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テニス上達メモ126.「間違いのないテニス上達法」(氾濫と混乱の狭間で)
▶「その他大勢から一歩先んずる」には?
上達しようと一生懸命に努力して頑張るプロセスは尊いのかもしれませんけれども、努力する方向性が間違っていると、望む結果は得られません。
今の時代、今さら言うまでもなく情報が氾濫していて、正しい情報を見抜く目がないと本当に大変です。
テニスの打ち方ひとつとっても、一方で言われていることが、他方では逆のこととして説明されていたりしますよね。
そして情報の受け手側、つまりテニススクールの生徒は、テニス部の部員は、テニス雑誌の読者は、ユーチューブテニスレッスン動画の視聴者は、混乱し、何がなんだか分からなくなる。
スイングスピードを上げるには「大きく豪快に振り切れ」と言ったり、逆に、「小さく一気に巻き込め」といったり。
「どっち?」という話になりますよね。
氾濫と混乱の狭間で。
「どっちでもいい」のですけれども。
こんな情報氾濫時代に、たくさんの人たちが混乱している今だからこそ、正しい情報を見抜く目があれば、その他大勢から一歩先んずることができます。
▶情報の「引き算」をする
情報に惑わされないためには、「本質」を追及するのが間違いありません。
例外が認められる場合は本質ではないから、その方法論は採用しないという選択です。
先のスイングの大きさの話などもそう。
「ボレーはコンパクトにスイングする」とはいっても、状況しだいでは大きく振る場合もあるから、そのアドバイスは却下。
こうして情報の「引き算」をしていくと、残ったやることは「とてもシンプル」です。
▶本質は「一切の例外を認めない」
では本質とは何かというと、昨日のメール問合せでもお応えした「努力逆転の法則」のように、一切の例外を認めないもの。
それはたとえば底辺×高さ÷2は「三角形の面積を求める公式」のようなもので、「いや、底辺×高さ÷3もあるよ」などという言い分は通らない話と同じです。
ではテニスを上手くプレーする本質は何かというと、一般的にはボールに集中すること。
もっと緩く言えば、「ボールを目で見ること」と言い換えられます(「一般的には」と但し書きするのは、視覚にハンデを持つプレーヤーが行うブラインドテニスでは、耳で聞くボールに対する集中になるからです)。
ボールに集中せずにテニスを上手くプレーすることは、ロジャー・フェデラーであろうとラファエル・ナダルであろうと、カルロス・アルカラスであろうとヤニック・シナーであろうと、何ぴとたりともできません。
これが、情報に惑わされないための本質です。
▶本質の対義語は「現象」
そして「大事なことは目に見えない」のもずばり本質です。
なぜなら辞書を紐解くと、本質の対義語は(目に見える)「現象」だからです。
つまりここまでの話を一言で整理すると、テニスを上手くプレーする本質とは、「ボールに対する(目には見えない)集中力」と言い換えられます。
ですから、いろんな情報に惑わされない「間違いのないテニス上達法」とは、シンプルに「ボールに対する集中力を高めること」で確定してよさそうです。
▶「それでいい」
テニスを始めた最初のころは、「ボールをよく見て!」とさんざん言われませんでしたか?
「それでいい」のです。
ボールを見られていないから、いちいち「よく見て」と戒められるのですから。
だけどここで陥りがちなのが、もっと上手くなってその他大勢から一歩先んずるには「それだけでは事足りないから」と考え出して、さらに「足し算」をしようとしてしまうケースです。
ボールに集中するのに加えて、「ラケットを素早く引く」「打点を体の前にする」「背中までフォロースルーを振り切る」などを意識しようとするのです。
常識的なテニス指導が伝えるこういった「フォーム」「打ち方」というのは、辞書の定義に従えば目に見える現象ですから、本質ではありません。
「テイクバックを素早く引くことがテニス上達の本質だよ」などと言われても、ちょっと軽すぎる感じがしませんか?
そういった足し算した方法論を意識しているとき、ボールに集中できない(見えていない)のですね。
つまりそれは、何ぴとたりとも報われない努力というわけです。
「たまには努力も報われるだろう」などといって、「努力逆転の法則」に例外を認めてしまう罠です。
▶相手コートへ「返そう」とすると「返らない」
何とかしようと意識して頑張ると、結果は「裏目」なのでした。
何とか悩みを解決してあげようとして相手の話を聴くと、自分の頭の中でセルフトークが始まって、相手の話は聴けなくなるのでしたね。
テニスで言えば、ボールを相手コートへ頑張って返そうとすると、返らなくなります。
速いボールを打つためにスイングスピードを上げようとすると、打球タイミングを外して、また意識する動作だから、かえって遅くなります。
ストレートにパスを抜こうとすると、抜けなくなるのです。
そしてストレートパスが抜けないから「足を踏み込む角度をもっと意識する」「体を開かないようにさらに気をつける」といった具合に努力するから、本質からどんどん逸れていくのです。
「ボールをよく見て!」から始まったテニスが、どんどん複雑になっている。
あまつさえ、そのころよりもテニスが下手になっている感さえある。
氾濫と混乱の狭間で。
おおよそ皆さん、「こんな流れ」ではないでしょうか?
▶集中しようと「努力」したら!?
相手コートへボールを返そうと努力せずに、ただボールに集中していれば、体は勝手にボールを相手コートへ打ち返します。
ただし、ボールに集中しようと「努力する」とまた「裏目」。
これが先述した「罠」なのですね。
だからといって相手コートへ、「返さないように努力」すれば、「努力逆転の法則でちゃんと返るようになる」かというと、そんな単純な話ではありません。
なぜなら本当は相手コートへ返したいイメージが、潜在的にあるからです。
▶追伸1・「イメージ」もテニス上達のための本質
あとはプレーの設計図となる「イメージ」も目に見えないテニス上達のための本質です。
プラモデルを例に具現化していうと、イメージが設計図で、組立作業が集中力のようなものです。
テニスの場合は双方の掛け算ですから、イメージが間違っていると、どんなにボールに集中しても結局プレーは完成しないし、イメージがどんなに正確でも、集中しなければやはり上手く仕上がらないのです。
設計図が正確で、組立作業に集中することができれば、その仕上がりとして「上達の2軸」が達成されます。
▶追伸2・今日がいちばん若い日
完成度の、「速さ」と「高さ」を満たすのが「上達の2軸」です。
早熟で「頭打ち」になってもいけないし、キャリアの晩年に上手くなってもそれまでが「我慢のテニス人生」になってしまいます。
今からでも遅くありません。
いえむしろ「今から始める」のが、最速です。
何しろ残された人生で何ぴとたりとも、「今日がいちばん若い日」なのですから。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
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