてその近くには「武蔵村山かたくりの湯」ここで温泉を満喫しましょう。
ちょっと歩くと山の風情も楽しめまが、まあ遭難しないように青梅街道に戻りましょう。
ここから東大和市に向かっていきます。右手に反れれば徒歩20分くらいで多摩モノレールの「上北台」へ。立川や高幡不動、多摩動物公園方面はそちらへ。
てつを「やあ、戻ってきたよ。お久しぶり。」
酒飲みながら散歩すんじゃねぇ!ビール? 酔っ払いが、うざってぇ、おっちんじまえ! ちなみに、多摩弁は、多摩の東の東村山の神様の1人、志村けんのおじいちゃんバージョンが馴染みやすいですよ。オラは田舎もんだから武州弁(土方歳三などが有名)いろんなん混じって、わかりづらいでしょ。
わたしたちは右手側、多摩湖に向かいましょう。
多摩湖も村が湖にしずんでつくられた人工のダム湖。橋を越えていくと、やがて西武ライオンズの西武球場のドームが見えてきます。
そこから左手(西)に向かいますと、もう少しでオラんとこさ家だべ。
はい、到着。
オラんとこは、ここに沈んだ「縄竹村」だべ。以前、てつをって酔っ払いが書いた「勝楽寺村」のすぐとなりで、ダムに沈められた。
さあ、行くべぇよ!
あとがき。
博物館と郷土資料館めぐり、そろそろ埼玉県に進出気味です。もともと東大和市の郷土資料館とダム湖で有名だった多摩湖と狭山湖、そして武蔵村山市博物館を散歩し、果ては「所沢から我が故郷の入間市博物館を横断するぞ!」って目的でしたが、時間の関係で入間市博物館に行くには遅くなり、たまたま一か八かで乗ったバスがUターンして東大和に戻り、上北台駅まで行ったため、狭山湖を横断するプランに変え、「そうだ、湖底に沈んだ村もロマンティックだな!」と、ここに沈んだ「勝楽寺村」について調べ始めたのがきっかけでした。もともとダム湖に沈んだ記事を書くつもりはなかったのです。
このまま狭山湖に行き、どこかに沈んだ村の面影がないか探すと、勝楽寺村が湖底に沈む前の写真を見つけテンションが上がりました。
さらに付近の山口郷土資料館があり、スマホで調べたら勝楽寺村の資料が多いようで。しかし残念ながら夜遅くて閉まっており、月に何度かしか開館しないレア博物館のようで。ちゃんとここに行き調べて書くか迷いましたが、ある程度ネットで調べることにしました。
後日、ネットで勝楽寺村の面影を探し、かろうじて記事にまとめて、さあ、入間市博物館は茶栽培のようすを楽しもうと思ったところ。
なんと、入間市博物館に、狭山湖で見た勝楽寺村と同じ写真が展示していて!
僕はすかさず、学芸員さんに質問して、いろいろ貴重な資料を読ませてもらい、勝楽寺村の隣で同じく沈んだ「縄竹村」が、今の入間市に移転されていることを知るのでした。
さらに、「けやき館」にも勝楽寺村の名残が展示されていて。探っていくとつながりが見えてくるものですね。
何だか、博物館を狭山湖周りで結んでいき、縄竹村という宝物を発見した気分です。いや、まだ所沢市の山口郷土博物館に行けてないか。
東京都水道歴史館にも資料があるようですし、「けやき館」の学芸員さんが言ってた「国分寺の東京都公文書館」にもくわしいので、追ってまた、記事にできたらと思います。
湖底に沈んだ村。シリーズにできるかな。今、気になるのは「相模湖」です。そこも以前は勝瀬という集落があり、ダムで沈んだ後に海老名市だったかに住民が移転して故郷の「勝瀬」という名をつけたと。
縄竹村も、入間市(湖のすぐ隣!)に移転して「縄竹」という故郷の名をつけ、ここにもいろいろ記録があるようです。
みんな故郷を愛しているし、今でも強く思いを紡ぎ残そうとしているのですね。残すってのはとても偉大であり価値があるものです。
今日のこの子の知夜子さんってキャラは縄竹村出身の狭山茶茶摘み娘の女の子の設定です。
まあ、眉毛をそってお歯黒なので、既婚女性ですが。
「んだって、おばさん言うんじゃねぇ!」
そうです、彼女が変なおば(ry