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【短編小説】 「シャッター」
ひかるは、
結婚式場で働くフリーのカメラマン。
その日のお客様は
ずっと好きだった幼馴染。
何ともいえない想いを寄せる幼馴染の
結婚式であった。
ひかるは「いつか僕と結婚… 」と
誰のものにもならないと
彼女のことを思っていた。
そんな彼女は今日
立派な旦那さんを見つけて、
結婚というゴールにたどり着いた。
いや、スタートラインに。
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ひかる「結婚おめでとう」
彼女「あり
「芸術は値段じゃない」
土曜日の夜、
池袋で、ギターを弾きながら
弾き語りをする若い人がいた。
タイプでいったらまさに尾崎豊。
叫びながら弾き語り、
メッセージ性の強い音楽であった。
僕の好きなタイプであった。
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僕はギターケースの中に、
小銭250円を入れた。
入れすぎてもバカにしてるような
感覚が好きではなくて
いつも500円が金色で好きだから
500円を入れたかったが小銭がなかった。