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『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る(著:ぱやばやくん)〜自衛官が語る!極限状態で使えるストレス管理と考え方

【内容】
元陸上自衛隊の著者が、人気Xの呟きを加筆修正した自衛官時代に学んだ人生訓をまとめた本。


【感想】
自衛官だからこそ語れる、効果的で効果のある方法や考え方が紹介されていた本でした。
実際に被災地や戦場といった極限状態に置かれることが想定される職業の人たちは、どのように考え、行動しているのか、その一端を垣間見ることができました。
特に説得力があったのは、米軍で実践されているストレス管理の方法です。(自衛隊は米軍と共同演習を行うことが多く、そのノウハウを学ぶ機会が度々あるのだそうです。)実際に取り入れられている呼吸法も紹介されており、戦場で効果があるとされる方法で、4秒吸って4秒吐くというシンプルなものです。このように単純だからこそ、緊張状態でも実行しやすいのでしょう。ちなみに眠るときには、4秒吸って8秒吐く方法が推奨されているそうです。
また、米軍ではメンタルの不調に対して3日を基準に休暇を取らせており、睡眠や休養をしっかり取ることが戦闘の基礎とされています。豊富な戦闘経験の蓄積がある米軍ならではの知見が多くの場面で活かされていると感じました。読みながら、アメリカが軍事大国として、さまざまな国と一定規模以上の戦闘を続けている現実を改めて実感しました。
また、森田療法におけるストレスへの対処法として「恐怖突入」といった考え方も紹介されていたりしました。その他、困難に立ち向かう方法論として、アニメやマンガのキャラクターがピンチで発するセリフが意外と役立つ、という話も興味深かったです。たとえば、事態が悪化したときにルパン三世の次元が言う「面白くなってきやがった」や、ドラゴンボールの悟空が「ワクワクすっぞ!」といったセリフで、逆境に向かう気持ちが切り替わるというものです。

この本はSNSの短文をベースにしていることもあって、軽い感覚でサクサク読めました。

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