『不忍池(上野 2024年11月下旬)〜暗く、賑やかで、ちょっと不穏な夜の不忍池
午後5時代に、不忍池はすでに薄明かりに包まれていました。用事を済ませ、ふらりと立ち寄った池は、いつもとは違う静けさに包まれていました。広大な水面に、自分の姿がぼんやりと映り、少し寂しい気持ちになったのを覚えました。
上野の森公園やアメ横の賑やかな雰囲気とは裏腹に、池の周囲はひっそりとしていて、どこか物寂しい感じが漂っていました。特に、池の奥の方にある弁天堂は、薄暗い中に浮かび上がり、怪しげな雰囲気を醸し出していました。
もしかして、少し物騒な雰囲気かもと思いながら歩いていると、後ろから走ってくる気配がしました。嫌な予感がして振り返ると、小学生がランニングしている姿が見えました。その後も、周囲を歩く人々がちらほらおり、寺の境内では、屋台から湯気が立ち上り、賑やかな声が聞こえてきましたが、その賑やかさがかえって、池の周囲の静けさを際立たせているように感じられました。