tetsu | 西原哲夫

2児の父 | 表千家茶道学習者 | 1982年生まれ

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2児の父 | 表千家茶道学習者 | 1982年生まれ

最近の記事

お茶:旅箪笥で小田原の陣に思いを馳せる

4月に入り、街中で様々な花が咲き乱れています。 桜が終わった頃からツツジが咲き始め、甘い香りを漂わせています。 この季節に使われる、旅箪笥。(たびだんす) 元は、豊臣秀吉の小田原征伐に同行した利休さんが考案したもの。 京都から小田原までは距離がありますし、長期間に渡る遠征が見込まれていたので、少しでもお茶を通じてボスの秀吉に楽しんでもらおうと考えたのでしょう。 今の時代でいえば、長期海外出張に行く際に、少しでもホッとできる時間を持とうと考えて準備したようなものですね。

    • お茶日記:ワガママを言って病み上がりにお茶会でお点前

      2023年11月19日 「山茶花、さざんか、咲いた道〜」 今年もきれいに咲いていますね。 息子と一緒に歌いながら散歩をする時間が幸せです。 なかなか手をつないでくれないことが残念ですが😱 先日、私が師事するお茶の先生方がお茶会で席をもたれ、手伝いをさせていただきました。 私の先生は、千風会と呼ばれる男子のみによるグループを主催されていて、お茶会も男点前によってお客さまたちをもてなします。 「テツさん、お茶会当日はお点前しますか?」 手術入院から明けたばかりでし

      • お茶日記:入院に持ち込んだのは般若心経の写経練習帳

        ひょんなことから身体に病気があることが分かって、手術入院をすることになりました。 まさか自分がと驚き、怒り、足掻き、そしてようやく受け止められるようになったのも、受容のプロセス通りだなぁと学びました。 とはいえ、しっかり手術を乗り越えて、まだまだお茶をやりたい。 その気持ちだけは揺るぎません。 般若心経を手に取る 入院スケジュールが決まってから、病院に持ち込むものを近くの100円ショップに買い出しに出かけた時のこと。 いろいろなご事情で過去に入院を経験されている先

        • お茶日記:日本文化にお米が深く根づいている理由

          お稽古日記 2023年10月21日 今日のお稽古では、蓬莱卓を使わせていただきました。 蓬莱山のいわれから、鶴亀や松などが似合いますね。 風炉のお稽古もあと少し、さみしくなってきます。 それにしても天高く馬肥ゆる秋ですね、本当に清々しく気持ちの良い気候が続きます。 季節の美味しいご飯に舌鼓を打っているのは、馬だけではなく、われわれ人間の方もそう。 そして私たち日本人の食卓でメインとなるのは、もちろんお米です。 先日、「東京のお伊勢さま」との愛称で呼ばれる東京大神

          お茶日記:栗が美味しい季節です。金木犀の香りが漂い始めました。

          お稽古日記 2023年10月14日 東京はこの2日間くらいで街中に金木犀の香りが漂うようになって来ました。 床の間には、つぶつぶの紫色の実🟣が可愛らしい、紫式部。 帰り路に調べると、紫式部は英語でJapanese Beauty Berry と呼ばれているらしい。姿はまさに。 今日のお稽古は木地の大板に運びでした。 木地の大板は即中斎宗匠のお好みとのこと。 大板は棚と同じ飾り方で、柄杓とフタ置きを風炉の左側に置いて帰るのですが、いつものごとく忘れていました。 そん

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          お茶日記:「侘(わ)び寂(さ)び」の説明を求められた時に使える表現

          「おー、これは侘(わ)びてますね〜。」 「こちらも寂(さ)びてますね〜。」 こんな会話、現代において、なかなか聞くものではありません。笑 でも、お茶をやっていると、たまに思わず言葉が漏れ出すことがあります。 「うぉー、この茶入(ちゃいれ)は侘びてますね〜!」 などと、本気で侘び寂びを感じることがあるのです。 この感覚は、お茶をやっていると、研ぎ澄まされてきます。 それでは、お茶をやっていないと、侘び寂びを感じることはできないかというと、そんなことはありません。

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          お茶日記:お茶を始めて6年。立派なお茶会でお点前を任せてもらえました。

          ある分野で新しいスキルを身につけ、それなりになるには、1万時間や10年間の学習や練習が必要だと言われています。 私の場合、アメリカから日本に帰国してから茶道を学び続けていますが、今年で6年になりました。 ただ、10年にはまだまだ道半ば。新しいことを身につけるって、本当に時間がかかりますね 振り返れば、学生の頃から憧れ続けてようやく手にしたアメリカ生活でしたが、10年目を迎える頃には、逆に母国である日本の文化や歴史に興味を持つようになっていました。 海外生活をしていると

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          お茶日記:鳳凰風炉に竹台子。彼岸を迎え、そろそろ肌寒い季節が始まります。

          お稽古日記 2023年9月30日 今日は鳳凰風炉に竹台子。鳳凰風炉の上に置かれた富士釜がカッコいいんだなぁ。大きめの鳳凰風炉から富士山のすそ野のように立ち上がる姿は威厳を放つ。 こうやって風炉の位置が客の方に寄ってくると、もうそろそろ風炉の終わり、そして肌寒い季節が近づいていることを感じます。 風炉の位置を少しずつ客の方に近づけながら炉の季節を迎えるとは、本当によく考えられたと思う。少しずつ暖を取れるようになるという意味で、お客さんへのごちそうです。 お茶のお点前しか

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          子供に学ぶ、自分が好きなことの見つけ方と遊び方

          左から、 節分の豆まきの時にゲットした鬼のお面 百均で買ってもらった、ひょっとこのお面 メキシコ雑貨屋でママにおねだりしたメキシコ風虎のお面 秋田物産店で、お菓子をあきらめてまで離さなかったナマハゲのお面 3歳の長男が2歳の時から集めてきたコレクションです。家には写真に映っていないものもありますし、次に手に入れたいのは「おたふくのお面!」だと言っています。 好きなものは人それぞれ自分の子供がお面のファンになるとは想像もしていませんでした。私自身が子供の頃は、お面に

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          次の休みはいつにしますか?3日間のメール断ちをして分かったこと。

          「約10年ぶりに休みをとってみようと思います。」 長らく続けて来た会社員生活を辞めた直後の私が自分のコーチに宣言したことです。 ひたすら行動していないと落ち着かない性格なので、休みをとることは考えるだけでも怖いこと。 ただ、休みをとることの大切さについて、頭ではよく分かっているつもりです。 今後コーチングのクライアントをサポートするためにも、まずは自分が計画的に休みをとれるよう、取り組むことにしました。 まずは3日間、メール断ちすることを決めた休みをとると決めた時、

          次の休みはいつにしますか?3日間のメール断ちをして分かったこと。