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お子さんの不登校に深く悩む親御さんへの救いのことば 1

これから、「お子さんの不登校に深く悩む親御さんへの救いのことば」についても、1~と番号を付して、投稿していきたいと思います。

なぜいきなり不登校について投稿するかといいますと、自分の長男も中学1年時、体調不良(ストレスからくる過敏性胃腸炎だったと思われます。)から部活を辞めたことをきっかけに、登校しなかったり、遅刻したり、早退したりが始まり、深く悩んだことがあったからです。

このとき、不登校関係の本や認知行動療法に関して学んだりしつつ、子のためにどういうスタンスでいるべきかについて、必死になって、考え、悩み、自分に言い聞かせるように記したものがあり、これらが自分を支えてくれました。

幸い、長男は、2年になると、学校を休むことや遅刻、早退も減っていき、3年になるころには自然に普通に登校するようになっていました。

ですから、自分が自分に言い聞かせるように書いたものは意味のないものではなかったと思っています。当時、そして今も、これらを印刷し、綴じ、透明ファイルに入れて、毎朝読み、子に対する思いと行いにおいて実践を心掛けていますから。。。

では、まず、長男が登校しない日々が始まった頃に強い感銘を受けた「コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決するー子どもの心を育て自信の水で満たす、愛情と承認の言葉がけー」(森田直樹著)との本において一番肝と思われた内容を自分なりにアレンジして記したものがありますので、これを以下に紹介します。

子どもを自分の思い通りに動かそうとして欲を出さないことです。

欲を出さなくても自信の水が心のコップに溜まれば子どもはもっている様々な力を発揮します。

コンプリメント(compliment敬意、尊重、褒め言葉、称賛、評価といった意味の英語。当該本においては、子どもの自己肯定感や自信を育む働きかけとなる言葉や態度といった意味合いで使用されており、根気よく続ければ、不登校や子育ての悩みをトータルに解決する最重要のキーワードとされている。)は、親の都合よく子を動かすために使うのではありません。
コンプリメントは、あくまで、子どもが動くときの燃料なのです。

どのように動くかは、子どもが決めるのです。コンプリメントトレーニングをする親御さんのなかには、「子どもを勉強させるコンプリメントはありますか」と相談をされる方もいますが、子どもを親の思い通りに動かすためにコンプリメントしているのではないのです。

子どもは自信の水が溜まれば、自分なりのタイミングや自分なりのやり方で、勉強ややるべきことを始めます。

自信の水を溜めないで動かそうとしているところに親の欲が働いています。この欲がコンプリメントを不純なものにしています。コンプリメントがコンプリメントになっていないのです。子どもはそれを敏感に感じます。

コンプリメントが子どもを自分の思い通りに動かそうという親の欲のもとに行われたら、それは、逆効果となる偽善であり、害悪であり、子は変わらないか、ますます反抗することになります。

子からの心地よい反応という見返りを期待する不純なコンプリメントは、百害あって一利なしです。

親が期待する子からの心地よい反応という見返りを期待しない純粋で愛情がこもったコンプリメントを根気よく続けることです。

ただし、次に大切なのは、事実に基づいた嘘のないコンプリメントであることが重要です。
事実に基づかない嘘の歯が浮くようなコンプリメントでは、いくら純粋でも効果はありません。

以上の心得のもとに、地道に、気長に、着実にコンプリメントを続けていくことで、子の心を自己肯定感、自尊感情、自己効力感、自信で満たすことが、実は、不登校や子育ての悩みを根本的にかつ自然にいつのまにか解決する一番の近道なのです。

ー「コンプリメントで不登校は治り、子育ての悩みは解決する」165頁〜166頁記載の内容の意を踏まえつつ加筆修正したものですー

この本をぜひぜひお読みいただきたいと思います。

お子さんの不登校に悩まれる親御さんの心の支えの一つになれば幸いです。

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