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落語の世界 現代探索記:あんぽんたん①

こんにちわ!
この記事を見てくれて
ありがとうございます!!!

この度、
僕は落語に出てくる物について
どういうものなのか探しに行ったり、
説明したりする記事を書いていこうと思っています。

探していて失敗した所や
間違えた所も沢山あります、
ですが、あえて書いていこうと思っています。

これまでの文章と同じく、
楽しく書いていこうと思います!
もし補足や教えて頂ける所があれば、
絶対に勉強致しますので
教えて頂ければ幸いです!

大体3~4回ぐらいに別けて
描いていこうと思っています!

さて、今回は落語に出てくる
とある食べ物について調べてきました。
では参りましょう!✨


1.あんぽんたん

皆さんはあんぽんたんという言葉を知っていますか?

通常の言葉は
一度は聞いたことがあるとは思います

「このあんぽんたんがッッ!!」

という卑下の言葉です。
元々は江戸時代に上方(京都の地方)
で生まれた言葉だそうです。
「あほ」と「だらすけ」が転じて出来たんですって!

このあんぽんたんが出てくる落語がございます。
それが「三十石(さんじっこく)」
正式名称
三十石夢乃通路(さんじっこくゆめのかよいじ)
という上方の落語です。

元々三十石は
上方落語の
伊勢参宮神乃賑(いせさんぐうかみのにぎわい)
こと「東の旅」の中の1つです。
三十石は25のエピソードの最後の話で
京都から大阪までの舟旅を描いた噺です。

三十石:桂文枝(5代目)

上方ではエピソードの始めである
「発端」を習い始めるというぐらいに
上方落語では馴染みが深い話だそうです。

全体の物語は、
喜六と清八という男が二人で伊勢神宮に参拝に行く
旅を描いた物語です。
二人のやり取りや楽しそうな情景が非常に楽しそうです。

あんぽんたんは、
三十石の中に出てくる食べ物の名前なんです。

2.実際に寄席で聞いてみた

僕が三十石を聞いたのは
神戸の喜楽館という定席の主任(トリ)で聴きました。

※定席とはほぼ年中無休で落語をやってる場所だよ!
名古屋大須などは1日~7日だけとかあるけどね

綺麗な寄席でした!

この時のトリは桂春若さんでした。

この日は狙った訳ではありませんでしたが
探偵!ナイト・スクープで出演なさっている
桂二葉さんがおりまして、大層人がおりました。

三十石の魅力は
船のやりとりの情景が見えてくる所
扇子での船の舵取りのリアルさと
はめものの美しさ

はめもの→口演中に演出としてお囃子を盛りものだよ
三十石では舟歌や三味線、太鼓など

それが魅力だと僕は思っています。

で、その件のあんぽんたんは
どこに出てくるかって話

三十石の舟の中で
若い女の子が船内販売するんですよ。

え~、お土産(みや)どぉどす、
お土産お買いやす。
え~、お土産どぉどす、
おちりにあんぽんたん、
おちりにあんぽんたん。
にしのとぉいんがみはどぉどす。
まきすもじの美味しぃのはどぉどす。
おちりにあんぽんたん、
おちりにあんぽんたん、
ちょっとそこのあんた、アンポンタン。

【上方落語メモ第3集】その150

あんぽんたんと言われて
通常なら最初に言ったように
けなすような意味と捉えたので怒るのですが
それは違うと指摘されるわけです。

おちりっていうのは「ちり紙」
あんぽんたんは砂糖がかかった「かき餅のお菓子」
まきすもじは「巻きずし」

最後の知ってるぞ…
室町時代に隠語でなんでも「もじ」って
高いくらいの女達が付けたんですよ。
下々の者と同じ言葉が嫌とかで。

今も残ってるのが、「しゃもじ」とか
杓子(しゃくし)を
しゃもじ
って呼ぶようにした
どういうこっちゃねん。

で、あんぽんたんの話に戻します。
噺を聞いていて、
へぇぇ・・・
江戸の時代にはそんな食べ物があったんだぁ
不思議な名前ー!
砂糖がかかったお菓子かー
美味しかったのかなー、と
(実はこの時、
すごいミスをしてしまっているのですが
後々気が付くことになります。)
と、しみじみしておりました。

するとですね春若さんが演目中にこう言いました。

「あんぽんたんが売っている店が
 まだ京都に1店舗存在している」

え!?存在してんの!?!?!?!?
と、僕はびっくりしました。

3.まだこの世に存在しているらしい


どうやらあんぽんたんは
この世に存在しているらしいんだ。

江戸時代という遠い所じゃない。
今ここに存在している。

どうしても見てみたい。
どうしても食べてみたい。

寄席から家に帰ってきてから、
そんな気持ちが強くなりました。

なら探せばいい!となりまして。
まず、僕はネットで探したり
文献を探す事になりました。

結論から言うと
「あんぽんたんはありました。」

探していて間違えたりも結構ありました。
一筋縄ではいかなかったりしましたが
でも、見つけられました。

4.あんぽんたんを探す旅

今回はそんな、あんぽんたんを
本気で探したお話をしていこうと思います。

願わくば、
もし興味が出た人がいれば
是非買いに行ってみてほしい、
そして食べてみて、
これが「あんぽんたんなんだ」と、
記憶や誰かに口伝で残していってほしい。

誰かに伝えないとすぐなくなって
忘れられちゃうから
探していてそれを嫌というほど
身にしみたんですね。
そんなことを願いながら。

5.本日のまとめ


  1. 三十石という船旅の落語がある

  2. その舟の船内販売に「あんぽんたん」というものが売られていた

  3. あんぽんたんはこの世に現存している


と、言う事で
次回「ネットの情報なさすぎだろ…編」
となります。
近々UP予定!お楽しみに!

最後まで見て頂きありがとうございました!
また見て頂けたら嬉しいです!

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