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【小説】みどりとミドリ 第5話
6月某日
梅雨入りをスマホニュースで知った私は、使い慣れたリュックを背負い
玄関に向かう。学校に行かなきゃ。
「お父さん、行ってくる。夕飯はバイト先で食べるからいらない」
居間でボーっとしているであろう父に、私は言葉を投げかけた。
父は何も返さなかったが、私も学校に行かねばならない。
マンションの玄関を開けて、私は大学に向かった。
夕方、学校帰りの私はメグと共に喫茶店に入る。
メグはタピオ
【小説】みどりとミドリ 第4話
6月某日
梅雨入りをスマホニュースで知った私は、使い慣れたリュックを背負い
玄関に向かう。
「お父さん、出かけてくる。夕飯は要らないから」
居間でボーっとしているであろう父に、私は言葉を投げかけた。
すると父の声がした。
「ミドリ、学校は?」
靴紐を結う私の手が止まる。学校?
「お父さん、何言ってるの?高校なら卒業したじゃん?」
少しの間の後、
「ああ、そうだったな…。私の勘違いだった。」
【小説】みどりとミドリ 第3話
6月某日
梅雨入りをスマホニュースで知った私は、使い慣れたリュックを背負い
玄関に向かう。今日の講義は外せない。最近いろいろと忙しくて、大学をサボっていたから。
あれ?昨日行ったし、単位間に合ってるんじゃなかったっけな?
まぁいいか。
「お父さん、行ってくる。夕飯はバイト先で食べるからいらない」
居間でボーっとしているであろう父に、私は言葉を投げかけた。
父は何も返さなかったが、私も学校に
【小説】みどりとミドリ 第1話(改訂版)
6月某日
梅雨入りをスマホニュースで知った私は、使い慣れたリュックを背負い
玄関に向かう。今日の講義は外せない。最近いろいろと忙しくて、大学をサボっていたから。
「お父さん、行ってくる。夕飯はバイト先で食べるからいらない」
居間でぼんやりしているであろう父に、私は言葉を投げかけた。
父は一言も返さなかったが、私も学校に行かねばならない。
マンションの玄関を開けて、私は大学に向かった。
「ミド