本屋大賞2024 大賞の予想が当たったけれど、、、
こんにちは、サカモトです。
週2回月曜日と木曜日にnoteを書いています。今回は、木曜日の記事になります。
なんというか、あんまり、ためになるとか、誰かに必要とされるとか、関係なく、自分が面白いなと思った話を気の向くまま書いています。うーむ、このままでいいのかと思うことはあるものの、それ以外はできないので、しょうがないっすね。
さて、今回は本屋大賞2024の話です。大賞決まったみたいですね。
大賞は予想どおり、「成瀬は天下を取りにいく」でした。
大賞の予想はこちらに書いています。ちゃんと大賞の発表前に予想しています。(誰も疑っていないかwww)
予想当たりました。今回は簡単でしたね。
文学界は今、ヒーローというか、ヒロインを求めているんです。作者の宮島さんは大津在住の主婦で、地元の西武大津店が閉店されることを題材に、「ありがとう 西武大津店」という短編小説を書いたら、思いの外反響を呼んで大ヒット!
その後、「ありがとう 西武大津店」を含めた6篇の短編からなる本書を出版したところ、デビュー作にして大ヒットとなりました。
あれよあれよと、高評価と部数を伸ばしていき、文学界が待ち望んでいたヒロインそのものです。これは大賞を取るわと思いましたね。
正直、本屋大賞は小説の異種格闘技戦なのです。毎年、これほど予想の難しい賞はないのではという気がします。
唯一の基準が、書店員さんが売りたいと思えるということだけ。難しすぎます。
しかし、今回は予想は簡単でしたね。
でもね、でもですよ。実は一方では予想を裏切ってほしかったなという思いがあります。
もちろん、本作はおもしろいですよ。読んでておもしろいし、成瀬というキャラクターはスカッとした気持ちにさせてくれます。
でも、本音をいうと、もっと、地味な作品に焦点を当ててほしかったという気持ちが強いです。
例えば、
水車小屋のネネ や
スピノザの診察室
ですね。この2作は人の優しさを前面に押し出した小説です。とにかく優しい、でもその分だけ地味なんですよね。
たがらこそ、大賞を取ってほしかったなと思わざるを得ません。ぜひ大賞を取ってほしかったな、そういう意味でちょっとだけ残念ですね。
まっ、成瀬のヒットで、地元は大盛りあがりみたいなんで、良しとしますか。今度、滋賀に行きたいな。
余談ですが、雑誌ダ・ヴィンチを読んでいた娘から、「恩田陸、知っている?」と言われたので、「蜜蜂と遠雷は、本屋大賞の中で、大賞中の大賞だ」と力説しておきました。
今まで読んだ小説の中で、これ以上の作品に出会ったことはないと、みなさんにも言っておきます。読んでない人はぜひ読みましょう!