24周年を前に ⑥
コロナ禍ー
教育界が変わると少し期待していた。
けれど、変わったとしたら、あまり良い風には変わらず
そのあまり良くないものだけを残して全力で元に戻ろうとしているー
そんな印象がある。
寺子屋かめいは、明日24周年を迎える。
24年目は、ずっと「なにかが、おかしい」と思い、言い続ける1年だった。
そして、25年目もそう言い続けなければならないだろうと予想している。
その一方で、できることを1つずつ進めていきたいと思っている。
大人の都合が優先されるなら、それを逆手にとって子どもたちの居場所をきちんと確保したい。
そう思っている。
まずは、学童に代わる施設になりたい。
中学生の家庭学習を変えたい。
そのための放課後講座を提供したい。
人数が集まれば月曜日も開講したいと思っている。
学童のような場所を作りたいと思っていたのは、もう何年も前からだけれど、それは、、、、
学童の時間だけではなく、ご家庭での子どもたちの学習の時間の質と量が低下しているからだ。
課題は、正解でなくても良いから、自分で考えて、してこそ意味があり、大人がそこにいるなら、助言をするためにそこにいてくれればよいはずで、正解を教えて書き換えさせたり、勉強が嫌になるような声をかけるためではない。
間違っているなら、間違っているで学校や塾で正解を学び、自分たちが何を勘違いしていたので、何がわかっていなかったのかを考えるーその過程が大切だ。
子どもたちの多くが、算数の問題をしながら、「先生、これ掛け算でするの?割り算でするの?」を質問だと思っている。
中学生の質問の多くが、「先生、これ、何?」という、何を聞いているのか、全く相手に伝わらないものになっている。
リビング学習が効果的なのは、いろいろな課題をこなしながら、様々な話をし、多くのことに気づき、考え、学ぶ時間になってこそだ。
そばにいる大人は辞書でも、検索機能を持った機械でも、計算機でもない。
子どもたちが、自分で気づき、考える時間を大切にできる空間づくりを25年目も続けたい。
放課後講座だけではなく、どんな授業も年長者が良き助言者であり、子どもたちが、助言を求める質問ができる、そして一緒に考えて学ぶそんな空間を提供したい。
そう、思っている。