2024年度に向けて ③ ~ 高校文法講座 ~
さぁ、寺子屋の2023年度最終週が始まる。
来週から新しいスケジュールで授業が始まる。
正規講座について何から書こうかと考えていたけれどー
まずは、高校文法講座への思いを書き綴ることにした。
学校で、英語表現やら論理表現やら名前を変えて授業が行われ、テストも行なわれるのだけれど、授業は急ぎすぎ、詰め込みすぎで、きちんと説明がなされず、テストは旧態依然の問題が並び、共通テストでは文法的な要素が問われることはない。
それでも、英語の理解には文法はかなり大切な土台だ。そんな現状に子どもたちが困っている印象が強い。
大学でも、文法を知らないために、英文をきちんと理解できない生徒が増えていて先生方が困惑しているという話も聞く。
文法重視の英語の授業だから、英語ができない人が多いなんて話が私たちが若い頃にはまことしやかに言われていたけれど、
この「英語ができる」って何だ? と、
私はずっと疑問に思ってきた。
私は、アメリカで、1年間高校生活を送り、大学院で修士課程を修了している。レポートなどをネイティブチェックしてもらったことなど1度もなかったし、成績も悪くはなかった。
大学院時代にはインターンで、日本の役場のホームページを英文と日本語文で作ったり、2020年にはほとんど日の目を見なかったけれど、松阪市の歴史的建造物の英文パンフレット制作に携わったりもした。
そんな私も
その文法重視の教育を受けてきた。
たしかに、どちらかと言えば英会話は苦手だ。
でも、35年来の親友はアメリカ人だ。卒業から25年ほどが経っても、今もいろんな国出身の友人たちと交流は続いている。
そして、30年以上英語を教えている。
そんな私の英語力を支えてきたのは「文法」と、いろんな知識と経験と、人との関わる力だと思っている。
会話ができるように見える人を英語ができると思っている人が多い昨今だけれど、会話は、幼稚園児でも、小学生だってできることだ。
大人は、話していても、読んでいても、聞いていても、きちんと文脈を理解し、相手の意見を受け止め、考え、自分自身の意見を持ち、伝えられるものだ。そして、伝える方法は話すだけではなく、書くことも含まれる。
外国語でそれをするとき、要になるのは文法だと私は思っている。実際に私の英語力の礎は文法力だ。
2024年度は、高校文法強化を在塾生クラスでも、新入生クラスでも進めていきたいと思っている。