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いつか本音をさらけ出せる日が来るまで、わたしは書き続ける #day40

この記事は「なぜ、私は書くのか」をテーマに書いています。


わたしには背骨がない。

この背骨とは、物理的なものではなく、精神的なものだ。わたしという人間を形成するにあたり、とても重要で揺るぎないもの。

わたしは昔から、人の意見を鵜呑みにするばかりで、自らの考えを述べることができなかった。


Aがいいと言われれば、「そうだよねー!」と思うし、Bがいいと言われれば、「なるほど!その手もあったか!」と思ってしまう。

明るい言い方をすれば、柔軟性があるとも言えるのだが、要は頭の回転が遅いのである。会話の中で、咄嗟に自分の考えをまとめることができなくて。流されるままにやり過ごしていたら、いつのまにか背骨がなくなっていた。


そんな中、書くことが唯一、わたしを取り戻す方法だった。


書くとは考えること、わたし自身と対話すること。第三者が介在しないところで、自分のペースでじっくり取り組むことができる。


わたしはどう思ってるの?
何を考えているの?


書くことでなら、背骨を見つけられるかもしれない。
だから、わたしはもがきながら書いているのだ。









いやいやいや、これ全然ちゃうわ!!


なんか思いっきり取り繕って書いてるやん。100匹くらい猫を被って、まるで「ええ子ちゃん」の記事。おもしろくもなんともない。

「背骨がない」とかカッコつけて、何をわかりにくい表現しとんねん。恥ずかしすぎて、数分前のわたしをいますぐ穴に埋めてやりたいわ。


本音を言うと、まったくわからんのよ。
なぜ、わたしは書くのか。


冒頭に書いたこと、まったくの嘘ではないんよね。わたし、ほんまに頭が悪いから、誰かと会話をしていてもパッと反応できなくて。


だから、相手がいなくなったあとに、「もっと〇〇って言ってあげたらよかった!」って後悔したり、「え?いまの皮肉??」ってじわじわ怒りを覚えたり。タイミングがいつもずれちゃう。

文章だとじっくり考えてから表に出すことができるので、話すよりも書くほうが得意ってのは間違いない。


あと、巷でよく言われるように、承認欲求を満たしたいってのも多分にあると思うよ。「数字は気にしない」と思い込もうとしてるけど、やっぱりスキが多いと嬉しいし、少ないと凹むもん。


でも、誰からも読まれないからって書くことはやめないと思う。承認欲求はあるけども、書く理由の1位じゃないねんなー。






じゃあ、なぜなんだろ?
書くことに没頭していた幼少時代を紐解いてみる。


ひょっとすると。
書くのが好きになったきっかけは「現実逃避」だったのかも。
と、ふと思った。

(大人になってから気づいたのだけど)わたしの母は毒親だったんじゃないかと思う。身体的虐待やネグレクトではなく、過干渉タイプの毒親。

※個人的に「毒親」という言い方は好きじゃないけど、読む人がわかりやすいのでそう書きます。誰も好きこのんで、毒を撒き散らしたい人なんていないだろうにね。


思い返すと、子どもの頃はフィクションばかり書いてた。あれはきっと、わたしの理想の世界だったんだろうな。

書いている間は、わたしが憧れる物語の中に入り込むことができる。だから、夢中になってずーっと書いていたんだ。

(本を読むのが好きだったのも、同様の理由だったのかもしれない)


いま、わたしが生きている世界は、逃避しなくたってじゅうぶん幸せだ。だからなのかはわからないけど、フィクションを書くことが少なくなって、noteでも日記やエッセイのようなものを書いている


とはいえ、人の機嫌を伺いながら、周りに合わせて自分を押し殺すことで背骨を折り続けてきた事実は変わらない。猫の顔をした自分の殻を破ることは、なかなかにむずかしい。


「これがわたしの本音なんだろうか?」といつも首をかしげながら、書いている。この記事だって、自分のことなのに、正直どこまで本音なのかわからない。


本音を書いているつもりでも、あとから読み返すと冒頭部分のように、猫を被りまくっていることがよくある。


もっともっと自分をさらけ出さないと、わたしはわたしになれない。



なんの偶然か、貴重な時間を割いてわたしの記事を読んでくれる人の心に、何も届けられない。


いつかすべての殻を破って心の奥底にある感情を表現できるようになるまで、わたしは書き続けるのかもしれないな。


それが、わたしの書く理由。
いまはそういうことにしておこう。


#なぜ私は書くのか


▼この記事は、藤原華さん主催のnoteコンテスト「なぜ、私は書くのか」をテーマに執筆しました。


ではでは、また明日!


#66日ライラン
#66日毎日投稿
#day40


40日目、おつかれさま!
ついにここまできたよー。ちょい感動。


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