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    NHKドキュメント72時間を観て、私が感じた個人的名シーンなどを書いた記事群です。

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    テリーが読んだ本について書く、マンガ含む

最近の記事

砕かれた魂は何かに憑依する

1926年に発表された葉山嘉樹の「セメント樽の中の手紙」が怖い…。 ある工事現場のセメント樽の中に一通の手紙の入った箱が紛れ込んでいた。その箱を見つけた工員がその手紙を開く。その手紙の冒頭には次のように書かれている。 私はNセメント会社のセメント袋を縫う女工です。 私の恋人は破砕機へ石を入れることを仕事にしていました。 そして十月の七日朝、大きな石を入れる時にその石と一緒にクラッシャーの中にはまりました。石と恋人は砕け合って赤い細い石になってベルトの上へ落ちました。 細く

    • 嘘でも表現したい気持ちは本当だ

      最近はやっている漫画を一通り見てみようとなぜか思い、ネットカフェで数冊読んでみた。コミックスの表紙とタイトルだけでNG判定をしていた「推しの子」がめちゃおもしろかった。 この物語はフィクションである というか この世の大抵はフィクションである。 捏造して 誇張して 都合の悪い部分はきれいに隠す ならば上手な嘘を吐いてほしいのがアイドルファンというものが この芸能界において 嘘は武器だ アイドルグループ「B小町」の絶対的エース 不動のセンター究極美少女―アイ これが第一話の

      • わかった気になる言葉に気をつけろ

        ブルータス945の特集「やさしい気持ち。」の「まとめないやさしさ」という荒井裕樹さんと九龍ジョーさんの対談を読んだ。 キャッチーな言葉で、内容よくわからずムードだけ作って、大事なことや個別性のあることを排除してしまう危険性について話されている。 キャッチーな言葉は本当に危険だと実感する。というのは仕事で上司が◯◯の法則なるものを編みだしそれが業界でもてはやされたことがあった。 彼はそれで成り上がったし、その言葉で様々な施策が生まれたし、そのことで悩みながら仕事していた人

        • 「ちがうこと」と「理解し合えない」ことは同じではない。

          藤本タツキの「ルックバック」を読んだ。 明るく活発な少女と、引きこもりの少女がマンガを描くお話。藤子不二雄Fと藤子A不二雄みたい。 性格も目指すことも、もしかしたら価値観も違う2人が、道の途中で別れてしまうわけだが…だったら出会わなければよかったのか?と言われるとそんなことはない。 「ちがうこと」と「理解し合えない」ことは同じではない。違っても理解し合えることはあるのだ。そんなことを感じた。

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        • 「読みたいことを、書けばいい」に敬意を込めて
          3本

        記事

          地味男の青春って「全然背伸びしてないくせに、たまに欲から背伸びして苦しむところ」がおもしろいですね。

          アフロ田中を「高校編」からまた読み始めました。 アフロ田中って何がおもしろいって「全然背伸びしてないくせに、たまに欲から背伸びして苦しむところ」ですね。 高校生の学園ものなら、スポーツや恋やなにやらに情熱を注ぎ、成長していくみたいなやつじゃないですか。田中ってほぼ忘れてたけどボクシング部に入ってたりするわけですが、別にやりたいわけじゃないからさぼるし、恋愛もしないし、オ〇ニーで十分って感じ。 でも間違えてS〇Xできるんじゃね?っていうチャンスにがんばっちゃって、苦しむん

          地味男の青春って「全然背伸びしてないくせに、たまに欲から背伸びして苦しむところ」がおもしろいですね。

          【あと120日】孤独を克服するには

          昨日は、夏目漱石の「こころ」から「孤独」について考えた。 人間が自由になれば「自分で選ぶことの孤独」「自分が選ばれない孤独」が生まれる、みたいな話を書いた。 そのことをもう一歩踏み込んで考えるために、政治学者のカンサンジュさんの「悩む力」という本を手に取った。カンさんは、夏目漱石の「こころ」に並々ならぬ想いを持っておられる方だ。100分de名著でも指南役として登場する。自分が何ものかと思い悩んだ時に、「こころ」に救われたのだと言う。 「悩む力」はベストセラーにもなった本だ

          【あと120日】孤独を克服するには

          【あと121日】「自由」に何を成すべきか葛藤する姿はまさに「孤独」

          9月2日…あと121日で今年も終わり。 昨日は朝からラーメンを食べに行った。マツコの知らない世界でやっていた「朝ラー」の特集に触発されたのだ。我が町にも2件ほど朝ラーを提供している店があった。我が町と言いながらも、家からは車で30分ほどかかるが。豚骨ラーメンに、海苔と一緒に梅が載っている、ネギやや多めというものだった。なんだかめちゃくちゃおいしかった。夜飲んでの〆のラーメン並みの特殊な環境が生むおいしさだった。ちょっとはまりそう。 さて、昨日の続きで安部公房の「箱男」であ

          【あと121日】「自由」に何を成すべきか葛藤する姿はまさに「孤独」

          【あと122日】はじめて、箱の中で〇〇した

          今日から9月…あと122日で今年も終わり。 一昨日家にずっと家にいて死にたくなったので、昨日は一日外に出ようと、朝家を出てまっすぐ「コメダコーヒー」に行った。 コメダはまったく常連でもない、行ったのは数年ぶり。ただずっと行きたかった。なぜなら「モーニング」というものが好きだから。喫茶店に限らず、ビジネスホテルのモーニングも大好物である。コーヒーと分厚い食パンと卵(主にゆで)で幸せになれる。 朝9時ごろに店に着き、結果11時半くらいまで長いさせてもらった。11時までにコー

          【あと122日】はじめて、箱の中で〇〇した

          【あと123日】人間はいったい何をそんなに心配しているのだ…

          今日は8月31日…あと123日で今年も終わりだ。 今日の昼間はずっと「死にたい、死にたい」と思って過ごさざるを得なかった。なぜなら、日中ずっと一人で家にいたこと、考えるだけで億劫な打ち合わせが夕方から1件あったからだ。 結果、億劫な打ち合わせは、心配していたことは杞憂に終わり(まあ心配事のほとんどは起こらないというが)それなりに気分よく家に帰ることはできた。帰っても妻が子どもを怒鳴り散らすほどには機嫌が悪いわけではないので割と平和な夜を過ごすことができた。 そんな昨日の

          【あと123日】人間はいったい何をそんなに心配しているのだ…

          今年残り4か月でやること

          悩める40男が数珠つなぎに様々な文学・哲学書を読んで、自分の生き方、他人・社会と共に生きる方法を考えていく…というつまらなそうなシリーズを今年の残り4か月をかけてやってみようと思う。 その理由は下に書いた。きっとほとんどの人は興味ないでしょう。 「年を重ねる度になんだか対人関係が苦手になってくるのはなんでだろう?」 昨年40歳を超えた男の目下の悩みだ。 心理学者アドラーも「悩みはすべて人間関係によるもの」みたいなことを言っているわけですが。本当にそう思う。 人と自分を

          今年残り4か月でやること

          日本の勢いある時代を感じざるを得ない出来事

          とあるダムに行ってきた。 そのダムは19ものトンネルを抜けた先にある。時間にして40分、距離にして20kmちょっとだ。 そのトンネルは生活や、都市と都市をつなぐものという感じはしなく、工事のために作ったという感じがはっきりわかる。 路面はもちろん舗装はされているもののボコボコとしており、壁は固められてはいるが岩のデコボコがはっきりわかる。 もちろんすれ違うことはできるが大きい車が来るとドキッとして、スピードを緩めてしまうほどだ。 トンネルを抜けた先にはダム湖で遊覧船

          日本の勢いある時代を感じざるを得ない出来事

          その分野の素人が書く理由は、読者に理解のプロセスも提供できるから~それがおもしろいから~

          「読みたい事を書けばいい」の田中泰延さんの「秒速で1億円稼ぐ武将石田三成」の記事を読んだ。 というか全文手書きでノートに書きうつしてみた。これ、究極の能動的読書ですよ。めっちゃ考えるし、頭に入る。オススメです。 それはそうと、なぜこの作品をそんな熟読したかというと、、あらゆる作品、論文で語りつくされた歴史上の人物を、歴史の専門家でもない田中泰延氏がどう語るのか、という事に興味があったからだ。 「読みたい事を書けばいい」を読んだことない方はぜひに読むことをオススメします。

          その分野の素人が書く理由は、読者に理解のプロセスも提供できるから~それがおもしろいから~

          親の論理なんてヤクザの論理と一緒である

          子どもに「叩いちゃだめでしょ」と言って、頭をはたく親。 これヤクザマンガのあるあるシーンを彷彿とさせる。 「絶対に先に手を出すなよ」と親分に言われていたのに、相手の挑発に乗って先にケンカをしかけてしまう若い衆。先に手を出されたということを錦の御旗に攻め込む相手。そこでどれだけ極悪非道なことが行われてようと正義は相手にあるのだ。 子どもは親に手を出してはいけない。相手はヤクザだ。一気にやりこめられるぞ。逆に先に手を出させれば、こっちの勝ちだ。児童相談所に駆け込め! それ

          親の論理なんてヤクザの論理と一緒である

          「一事は万事」とか究極の減点主義思想ではないですか…。

          人間関係が苦手な人は「減点主義」であるという話を聞いた。 人に対して何か失敗をしてしまった、失礼なことをしてしまった、そういったことが積み重なると、どんどんその人間関係は減点されていき、いずれ0になり、その関係を終わらせてしまうということだ。 そうやって人間関係を終わらせていくことを「人間関係リセット症候群」と言ったりするようだ。 これすごくわかる。それどころか、自分の場合は相手に対して何も失敗をしなくても、コンタクトをとらなかった時間、勝手にどんどん減点されていってい

          「一事は万事」とか究極の減点主義思想ではないですか…。

          他人を刺すことは自傷行為だったりする

          「他人への攻撃は、自分を苦しめている」みたいな話を聞いたことがある。 つまり「他人を批判する言葉」は、そのまま「自分が言われることを恐れている言葉」と同じなんだそうだ。 他人を刺す刃は自分を刺す刃になっているというのだ…。 今日、相当にご無沙汰している人に仕事の協力を求めるために連絡をとらなければならなかった。無礼をかましているわけではないが、なんだか都合のいい時にだけ連絡取ってくるやつと思われるのではないかと気が乗らない。 先ほどの理論によれば、ご無沙汰のしている人

          他人を刺すことは自傷行為だったりする

          ちっちゃいことは気にしないワカチコワカチコ~!

          細かいことは気にしない方が人生楽だと気づいたのは40歳もまじかになったころだ。 私たちは「しっかりしなさい」と言われて育てられた。忘れ物をしてはいけない、キレイに片付けなきゃいけないと。 まぁそれはそれで正しいんだけど…でも、忘れ物をしてもへこまない、キレイじゃない部屋を見てイライラしすぎないことの方がよっぽと大事である。完璧主義は生きづらいとも言う。 もうちょっと言えばしっかりできなかった自分を責めてないことを覚えることが大事だとつくづく思う。 だって、世の中しっか

          ちっちゃいことは気にしないワカチコワカチコ~!