ZendeskからChatworkにノーコードで通知してみた!
株式会社エクレクト(eclect, inc.) カスタマーサクセスマネージャーの寺田です!
今回は「日常利用しているチャットツールにZendeskから通知したい!」の要望にお応えするZendesk Tipsをご紹介。
ZendeskからSlackに通知する方法については、すでに取り上げている記事を複数お見受けするので、今回は同じくご利用ユーザーの多いChatworkへの通知を取り上げます。
Chatworkのサービス連携ガイドを見てみた
というわけで、まずはChatworkが公開しているサービス連携ガイドを見てみました。
残念ながらZendeskとの連携については掲載がなかったのですが、Gmailとの連携(受信したメールをChatworkに通知する)を発見。
折角なので、今回はこちらを使って、JSONの記述などが不要なノーコードな方法で実装してみたいと思います。
ご留意事項
具体的な実装方法については、該当のガイドをご参照いただくことにしまして😅、留意事項だけご案内です。
参考ドキュメント:
やってみた
さて、早速実践です!
今回は「Zendeskでチケットが新規作成されたことをChatworkに通知する」というシンプルな連携を試します。
Zendeskのメールターゲット,トリガを登録する
先日投稿したnoteではWebhook機能を利用しましたが、今回はメールターゲット機能を利用します。
用意したGmailの連携用アドレスを登録したら、次はトリガの設定です。
事故防止の観点から連携専用のメールアドレスを用意いただくことをオススメしますが、Gmailの便利機能であるエイリアスを利用することもできます。
(添付の画像ではabc+任意の文字列@example.comのようなアドレスで設定をしてます。)
では、チケットが作成されたタイミングでメールターゲット宛にメールを送信するトリガを設定します。
工夫するポイントは、配信するメールの本文です。
後ほど設定するChatworkへの通知内容にこの本文がそのまま転載されるので、チケットの件名や担当者などの情報をプレースホルダを挿入して盛り込んでおきます。
※今回は検証用なので、チケットの件名にChatworkの文字列があるものにだけ発動するような条件にしてます。
参考ドキュメント:
Chatworkとの連携設定を行う
下準備が整ったので、いよいよZapierを使った連携設定に進みます!
...が、ここでも詳細な設定手順は公式ガイドに委ねさせていただいて😅、ポイントだけ、検証時の設定をご案内していきます。
メールターゲット宛に新着メールが送信されたことを通知するので、Trigger EventはNew Emailを選択します。
連携専用のメールアドレスを用意された場合には、一律新着メールを送信でも構わないと思いますが、今回はエイリアスを利用しているので、Gmailフィルタ機能で特定のラベルを付与されたメールのみ通知するように設定しています。
※Gmailのフィルタ機能で、自動的に該当のラベルが付与されるようにしています。
通知先のルーム、通知するメッセージの内容を登録します。Chatwork特有の装飾タグも利用できます!
それでは試してみましょう!新規作成されたチケットのイベント欄を見ると、先ほど設定したトリガがちゃんと発動していますね!
Chatworkの方を見てみると...
無事に通知されました!
ちなみに、メッセージによる通知だけでなく、Zapierからタスクを作成したりもできますので、いろいろ試してみてくださいね!
最後に
というわけで、無事にノーコードで実装することができました!(Gmail、Zapierを間にかましたことで、設定手順は増えてしまいましたが 汗)
繰り返しになりますが、本Tipsのご利用にあ当たってはZapierの利用量の見積りを慎重に行ってください。
本noteでは、新規作成されたチケットすべてで通知を行う設定をしていましたが、この設定では利用量が大き過ぎる!(と言うか、そんなに通知してくれなくていい!)という場面もあるかと思います。
そのため、実際には以下のような使い方が現実的かもしれませんね。
と、言いつつ余談
実は、Zapierを使えばGmailを介さずにZendeskとChatworkを連携することも可能です。(はい、最初はこちらを使って連携しよう!って思ってました。。)
が、検索結果に表示されたZendeskのロゴの横にPREMIUMの文字が 汗。。
Zapierのアプリ紹介ページを確認すると、どうやらZendeskとの連携は有料プラン限定の模様。。
加えて、チケットに関するTrigger(=Chatworkに通知するきっかけのこと)がビューを起点にしていて、ちょっと使い勝手にクセがあるなーと。。
と言うわけで、今回は無料プランでも利用可能なGmail経由の連携を採用した次第でした!
では、また次のTipsでお会いしましょう!