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『ウェストサイドストーリー』(映画 スティーブン・スピルバーグ監督)

視聴環境:Amazon prime video

【内容】
1950年代のニューヨークのウェストサイドを舞台に、抗争するプエルトリコ系移民とポーランド系移民の若い男女の恋愛物語。

『ロミオとジュリエット』を題材としブロードウェイミュージカルのスティーブン・スピルバーグによる2回目の映画化。


【感想】
古典をしっかりと、今の映画として、しっかりと作ろうとした映画だなあと感じました。
聞き馴染みのあるクオリティの高い音楽と、巧みなダンスシーン…

ただ気になったのは…
ミュージカルシーンは、よく出来ているシーンと、違和感のあるシーンが混在していると感じました。
俳優がいまいち乗って踊っていないというか…
そもそも歌と俳優の演技(?)やテンションがいまいちあっていなかったり、佇まい自体がしっくりこないというか…

スピルバーグとしては、古典的なミュージカル映画を、しっかりとした形で今の映画として甦らせたかったのだろうなあと思いながら観ていました。
なんだろうなあと思いながら観ていたのですが…
若い役者にとっては、シェークスピアの演劇を当時言葉や衣装で再現させられているみたいなものなのではなかったのではないでしょうか。

私個人の映画『ウェストサイド物語』体験は、テレ東でやっていた午後のロードショーで、わりと前の映画をやってるなあって感じで眺めていたのですが…
前の映画から60年以上も経っているので、そりゃ古典化もするわなあと思いました。
シェークスピア演劇を題材とした現代劇が、更に古典がするという現象を、役者のしっくりこない感じを観ながら、しみじみと感じる1本でした。

あと、同じスピルバーグ作品の『レディープレイヤー1』を観た時にも感じたのですが、おじさんが頑張って、若者の物語を撮っている感じをありありと感じたりもしました。スピルバーグのこと調べてみたらもう77歳なんですね。ぱっと見の印象が、あまり変わらないのでそれほど気にはしていなかったのですが、まあ年齢考えるとそれはそれで凄いかもとも思いますが…


https://www.20thcenturystudios.jp/movies/westsidestory

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