きもの本棚㉑『大人の着物コーディネートブック』*帯締めのポイントカラーはどうやって選ぶのか?
主婦と生活社のムック本。お宅拝見の家の代わりに自前の着物を見せて貰ったよという内容。ギャラリー店主が多数登場し、箪笥の中の『作品』と呼びたくなるような帯を紹介する。
江戸小紋を愛用するギャラリーオーナーさんは「無地っぽい江戸小紋には、大柄やカラフルな大胆な柄の帯」を合わせて「大きめの柄には、正統派の名古屋帯」で柄を抑えている。こうした法則は知っているはずなのに、いざ、売り場で選ぶとトンチンカン。買い直したつもりが、似たようなものを選んでしまう。
呉服屋さんの家に生まれたギャラリーオーナーさんは「道明」の店頭を訪れ、自前の帯締めコーデをアレンジしてもらっている。結論から言うと「帯の中の一番小さい一色」を帯締めにもってくるのが、いいそうだ。
この方の着物コーデは「スッキリしたデザインの長着」に「柄の帯」の組み合わせがほとんどで《抹茶色の長着に、明るいブルーで縁取ったコプト柄の大胆な八寸帯》には、白い帯締めを合わせている。こうした自前のコーデの白やモデレートな色の帯締めをインパクトのある色に変えると、着こなしがマニッシュに。例えば《グリーン系の鮫小紋の長着に、紫と黄色の大胆な柄の帯》なら?
【いつものコーデ】落ち着いたブルーと白のバイカラーの帯締め
【道明さんの提案】オレンジ中心の多色使いの帯締め
といった感じ。私もやってみたいが、アイテム不足なので、自分の持ち物は宿題にして、YouTubeチャンネル『N180』の動画から、法則にマッチする色を選んでみた。今河織物さんではコーデに便利な「白・黒」の無彩色をモダン且つ、カジュアルな「銀と群青色」で提案しているが、ギャラリーオーナーさんの自前コーデはこちらに近い。そして、ブルーでも緑でもなく、黄色がこの本での「道明」の提案だ。
「今河織物」さんの帯締めコーデは、色違いの帯締めでヤルのでとても、比べやすい。ちなみに、和の色目でなく「モダンな色」をコーデにプラスαしたいなら、帯揚げを「お供の色」にするといいそうだ。
ちなみに、私のコーデは?
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