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『「性」の進化論講義 : 生物史を変えたオスとメスの謎』(著: 更科 功)

【内容】
生物を『性』という面から、様々な研究を紹介しつつ概観した本。

※ネタバレ(?)します。


【感想】
面白いなあと…どこまで科学的に正しいことなのかとかはわからないですが、どの説も説得力のありそうなものばかりでした。
例えば、生殖が単体で行われない不利益とその利益を分析するという面から、『性』を分析したり…
種として繁栄するための『性』が存在するとか…
オスとメスで、対立的な進化論をしている生物種がいるとか…

知らなかった生物学的な仮説なども沢山あり、かなり今までの思考の枠組みをグラグラさせられるような感覚になりました。
理系の本は、こうした思考や既定概念を問い直すような考え方を提示されるエンタメだなあと思ったりした本でした。
まあ、あくまでも素人理解の範囲ではありますが…
この本ではないですが、ダーウィンの進化論がその後の思想や政治に多大な影響を与えたなんて話も聞くと、案外こうした理論から社会のあり方や、人々の考え方が影響されている面も大きいのだろうなあと思ったりしました。

https://shinshomap.info/book/9784569850382.html

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