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寺子屋の取り組み 2024 ⑤

「このままのテストの点数では志望の高校に行けない。」と、担任に言われた、と

保護者の方からお電話をいただいたことがある。

その話は

だから、テストの点数の取り方を教えてくれる塾にかわろうかと考えている

と、続いた。

私たちの考えと方針を伝え、

あとはそちらでご判断を、

と、伝えた。

今、松阪地域の公立中学校の英語の試験問題は、普段、学校の授業でしていることとはかなり違っている。授業で和訳、英作文のエクササイズなどをする学校は少ないようだけれど、長文読解、整序問題、自由英作文など並び、中学1年生から高校受験向けの問題のようになっている学校もある。

そして、英語が嫌いになり、「苦手だ」「わからない」と思い込んで、入塾してくる生徒が増えている。

そんな中、その生徒は、それなりの点数をとっていた。だた、確かに、もう少し意欲を持ってテスト勉強をし、テストを受ければ、もう少しとれるはずだけれど、と、いう、惜しい感じのできだったので、毎回、そう伝えて、地道に声かけを続けていた。

寺子屋では「テストの点数」よりも「実力の基礎」がついているかどうかを重視している。

なぜなら、学校の試験ー特に中学校のテストの点数や学校の成績は、その学校のテストの難易度と先生方の方針により変化し、必ずしも実力を表さないので、生徒の習性や課題を高校や大学に先送りする原因にもなりうるからだ。今、それに本人が気づいて、方向転換が自分でできないと、先に行ってから息切れをする。そんな子どもたち、若者をたくさん見てきた。だから、地道に声をかけ、問題を見つけたら一緒にできることを考えるのが寺子屋風だ。

寺子屋の目標は、「自分で学習に取り組める子(若者)を育てること」だ

中学生の間は、ゆっくりと基礎をつけてほしい。

点数も成績も大切だけれど、それよりも、いろんな課題にあたり、その問題を理解し、自分で学び方を習得することの方が大切だと思う。

中学生の間に、点数に焦って基礎をつけられないでいると、高校生になってもっと困ることになる。そして、点数をとる学習ばかりしてきた生徒が、高校になって初めて自分の実力を知り、行き詰まる場合も多くあり、高校まで塾頼みでだましだましやってこられても、大学生になって、鼻っ柱を圧し折られ挫折する若者も少なくはない。

私たちは、義務教育を終えたら、生徒たちに学ぶ楽しさを自分たちで実感してほしいと思っている。

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Terakoya Kamei
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