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書籍「天空のストラーダ」第一巻は、バイクと人との触れ合いをユーモアに、時には激走シーン…

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書籍「天空のストラーダ」第一巻は、バイクと人との触れ合いをユーモアに、時には激走シーンをリアルに書いた全352頁。書籍の漫画ダイジェスト版も公開中。なお、投資関連の勧誘はご遠慮ください。http://tekustrada.jp/

マガジン

  • #天空のストラーダ

    バイクを通じて大人に成長する小説「天空のストラーダ」。バイクと人との触れ合いをユーモアに、時には激走シーンをリアルに描いた全二十二章。小説を原作に漫画化中。その漫画ダイジェスト版と小説のベースとなった「裏」ストーリーの掲載をはじめました。http://tekustrada.jp/

  • #バイク漫画

  • #バイク小説

    現在好評発売中の書籍・「天空のストラーダ」の裏本です。http://tekustrada.jp/

  • #漫画原作

  • #4コマ漫画

    天空のストラーダ・ホームページ上の4コマ漫画です(月二回更新)。http://tekustrada.jp/

最近の記事

身に余る光栄

じつは、その、小説「天空のストラーダ」が映画俳優・舘ひろしさんからお褒めの言葉を頂戴しました。まこと身に余る光栄! 正直、たじろっております。感謝しかないです。

    • 天空のストラーダ THE MOVIE

      書籍 天空のストラーダ第一巻・第二巻が10月30日に全国大型書店及びamazon、通販書店で発売されます。 それに併せて天空のストラーダ THE MOVIE Ver.1 を配信しました。 主人公の倉島弾不在ですが、この場を借りて次作に向けて主人公を募集します。 バイク免許所有者(普通二輪)が望ましいけれど、俳優希望の方なら問いません。 劇団員のかた、俳優希望のかた、よろしかったらご連絡ください。 ご遠慮なくnote上、または、pc@paperclip.co.jpまで

      • さぼっちゃいな

        夏の伊豆と言えば、猫のひたいほどしかない海浜のイメージだけど、そのじつは、険しい山々が背伸びする山麓地帯。 ギラギラ太陽が、うとうと沈む頃には、涼しくなってエアコンの出番は少ない。 その機を待ってましたとばかりに、蜩(ヒグラシ)の大合唱がはじまる。夏の風物詩と言えば聞こえは良いが、それが数時間もつづくと愛想も尽きる。 きっとヒグラシ自身も、どうしてここまで一生懸命、それも長時間、鳴かなきゃならないのか疑問だろう。少しはツクツクボウシやミンミンゼミのように、サボって鳴けば

        • 夏のバイク

          夏のかっこいいバイク乗りとは、その昔から疾風(はやて)のように現れて、疾風のように去って行くのがお作法なんです。 夏のかっこいいバイク乗りとは群れずに、コーナーを読み、お好みの風を作るために走るんです。 夏のバイクなんぞは、りっぱな大人が襟を正して気合いを入れて乗るもんじゃなくて、ましてや太陽ギラギラの海辺の、それもちっぽけな駐車場で、バイク道を語り合うなどはもってのほかです。 それが冗談だったらまだしも、真顔で語り合う姿をついぞ拝見すると、次第に彼らが正気なのかと疑い

        身に余る光栄

        マガジン

        • #天空のストラーダ
          16本
        • #漫画原作
          11本
        • #バイク小説
          10本
        • #バイク漫画
          10本
        • #4コマ漫画
          2本

        記事

          お姉さんと番傘

          昨日のこと。 東京へ打合せに行った。 最後は旧知の同僚と品川で会った。 それも束の間、帰路についた。 新幹線の車内はとんと人けがない。 聖堂や禅堂と変わらない。静謐だ。 今日のあれやこれやを指折り数えていたら、薬指を曲げたところでコキッと大きな音をたててしまった。 それが車内に響いた。 通路を隔てた窓際のお姉さんがゆるりとこっちを向く。 日本髪を結った和服姿。二枚刃の下駄を履き脇に番傘を携えていた。 花柄のマスクは邪魔だけど粋なお姿だ。 男なら静かに昂ぶ

          お姉さんと番傘

          クランクイン

          原作・天空のストラーダのPV用がクランクインしました。主人公・倉嶋弾(M1ジャケット)、古本屋店主でバイクの師匠でもある山神さんとの対面シーン。白いポロ着た板橋監督が頑張っています。

          クランクイン

          ひと目ぼれ

          都会はマスク姿でしんみり。 寄ってたかって「お久しぶり」と言われたって、 マスク姿じゃだれがだれだかわからない。 あの美人さんも、ちょっとだけ美人さんのあのひとも見分けがつかない。 このままだと男も女もひと目ぼれもできやしない。 これって男と女の粋なんだけど。

          ひと目ぼれ

          晴れなんです。

          梅雨の合間の晴れなんです。 どことなくなんとなく爽やかなんです。 水平に伸びた白い海原と薄雲がひっついて、どっちが海でどっちが雲だかわからないんです。 風小僧が吐息をふきかけ山を乾かしているんです。 潮騒は聞こえないけど小鳥がやたらざわつくんです。 近くで鳴いていたかと思うとだんだん遠ざかり、また近づいて鳴くんです。 それが子守歌に聞こえて寝てしまいそうなんです。 梅雨の晴れ間は穏やかなんです。 #天空のストラーダ

          晴れなんです。

          地球が逆立ち。

          通りすがりの子供ふたりが立ち止まり大股開いて頭を垂れた。 すると股ぐらから顔を覗かせキャキャと大声で笑った。 ひとりが「地球が逆立ち」と言うと、 「地球を持ち上げた」ともうひとりが言った。 ちょいとすねた叔父さんからすると、 田舎の子はじつに可愛いく見えるのだ。 OSABOW #天空のストラーダ

          地球が逆立ち。

          販促用POP

          書店様用の販促POPが配布されました。 7月中旬より全国書店様ほか、バイク用品量販店様で目にとまるかと思います。 第一巻・第二巻共々よろしかったら手にとってくださいね。

          販促用POP

          沢ガニ、生きる。

          すぐ目の前の、それもつづら折りの坂を数分下ると渓流があった。 水の音は聞こえていたが、こんなに近くにあるとは思わなかった。 身の丈半分ほどの石がゴロゴロしている。 そこを沢ガニがちょろちょろしている。 その一番大きな石の上で、見知らぬ少年ふたりが釣り糸を流していた。 「こんにちわ」と先に言われたので「やあ、お元気?」と応えた。 ぼくは釣りを嗜めないので、ズックのまま渓流に足を入れ、ひとの頭ほどの石を動かし漁った。 狙いは沢ガニである。 小石を集めて生けすを作り

          沢ガニ、生きる。

          三軒茶屋小僧物語

          新コロナ禍の影響で出版が遅れていましたが、書籍・天空のストラーダ(全三巻) 第二巻を7月中旬より全国書店にて発売します。 これも皆様のご支援の賜物と深く御礼申し上げます。 また、文庫本「三軒茶屋小僧物語」の出版を晩夏に予定しています。 小説の舞台は高度成長期、世田谷・三軒茶屋の映画館。小僧三人の愚行・善行が、 きっと笑いと涙を誘うことでしょう。 こちらもよろしくお願い申し上げます。  OSABOW <三軒茶屋小僧物語より一文> 小僧三人がペッタン、ペッタン、

          三軒茶屋小僧物語

          迷子のウミネコ

          ねずみ色のどんより雲がマントを広げた。 空が沈むと、あって間にどこもかしこも霧だ。 風を受けるウミネコが寒そうだ。 トンビにそそのかされて、 山で迷子になったウミネコ。 ミャー! こっちを見ながら羽毛を膨らませた。 そんなうつろな目をされても困るんだ。 ぼくなんかより野良猫に相談してみたら。 ミャー! OSABOW http://tekustrada.jp/

          迷子のウミネコ

          峠の風小僧

          峠の窓を覗いた。 峠の風小僧がひざを抱えて寂しそう。 きっと、仲良しバイク小僧が来ないからだ。 つむじ風と枯葉で遊んでなと言うと、 枯葉をどっさり置き去りにした。 仕方がないから長箒でサッサと掃除した。 峠の風小僧はバイクじゃなきゃ嫌らしい。 もうちっと我慢となだめた。 OSABOW <書籍購入予約の皆様へ> 書籍・天空のストラーダはAmazonで「一時的在庫切れ」の表示が続いています。新コロナの影響で適宜に搬入してまいりましたが、ご予約を頂いている皆様には

          峠の風小僧

          ご機嫌よろしゅう。

          やつらは毛むくじゃらで派手好きだ。 やつらは呼んでもいないのにやってくる。 背丈は30ミリほどで細身だ。 全身くねらせ踊りが好きだ。 せっかちなやつは分速数メートルほどクニャクニャ走る。 呑気なやつは50センチほどクニャクニャ歩く。 マヌケなやつは、そのまま動かず蛹(さなぎ)になろうとする。 もう、そんな季節か。 蝶になるのか、蛾になるのかしらいけれど、蝶になったらまたいらっしゃいな。 蛾はだめだよ、蛾は。 だから蝶になっておくれよ、蝶に。 それがわかっ

          ご機嫌よろしゅう。

          はしゃげない夏。

          夏だよ。 日射しが肌にそう言った。 寝ぼけた青空、早起きな海原、陽気な風。 数羽の野鳥が、山道の端っこの草むらにいる。 顔をださないけど、多分そこにいる。 ホ〜ホケキョ、チュンチュン、ポポポッ。 野鳥の名前はよく知らない。 ポポポッはなんだ。 ポポポッは、まっ、いいか。 そんなに鳴いてばかりいると声枯れちゃうよ。 それでは失礼、ご自由に。 野鳥に誘われ耳をすました。 はしゃぐバイクの音が聞こえない。 いつもの峠にこだましない。 あちらもこちらも、人

          はしゃげない夏。