次の休みはいつにしますか?3日間のメール断ちをして分かったこと。
「約10年ぶりに休みをとってみようと思います。」
長らく続けて来た会社員生活を辞めた直後の私が自分のコーチに宣言したことです。
ひたすら行動していないと落ち着かない性格なので、休みをとることは考えるだけでも怖いこと。
ただ、休みをとることの大切さについて、頭ではよく分かっているつもりです。
今後コーチングのクライアントをサポートするためにも、まずは自分が計画的に休みをとれるよう、取り組むことにしました。
まずは3日間、メール断ちすることを決めた
休みをとると決めた時、それが1日ならば簡単に出来るであろうことは分かっていたので、連続して3日間休むことを目標にしました。
そして、ただ横になってゴロゴロしたところで、手にスマホをもってメールチェックなんてしていたら本末転倒、それではまったく休みになっていません。
そこで、3日間はメールを一切見ないという、メール断ちをすることにしたのです。メールを見ないことでようやく、本当の休みになると考えたからです。
これは考えただけでソワソワしました。まだ返事をし切れていないメッセージがあるのに。急ぎのメッセージが来たらどうしよう。3日後になって、「返事遅れてすみません!」だなんて書かないといけなくなるかもしれない。
「ものすごく不安です!」と話す私に対して、コーチはニコニコしながら「うん、うん。」と聞いてくれました。
そして休みが始まった
3日間の休み初日、まずは妻に宣言しました。「今日から休むことにしたから。メールも見ないから。」
そう言いながら表情がこわばる私に対して、妻もニコニコしながら応援してくれました。「がんばって休んでね〜」
がんばって休むとは、なんとも変な感じがしたものの、まずは休む環境を整えるために、スマホを寝室に置いて持ち出さないことにしました。
休みの間は、家事をしたり、子供の世話をしたり、買い物や外食に出かけたりと、まぁ普段の週末にやっていることと、さほど変わりません。
しかし、時々自分の中でソワソワっとした感情が湧き上がりました。「本当にメールをチェックしなくていいのかな。。」
会社員生活を辞めた今、急ぎの用事があるというわけでもないのに。
ああ、これは中毒だ
中毒という言葉はやや強過ぎるかもしれません。でも、過去10年間は寝ても覚めても仕事用のスマホを肌身離さず持ち歩いていたので、身体の芯まで染みついたものがあるのでしょう。
そして寝る時に寝室に入った時、無意識に自分の手がスマホに伸びる。そしてなんと、メールアプリを触っている自分がいたのです。
それに気づいて慌てて閉じたものの、ゾッとしました。ああ、これはメール中毒なのかもしれない。
ビジネスパーソンは休んでいない
働き始めて約20年間、いろんな人たちを見て来ましたが、メリハリをつけて休むことを得意としている人は多くない印象です。
特に、エグゼクティブになればなるほど休んでいないことを知りました。私が過去10年の間に勤めてきたアメリカのトップ企業の幹部たちは、本当に寝る間も惜しんで働いています。たまにバケーションを取ってはいますが、メールをチェックする場所がオフィスからホテルに変わったに過ぎません。
私がアメリカで働いていた当時の上司の1人にも、こんなことを言われました。
「いいか、Tetsu、定時後のみんなの机の上を見てみろ。PCを置いて帰る人と、持って帰る人とがいるだろ。こんなことは公では言えないが、仕事への熱意は、こういうところからも分かるものだ。」
私自身、上司から言われずとも、PCは毎日自宅に持って帰っていました。メールのチェックをせずに純粋に休んだことも、ほとんどありません。
最後にゆっくり純粋に休むことができたのは、MBAを卒業してから働き始めるまでの間の数日間程度で、かれこれ10年近く前のことです。
スポーツアスリートたちは休んでいる
今私が参考にしようと考えているのは、スポーツアスリートたちです。
ここぞという重要な試合で最高のパフォーマンスを出すためにも、彼女ら彼らは計画的に休息を取り入れています。
筋トレをした後に身体を休ませないと筋肉が効果的に成長しないことはよく知られていますが、パフォーマンスを上げるためにこそ、練習や試合と同じレベルで休むことに取り組んでいます。
私たちがビジネス”アスリート”を目指すのならばこそ、一生懸命に働くことと合わせて、目一杯に休むことにも取り組まなければならないと思うのです。
次の休みを計画する
3日間のメール断ちを兼ねた休みの報告をコーチにすると、さっそく質問をしてくれました。
「次の休みはいつにするの?」
ようやくがんばって3日間の休みをとることができたばかりなのに、もう次の休みを計画しなければならないなんて、と少し苦しくなりましたが、今月中にもう一度3日間の休みをとってみることにしました。メールを見ないことも宣言して。
あなたの次の休みはいつですか?
仕事のメールを見ない日を作れそうですか?
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