博物館めぐり
歴史と町が好きなもので、その土地の地元の博物館が大好きです。住みたいくらい。
いろいろと巡っています。
先々週は品川へ。先週は江戸東京博物館へ。今回は「たばこと塩の博物館」へお邪魔しました。ちょっと狂っているくらいのペースですね。
記事を書くか、自分にとっての基礎教養のために書く必要なしと思ってましたが、まあ、アリかナシか言えば書いたほうがいいと思うので。
今日は本当は目黒の寄生虫館に行く予定でした。昨日の渋谷の仕事にてそのまま行きつけのサウナで寝て、東京散歩を楽しむつもりで。
最近は東京をひたすら歩くことに夢中です。
あ、ここで自己紹介。わたくしは出身は長崎、現在住居は埼玉、ムーミンパークで有名な某都市の「近く」に住んでます。行ったことないけど!
仕事は秘密です。僕なんか底辺がやっていると思われると、この仕事の品位を疑われると、割と本気で思ってます。こんな卑屈で被害妄想的なわたくしです。これからもよろしくお願いします。
で、何の話だっけか。今回もゆる~く書きますね。
NOTEでふと、寄生虫の記事を読み、 カタツムリに寄生するロイコクロリディウムや、キリギリスやカマキリに寄生するハリガネムシやらの動画を見まくって、「よし、これは目黒にもう一度行くぞ!」と寄生虫館にお邪魔する予定でした。そして同時に、近くの渋谷にある「たばこと塩の博物館」に行けば、きっと楽しいにちがいない。それに、両館ともに「無料」のハズ!!
で、アクセス調べたらね~。
思わず膝から崩れましたよ。「たばこと塩の博物館」、墨田区のスカイツリーあたりに移転してるやん!!
とりあえず、わっしょーーーーーーーーーーーーーーい…。
(ただいま5時、休みにつくる資料の目標のとこまで作り、飲酒して、この記事書いてます)
さて。どぎゃんす、どぎゃんす? 目黒に墨田、ついでで行ける距離ではないな。旅のプランが壊滅する。このまま帰って酒飲んで寝るか。
しかし、僕の中でふとよぎった。「そういえば、最近どっかで読んだ、塩田とイオン交換膜方式のちがいがわからねぇ」。
塩ってどうやってつくるんだ? あと、キセルが見たい!!
足はそのまま、錦糸町方面へ向かう。
錦糸町から徒歩20分。わりといいダイエットになるだろうか。
「たばこと塩の博物館」へ。同時に企画展として「杉浦非水」て人の美術展もやっている。無学な僕は「誰それ?」だ。
塩。それは海から生まれた生物が必要なもの。生物はみな、体に海を宿して地上に出た。それが体液である。
ちょっとよくわからなかったのが、人はなぜか塩をつくりはじめた。動物は捕食をすることで、血液とかを体に取り込んでいるほか、塩を摂取する機会はあるのか。
とにかく、人はなぜか塩をつくりはじめた。最初は藻塩焼という方法で、海藻に塩水をかけて乾燥させて何度も繰り返し、そして海水に浸して、土器で煮詰める。この「かん水」という濃い塩水をつくるのがポイント。
大量のかん水をつくるために、人は「塩田」をつくりはじめた。「揚げ浜式塩田」は、砂浜に何度も海水をかけ、砂に大量の塩分を付着させる。
下は粘土層で、海水が地下に浸透しないようにし、何日も晒して海水を蒸発させては海水をかける。砂が塩でコーティングされベッタリ。
それをスコップで海水に入れ、めっちゃ濃い塩水をつくり、濾して(濾過)、釜で煮て蒸発させる。
バケツで水をかけ、砂をならし、スコップで砂をすくい、海水にいれまくる。広い土地、かかる手間、かかる時間、たくさんの人、大変です!みんな「砂場遊びの延長」でやってたのでしょうか。何が楽しいのか、楽な仕事にめぐまれたワタシには、「大変…」しか出てこない。
「入浜式塩田」は楽になります。何と、干満差を利用して、満潮の海水を砂浜に取りこむという方法。かなり楽になるな!
しかし、残念ながら日本海は干満差が小さく、太平洋側でしかできないよう。自然条件、おそるべき。日本海側はずっと大変な揚げ浜式だったようです。
戦後、日本が導入したのは「イオン交換膜方式」です。おそるべきですね!
なんと、海水に電気を流し、塩素イオンはマイナス電気なので電極のプラスに向かい、ナトリウムイオンはプラス電気なので電極のマイナスへ向かう。それで塩分が偏り、濃い塩水と薄い塩水に分け、濃い塩水を「かん水」として使うのだ。
ああ、もう「かん水」つくる途方もない作業が、「ポチっとな」で終わるなんて。これで大量の塩ができるようになるなんて、昔は塩はどれくらい貴重だったのか。
そのまま、「たばこ」ゾーンへ。たばこはあまり吸わないのですが、外国のたくさんの喫煙具は見てて楽しい。
何より、目当てのキセル。子供のころから「ゴエモン」キャラで憧れ、「銭形平次」やら時代劇でキセルが珍しく、将来使うのだろうなと勝手に思ってた。
で、タバコを吸わない人になってしまったが、ちょっとキセルはしばし使っていたこともある。東急ハンズで買い、「小粋」をつめて。普通のタバコとの味の違いはよくわからんが。
そういうこともあり、江戸時代の最初に南蛮・紅毛人からタバコが日本に入ってきて(コロンブスにより世界各地に広まった?)、江戸では喫煙率は9割ぐらいだったか。タバコの花もはじめて見たし、タバコは実はトマトやジャガイモと同じナス科と知り驚いたり。江戸のタバコ入れやタバコ屋の建物の復元と職人のオニイサンやオネエサンの人形とか見れて楽しかった。
(オネエサンが何気に美人さんでした!)
杉浦非水の企画展へ。まったく知らない人だが、むしろ、この博物館の客はみな、これが目当てのようで。
日本初のグラフィックディザイナー、明治大正昭和の人。
入口近くの絵ですでに圧倒された。見たことあるかも。っていうか、アニメ漫画のイラストっぽくて良き!カルピスのパッケージのデザインもやったんや。あ、日本初の地下鉄のポスターの絵、これ見たことある!
とまあ、午後3時から閉館ギリギリまで堪能しました。
帰りは徒歩で錦糸町駅の隣駅の両国まで歩く。五時半でももう暗くなりますね。夜の隅田川、なんだか愛おしい。浮世絵の看板や、隅田川と歩道の柵に相撲のオブジェなどがあり、江戸の古来から親しまれた道なのだなと、歩くだけで楽しかった。
家に帰り、飲酒しながら資料作り。で、さきほど3時ごろに起き、もう1ふんばり作り続け、来週には完成予定。今から寝て、午後の仕事に備えます。
こんなくだらない文章でも、読んでいただければ幸いです。
みなさま、いろんな体験をして、その世界を僕も知れて、広がります。
いろいろとった写真、画像を貼りたいのですが、めんどくさいのでまたあとで貼ります…
関東大震災と東京大空襲の被害者をまつる慰霊堂。両国駅近くの横網公園にて。博物館は写真もあり、戦争の被害を知るに必見。