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落語の世界 現代探索記:あんぽんたん②

こんにちわ!
この記事を見てくれて
ありがとうございます!!!

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この記事は、落語が好きな配信者パステルが
体当たりで探してきた、今に残る落語を残していこうと思ってる記事です。

よろしければ見て頂ければ幸いです。
(あえて間違えたことも書いています)


1.前回のあらすじ

神戸の喜楽館にて
「三十石」という落語を聞いて。
話の中に出てくる
「あんぽんたん」
に非常に興味を持った。
そしてそのお菓子はまだこの世界に存在している、と。

僕は、この世に存在すると言われる
あんぽんたんを探す事になった。

しかし、それは思った以上に過酷であり、苦難の道であった。

2.ネットの情報なさすぎだろ…


さて、まず探すとしたら、身近なデータベースである
Googleで情報を探す事にした。

まぁ鉄板ですね。
(三十石のwikiはとくにはめぼしい情報が手にはいらなかった)

まぁ、こんなタグで検索してみましょう。

すると次のような結果に。

おぉ、、色々出てきた。

1つ1つサイトを見ていくことにする。

世紀末亭【上方落語メモ第3集】その150
三十石についての演目の台本のようなものが書いてあった。
丁寧に演目が書かれており、
あんぽんたんの事も書いてはあったが必要以上の情報はなかった。

落語散歩三十石(東の旅⑯)  
こちらも三十石の演目の内容を忠実に書いてある。
実際に残る場所を写真で撮ってあったりして
非常に美しい文献だと思った
(まさかこの時は現地に行くとは思ってなかったけどね)

あんぽんたんもきっとやさしい。 - FILT

FILTというブログ?エッセイ?の最後に
「あんぽんたんはかき餅を膨らませて砂糖をまぶしたもの」
と、書いてある。
かき餅なのかとイメージを膨らます。
この先入観が後々ひどい事になる

ブログや記事に目を通していくと
一つのブログにたどり着く。

あんぽんたんは東山

そう、演目の中で
砂糖がかかったかき餅「東山」だと説明があった。

演目の途中で
「京都で1店舗だけ売ってる店がある」と、
言っていたのを

では東山、京都、あんぽんたんとワードを絞っていけば
たどり着くのではないかと検索をかけることにした。

3.上方落語の歴史

あんぽんたん+東山→ヒットせず
あんぽんたん+京都→ヒットせず
落語+東山→ヒットせず
上方落語+あんぽんたん→ヒットせず

正直、これは見つからないかもしれないと頭を抱える。
落語の歴史は300年ほど。
文章で残るより口伝の物が多い印象を受ける。
もちろん本もあるが、それだけを取り上げたり
特集した本が一体いくらほどあるのだろうか?

「見つからない」そう思うには理由があった。

上方落語は戦火中、規制により全ての寄席はなくなった。
虫の息であった上方落語を復活させるべく、
人間国宝である桂米朝(3代目)が人々に聞いて回り、
上方落語の本を作成した。
それが今、現存してる上方落語ノートだ。

そんな経緯で関西の定席である天満天神繁昌亭
60年ぶりに建設された唯一の定席の寄席である。

天満天神繁盛亭

上方落語を見たい聞きたいと願う
施設、企業、市民の募金から作られたのだ。

江戸落語と比べられることもあるが
落語家の普及の始まりこそは上方と言われているが
(落語というものの始まりと落語家の起源となると
話が長くなるので省略)
歴史も若く、そもそも生き残ったことが奇跡なのだ。

話は脱線したので戻そう。
そもそも、ネットが日本で大きく普及したのは
1996年と言われており
それ以前にこの世から無くなってしまったり、
記載されずに話題に出されない物は検索されないのだ
さらに上記の理由で文献とか存在しないんじゃないのかと。

いやそもそも、
あんぽんたんをここまで調べてるの自分だけじゃないの…
と、思ったが、別の切り口で検索をかけることにした。

4.あんぽんたん 和菓子


ふと、一応、和菓子だしね
と、何の気なしに

あんぽんたん+和菓子

というワードで検索をかけてみた所
次の検索が上がった。

こ!!!!!!!!れ!!!!!!!!!は!!!!!!!!

あんぽんたん!!!!!!!
ま、、まさか!!!!!

一番上にヒットしたリンクをクリックすると
10年前のブログで詳しい事は書いてなかった。

その3つ下にあった
「栗のあんぽんたんです」
というリンクに目が止まる。
恐る恐る開いてみると


https://ameblo.jp/saihouji248/entry-12641218080.html

み、、見つけた!!!!!!!

ブログは西寳寺さんのブログ
大阪のお寺のようだ。
京都から立地も近いし、
ほぼほぼ間違いないのではないか。

これは当たりな気がする。
2020年の記事でまだ新しい。

文章を読んでいくと
「姪っ子が、1つだけくれた京都の和菓子がきっかけでした」
と、ある。京都というのも共通点が繋がる。

さらに読んでいくと
「栗副柿というのが正式な名前の和菓子です」
と、書いてあった。


栗副柿(くりふくかき)

それがあんぽんたんの正式名称なのだろうか、
正直、この記事を見つけた時のドキドキは半端なかった。

この記事だけでは場所の特定はできなかった。
サイトには作成した写真付きの栗副柿が写っており
レシピが載っていた。

だが、情報は手に入れた
次は「栗副柿」で検索をかければいいのだ。

5.栗副柿で検索をかけていく

ほぼほぼ、僕の中で
あんぽんたん=栗福柿という
アンサーが出かかっていたので
栗福柿+京都で検索をかけていく。

すると次のように検索が出た

栗福柿+京都で検索したもの

一番トップに出たものが
「良平堂」
というサイトだった。

クリックして開いてみる。


これが、、栗福柿。

柿に栗きんとんを挟み
砂糖をまぶしたお菓子だということだ。

三十石での噺を思い出す。
あんぽんたんは砂糖をまぶしたかき餅との事だった。
まさしく条件は揃っている。

湧きたつ気持ちを抑えて
サイトを検索するが
販売店舗が、
岐阜に実店舗に、
販売店舗は銀座となっており、
「京都」ではない所が引っ掛かった。

もう一度
ネットを検索をしてみる事にすると

食べログに目を引く文章が書かれていた。

『キョウからギフに。』

「京都のお店の撤退後に岐阜のお店が出店しており(以下略)」


決まりだ!!!!!!!!!
これが僕が探したあんぽんたんだ!!

おそらく落語中に「京都で1件だけ」
と、いう話をしていたが
このコロナ過で閉店した情報を知らず
まだあると思っているのだろう。

でも致し方がないことかもしれない、
ここまで探してこれだけしか出ないのだ。

見つからない&判らなくても仕方がない。

軽くブログでは書いてるけど
この間、4時間ぐらい検索で経過しており
かなりの徒労であった。

6.まとめ

今回の情報をまとめよう

1.あんぽんたんは「栗福柿」というのが正式名称である。
2.柿に栗きんとんを入れ砂糖でまぶした和菓子のようだ。
3.京都には店舗はもうなく、岐阜に実店舗がある。


と、なれば僕がすることは一つ。


岐阜に直接飛ぶしかない。


通販など生ぬるい
探し求めたあんぽんたんを
直接この目で見定めて
現物を手に入れる。

情報をまとめた私は次の日、
4時間ほどかけて岐阜に飛ぶことになる。

次回
「あんぽんたん 完  …?」


乞うご期待!!!

最後まで見て頂きありがとうございました!
また見て頂けたら嬉しいです!

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