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『チ。-地球の運動について-(アニメシリーズ 16〜19話)』〜知性・文明・人間とは? 思索的に深まる第3章の物語

視聴環境:Abema

※ネタバレします。

【内容】
中世ヨーロッパをモチーフとしたフィクション。禁じられた地動説を命がけで研究する人間たちの生き様と信念を描く。
話題となった漫画を原作としたアニメシリーズ。


【感想】
知性とは何か、文明とは何か、人間とは何か…
17話から物語は第3章に入り、より思索的な展開になっていると感じました。
ガチの人生論を、地動説というテーマを通じて描こうとしているように思います。
閉塞感や抑圧が漂う今の日本、そして世界。
そんな時代にあって、「考える」という行為が物語の核になっています。
17話では、主人公となった若い女性が地動説に関する本の場所を紹介されると同時に、「生きるためなら何でもする」という信念を持つ人生の師によって売られる場面が描かれます。その出来事は、さまざまなことを象徴しているように感じました。
思索的でありながら、物語の展開はよく考えられており、飽きさせることなく次の展開が気になります。
また、異端審問官の娘であるヨレンタが、地動説の重要人物として登場するシーンも印象的でした。

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