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はじめての投稿 【成瀬は天下を取りに行く感想・考察⠀】
(まず個人の感想である。これだけは言わせて欲しい。)
・感想
この本は一言で言うと中学生向けだ。中学校の教科書に載るような文章であった。つまり、純粋な人に刺さる本だと思った。私みたいな捻くれ者にはまったく刺さらなかった。面白さは理解出来たがこれが本屋大賞なのか。と全国の本屋さんに失望した。そして全国の本屋さんは頭の中はお花畑なのか。とも思った。
(この先何度も言うが私の意見はマイノリティーであって普通でなく間違っているものと思って聞いて欲しい。普通とはという問題はこのブログ内では置いておくものとする。)
【ここから考察】
・世間を基準にして考えた時のこの本の面白さ
1つ目は成瀬が魅力的な人物であるということだ。M・ONEに出てみたり、初対面の男とデートしたり、破天荒なことをする成瀬にワクワクする。というもの。こんな考え方もあるんだな。自分がこんなことで悩んでたのがちっぽけなことだったんだな的な感じで背中を押してるれるというものだ。そして恋愛が分からないことや多くの友達がいないため見下せる要因もある。つまり、成瀬に親近感が湧くのだ。
2つ目はその他魅力的な登場人物だ。島崎や稲枝など魅力的だ。島崎の生き方に憧れる人が多くいるだろうと感じた。
3つ目は読みやすさだ。ストーリーもとてもわかりやすい。この本が刺さる人にとってはあっという間に読み終わってしまう内容だろうと容易に推測できる。
・個人的に面白かったところ
1つ目は最後に成瀬視点で物語が進むことだ。この時の成瀬の動揺っぷりは面白かった。ここが俗に言う筆者が伝えたいことなのだと感じる。
p198の5行目のでも、口に出したらすべてが終わってしまう気がして、言えなかった。という文が好きだ。成瀬は他人のことを気にしないながらも実は気にしていたことがわかる。どんなに強い人でも〜的なことだ。
2つ目に私は大貫がこの本の登場人物の中で1番好きだ。なぜなら頭がおかしいからだ。個人的に成瀬よりも大貫の方が頭がおかしいと思う。あんなに自分にヘイトが向かないように考える人が高校時代いたのかもしれないと考えるだけで寒気がする。
ほかにも沢山あるが私も大貫と同様にヘイトが向けられるのがあまり好きではないためここまでにしておく。
もしも本質的な面白さに私が気づいていなかったら申し訳ない。そして成瀬の話し方に影響されているところも指摘しないで欲しい。
【番外編】
・本屋大賞に対する違和感
ただ本屋大賞を今まで読んできて違和感がずっとあった。それを今まで言語化出来ずにいたが、今回でわかった。それは本屋大賞は一般受けが良いものであり、当たり障りのないものであるということだ。私なりに一言で表すとしょうもないものである。こんなものが本屋大賞になるなら私は本屋大賞について理解出来たと言える。
『成瀬は信じた道をいく』という続編も発売されているがこれを読むことは生涯ないだろう。
ps.私が成瀬のことを評価しないのは成瀬に対し
て嫉妬しているからなのかもしれない。