進路についてのアドバイス ①
寺子屋かめいは英語中心の学習塾だ。
進学塾ではないが、
もちろん、進路相談にのり、できるだけの協力をする。
大学進学を志す高校生には、
大人に騙されないこと
就職に役立つかどうかより、自分が勉強したいことを大切にすること
自分の周囲を納得させる理由や動機を考えること
を勧める。
目標は、後付けでいいし
目の前のできることに真面目に取り組んでいたら突破口は見つかるものだから
とにかく、今、これだったらできると思うものを見つけることを勧める。
一途に何か目標を追うことを否定はしないけれど、若いうちから強く目指す目標があることも善し悪しだ。だから、
目標や夢は1つでなくていい
断固とした目標や夢がなくてもかまわない
と、生徒には伝える
大学でのいろんな人や物との出会いと経験によって、高校生までに抱いた夢が的外れだったり、身の程知らずだったり、どうでもよいことだったりすることを思い知らされることもある。
大学で見つかる夢もあるだろうし、
夢も目標もないまま社会人になる人も多い。
就職に直結する知識や手に職を求めて進学するのであれば、専門学校でもいい。大学は、将来に役立つ教養を身に着ける場所のはずである。
そのための準備の大学受験ー
だから
生徒たちには
何にしろ、まずは、自分で考え自分で調べ
人の言うことを鵜呑みにせず、感覚で捉えるのでもなく、きちんと状況を把握し、情報とその根拠を精査し
偏差値や模試の判定の仕組みなどもきちんと理解し
大学の勉強は、必ずしも仕事に直結しないことを知り
その上で、自分の今の位置、条件を確認して、目標を立て
そして、それは、ほかの人ではなく、自分をきちんと納得させられているものかどうか吟味してほしいと思う。
周囲の大人には、
本人の得手不得手や興味を置き去りにした、安定や手に職を求めての大学進学は、子どもたち自身が後悔したとき、立ち直るのに時間がかかることがあることを理解してほしい。偏差値や資格などにこだわって就職まではできたとしても、続く保証はないことをわかってほしい。
時代が違って、制度は大きく違うけれど、社会で生きていく心構えは、変わっていないことを忘れないでほしい。
子どもたちに必要なのは、人生の先輩としての助言であって、一緒にあたふたし、愚痴る友だちのような存在ではないと思う。
受験は、いつまでも自分たちがそばにはいないことを子どもたちに知らせ、彼らが自覚する大切なプロセスの1つだと捉えてもらえると嬉しい。
受験は、人生の中の大切な岐路だけれど、単なる通過点だ。
形は違っても、人生の岐路や通過点の多くを通って今がある大人としてできるアドバイスは、大学に行ったかどうかや一般受験をしたかどうかにかかわらず、すべての大人が胸を張ってできるものだ。
そう思って、子どもたちと接してもらえるとありがたいと思う。