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お茶日記:日本文化にお米が深く根づいている理由

お稽古日記 2023年10月21日

今日のお稽古では、蓬莱卓を使わせていただきました。

蓬莱山のいわれから、鶴亀や松などが似合いますね。

風炉のお稽古もあと少し、さみしくなってきます。

それにしても天高く馬肥ゆる秋ですね、本当に清々しく気持ちの良い気候が続きます。

季節の美味しいご飯に舌鼓を打っているのは、馬だけではなく、われわれ人間の方もそう。

そして私たち日本人の食卓でメインとなるのは、もちろんお米です。

先日、「東京のお伊勢さま」との愛称で呼ばれる東京大神宮に行く機会があったのですが、お米が日本文化で大切にされている理由を学びました。

東京大神宮でいただいた「日本人とお米」


どういうことかというと、日本の成り立ちを書いた「日本書紀」の中で、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が私たちの祖先にお米を授けてくださったと書かれているとのこと。

すごくシンプルなことですが、ぜんぜん知りませんでした。

そしてこれは別の時に学んだこととして、毎年11月23日は勤労感謝の日ですが、これは新嘗祭(にいなめさい)と呼ばれる祭日でもあります。

もともとこの日は、天皇陛下がその年の新米の収穫を祝い、自らもお食べになる大切な宮中行事の日。

それが戦後に勤労感謝の日と名称が変わっただけのことで、それまで日本人は新嘗祭としてその年の収穫をお祝いしていたそうです。

さらに、その日に天皇陛下が新米を召し上がるまでは、自分たちも新米を口にしないことを慣習とする人たちが多くいたとのこと。

そういう慣習を大切にしている方たちは、今の時代でも必ずいらっしゃると思いますが、そもそもそういう文化を知らない人がほとんどだと思います。

私もそうでした。

ただこうやって、ほんとシンプルなことですが、お米からも日本の文化を学ぶことができ、とても面白いです。


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