「初めて〝気仙沼〟へ行く人」に読んで欲しい冊子があります。
『海と生きる気仙沼の 学べる復興ガイド』
著者 今川 悟
この冊子です。気仙沼の「宮脇書店」でも売っているはずですが、著者にメールすれば、分けていただけます。
(ご紹介するサイトに、購入方法が書かれています。)
48頁。上質の紙で全てカラー印刷なのに、300円です。
私は、2021年10月末から2週間、気仙沼にいて、震災の後の復興の中心とも言える防波堤の様子を見てまわりました。『おかえりモネ』の撮影地巡りも目的ではありましたが、当初から、気仙沼のそれぞれの場所で、形や高さの異なっている防波堤が気になっていました。
震災後の復興に関心を持たれていた方には「知ってるよ」と言われそうですが、予備知識のなかった私にとっては、2020年まで、どのように防潮堤が整備されてきたかを知るための、大切な入口となりました。
冊子は、以下のように、四つの章で構成されています。
【目次】
第1章 復興の入り口
第2章 防潮堤と合意形成
第3章 復興の形
第4章 震災を伝える
冊子を送っていただいた時のお手紙にも、「なるべくポジティブにシンプルにまとめました」とあります。今も残る課題や問題点も、さらりと記されています。住民側にも行政側にも偏らない記述は、筆者である今川さんが「三陸新報」社に15年も記者として記事を書かれていたご経験があるからだと思います。
冊子はあくまでも「入り口」であり、この冊子に書かれている内容の背景にある膨大な情報は、著者が以下のサイトに、丁寧にまとめられています。私も読んでいる最中です。
初めて気仙沼の町を歩くなら、この冊子を先に読んでおくと、おそらく気仙沼の景色が、少し変わって見えるのは、間違いありません。保証します。